市民倫理としてのアリストテレス徳倫理学の現代的意義
市民倫理としてのアリストテレス徳倫理学の現代的意義
批准号:
11J00248
负责人:
稲村 一隆
金额:
$1.15万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2013
中文摘要
本研究の目的は自由民主主義社会におけるアリストテレスの徳倫理学の意義を明らかにすることである。本年度の実施計画は教育論の面でアリストテレスの意義を再検討することである。この目的を達成するために主に以下の研究を実施した。第一に本研究は1990年代からはじまる英国の市民科教育の改革においてアリストテレスの「市民の徳」の概念がどのように利用されているかについて調査した。アリストテレスの教育論は英国のクリック・レポートにおいて有名なように、政治に積極的に参加する能動的市民像を提供してくれる理論として市民的共和主義の文脈でよく言及される。これに対して本研究は、市民的共和主義のアリストテレス理解はとても魅力的なものであるが、市民として受動の経験を持つことや市民の徳の涵養が教育の中心的位置を占めていることなど、アリストテレスの教育論の意義が十分に捉えられていないことを明らかにした。第二に、自由主義社会の教育で価値について客観的に議論を交わす方策を検討するために、アリストテレスの倫理学の方法論を検討した。アリストテレスの倫理学の方法論は古代ギリシアの対話問答法に影響を受けていると言われるが、本研究は対話問答法の利点を検討することによって、アリストテレスの倫理学の方法論の意義、例えば人々の信念に内在的に議論を展開できること、異なる理論同士の競合として道徳理論の発展を捉えられることなどを明らかにした。さらに本研究はこのようなアリストテレスの方法論が、現代アメリカ自由主義の理論家ジョン・ロールズの「反照的均衡」という道徳哲学の方法論に影響を与えていることを確認し、アリストテレスの倫理学の方法論は現代社会においても価値について客観的に議論を交わす重要な方法論であることを明らかにした。
英文摘要
本研究の目的は自由民主主義社会におけるアリストテレスの徳倫理学の意義を明らかにすることである。本年度の実施計画は教育論の面でアリストテレスの意義を再検討することである。この目的を達成するために主に以下の研究を実施した。第一に本研究は1990年代からはじまる英国の市民科教育の改革においてアリストテレスの「市民の徳」の概念がどのように利用されているかについて調査した。アリストテレスの教育論は英国のクリック・レポートにおいて有名なように、政治に積極的に参加する能動的市民像を提供してくれる理論として市民的共和主義の文脈でよく言及される。これに対して本研究は、市民的共和主義のアリストテレス理解はとても魅力的なものであるが、市民として受動の経験を持つことや市民の徳の涵養が教育の中心的位置を占めていることなど、アリストテレスの教育論の意義が十分に捉えられていないことを明らかにした。第二に、自由主義社会の教育で価値について客観的に議論を交わす方策を検討するために、アリストテレスの倫理学の方法論を検討した。アリストテレスの倫理学の方法論は古代ギリシアの対話問答法に影響を受けていると言われるが、本研究は対話問答法の利点を検討することによって、アリストテレスの倫理学の方法論の意義、例えば人々の信念に内在的に議論を展開できること、異なる理論同士の競合として道徳理論の発展を捉えられることなどを明らかにした。さらに本研究はこのようなアリストテレスの方法論が、現代アメリカ自由主義の理論家ジョン・ロールズの「反照的均衡」という道徳哲学の方法論に影響を与えていることを確認し、アリストテレスの倫理学の方法論は現代社会においても価値について客観的に議論を交わす重要な方法論であることを明らかにした。
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市民性の教育論 : クリック・レポートとアリストテレスの教育論
公民教育理论:克里克报告与亚里士多德教育理论
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
Studia Classica
影响因子:
--
作者:
[稲村一隆]
通讯作者:
稲村一隆
自由主義と弁証法 : ジョン・ロールズの反照的均衡について
自由主义与辩证法:论约翰·罗尔斯的反思平衡
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
思想
影响因子:
--
作者:
[稲村一隆, 稲村一隆, 稲村一隆]
通讯作者:
稲村一隆
Civic Virtue and Fraternity : Problems of Rawls's Luck Neutralizing Approach
公民美德与博爱:罗尔斯的运气中和方法的问题
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
Studies in Social and Political Thought
影响因子:
--
作者:
[稲村一隆, 稲村一隆, 稲村一隆, Kazutaka Inamura]
通讯作者:
Kazutaka Inamura
市民的共和主義における政治哲学の基礎づけ:アリストテレスとホッブズとの対比を通して
公民共和主义政治哲学的基础:通过亚里士多德与霍布斯的比较
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
思想
影响因子:
--
作者:
[稲村一隆, 稲村一隆, 稲村一隆, Kazutaka Inamura, Kazutaka Inamura, 稲村一隆]
通讯作者:
稲村一隆
生殖の自由に対する徳倫理学のアプローチ
生殖自由的美德伦理方法
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[稲村一隆, 稲村一隆, 稲村一隆, Kazutaka Inamura, Kazutaka Inamura, 稲村一隆, Kazutaka Inamura, 稲村一隆]
通讯作者:
稲村一隆
共 15 条
The naturalization and civilization of social norm based on Aristotle's biology
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批准号:22K00019
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.0万
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财政年份:2022
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负责人:稲村 一隆
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依托单位:
アリストテレスを通した知慮=倫理的知性の再生
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批准号:05J11677
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.02万
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财政年份:2005
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负责人:稲村 一隆
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依托单位: