マラリア原虫ミトコンドリアゲノムの遺伝子転写調節機構の解明
マラリア原虫ミトコンドリアゲノムの遺伝子転写調節機構の解明
批准号:
11J04161
负责人:
彦坂 健児
金额:
$1.54万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2013
中文摘要
本年度は、(1)マラリア原虫のエネルギー転換系遺伝子の転写調節因子の探索、および、(2)乳酸によるマラリア原虫の発育遅延の解析、においてそれぞれ以下に示す成果が得られた。(1)マラリア原虫のエネルギー転換系遺伝子の転写調節因子の探索前年度、マラリア原虫のin vitro培養系において、グルコース、乳酸や鉄の濃度、ジクロロ酢酸ナトリウ(DCA : ピルビン酸脱水素酵素キナーゼ阻害剤)の添加について検討した結果、乳酸がエネルギー代謝系遺伝子の転写を変化させることが予測された。この結果を受け、乳酸がマラリア原虫に与える影響についてreal-timePCRによるより詳細な解析を行った。解析には、解糖系3つ、TCA回路2つ、および、呼吸鎖4つの遺伝子を用い、乳酸(30mMおよび60mM)添加後8時間ごと2日間にわたりサンプリングを行い、RNAを抽出し、それぞれの遺伝子の転写量を算出した。その結果、乳酸添加時にはトロホゾイト期以降のそれぞれの遺伝子の転写量の推移が遅延していくことが明らかとなった。(2)乳酸によるマラリア原虫の発育遅延の解析(1)で明らかとなった遺伝子転写の推移の変化の原因を探るため、ギムザ染色により原虫の形態を観察した。その結果、乳酸添加群で発育の遅延が認められた。この発育遅延はトロホゾイト期以降で顕著にみられ、このことが遺伝子の転写量に影響していることが考えられた。次に、マラリア原虫の発育に影響を与える乳酸の濃度について検討したところ、培養24時聞では20mMから、培養48時間では5mMから濃度依存的な発育遅延が認められた。さらに、高濃度乳酸存在下(30mMおよび60mM)のシゾント後期において、形成されたメロゾイト数を算出したところ、乳酸を添加していない群と比較して、有意にメロゾイト数が減少していた。以上の結果より、乳酸添加時には、乳酸脱水素酵素の活性低下に伴うピルビン酸の細胞内における蓄積が活性酸素分子種(ROS)を発生させているのではないかと考え、抗酸化剤であるアスコルビン酸の影響について調べた。その結果、アスコルビン酸は乳酸によって誘導されるマラリア原虫の発育遅延を抑制することが明らかとなった。以上の結果は、乳酸によるROSの発生が、発育遅延を誘導する要因の1つであることを示唆する。重篤なマラリア患者では、乳酸によるアシドーシスが深刻な問題となっており、今後、乳酸とマラリア原虫の発育の関係がさらに解明されれば、治療法の改善に役立つことが期待される。
英文摘要
本年度は、(1)マラリア原虫のエネルギー転換系遺伝子の転写調節因子の探索、および、(2)乳酸によるマラリア原虫の発育遅延の解析、においてそれぞれ以下に示す成果が得られた。(1)マラリア原虫のエネルギー転換系遺伝子の転写調節因子の探索前年度、マラリア原虫のin vitro培養系において、グルコース、乳酸や鉄の濃度、ジクロロ酢酸ナトリウ(DCA : ピルビン酸脱水素酵素キナーゼ阻害剤)の添加について検討した結果、乳酸がエネルギー代謝系遺伝子の転写を変化させることが予測された。この結果を受け、乳酸がマラリア原虫に与える影響についてreal-timePCRによるより詳細な解析を行った。解析には、解糖系3つ、TCA回路2つ、および、呼吸鎖4つの遺伝子を用い、乳酸(30mMおよび60mM)添加後8時間ごと2日間にわたりサンプリングを行い、RNAを抽出し、それぞれの遺伝子の転写量を算出した。その結果、乳酸添加時にはトロホゾイト期以降のそれぞれの遺伝子の転写量の推移が遅延していくことが明らかとなった。(2)乳酸によるマラリア原虫の発育遅延の解析(1)で明らかとなった遺伝子転写の推移の変化の原因を探るため、ギムザ染色により原虫の形態を観察した。その結果、乳酸添加群で発育の遅延が認められた。この発育遅延はトロホゾイト期以降で顕著にみられ、このことが遺伝子の転写量に影響していることが考えられた。次に、マラリア原虫の発育に影響を与える乳酸の濃度について検討したところ、培養24時聞では20mMから、培養48時間では5mMから濃度依存的な発育遅延が認められた。さらに、高濃度乳酸存在下(30mMおよび60mM)のシゾント後期において、形成されたメロゾイト数を算出したところ、乳酸を添加していない群と比較して、有意にメロゾイト数が減少していた。以上の結果より、乳酸添加時には、乳酸脱水素酵素の活性低下に伴うピルビン酸の細胞内における蓄積が活性酸素分子種(ROS)を発生させているのではないかと考え、抗酸化剤であるアスコルビン酸の影響について調べた。その結果、アスコルビン酸は乳酸によって誘導されるマラリア原虫の発育遅延を抑制することが明らかとなった。以上の結果は、乳酸によるROSの発生が、発育遅延を誘導する要因の1つであることを示唆する。重篤なマラリア患者では、乳酸によるアシドーシスが深刻な問題となっており、今後、乳酸とマラリア原虫の発育の関係がさらに解明されれば、治療法の改善に役立つことが期待される。
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乳酸による熱帯熱マラリア原虫の発育遅延
乳酸抑制恶性疟原虫生长
DOI:
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发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
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作者:
[彦坂健児, 小松谷啓介, 平井誠, 北潔]
通讯作者:
北潔
Babesia rodhainiのアピコプラストゲノム構造の決定と比較解析
罗德海尼巴贝虫顶端质体基因组结构测定及比较分析
DOI:
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发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
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作者:
[Harada N, Kimoto K, Onodera J, Watanabe E, Honda M, Kishi M J, Chiba S, Kikuchi T, Tanaka Y, Sato M, Saruwatari K, Ito F, Shiraiwa Y, Matsuno K, Yamaguchi A, 彦坂 健児, 彦坂健児]
通讯作者:
彦坂健児
赤内型マラリア原虫のエネルギー転換経路のシフトに関わる因子の探索
寻找参与疟原虫疟原虫能量转换途径转变的因素
DOI:
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发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[彦坂健児, 小松谷啓介, 平井誠, 北潔]
通讯作者:
北潔
培養条件がマラリア原虫のエネルギー転換系関連遺伝子の転与に与える影響について
培养条件对疟原虫能量转换系统相关基因转移的影响
DOI:
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发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[彦坂健児, 小松谷啓介, 平井誠, 北潔, 彦坂 健児]
通讯作者:
彦坂 健児
Divergence of uie mitochondrial genome structure in the phylum Apicomolexa
Apicomolexa 门中 uie 线粒体基因组结构的分歧
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Harada N, Kimoto K, Onodera J, Watanabe E, Honda M, Kishi M J, Chiba S, Kikuchi T, Tanaka Y, Sato M, Saruwatari K, Ito F, Shiraiwa Y, Matsuno K, Yamaguchi A, 彦坂 健児]
通讯作者:
彦坂 健児
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水稻和籽粒苋叶源乳酸菌调控青贮发酵机理研究
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批准号:2026JJ30069
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:陈桂华
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依托单位:
基于外场作用的聚乳酸低温连续挤出发泡机理研究
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批准号:2026JJ90072
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:胡灿
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批准号:2026JJ82583
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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基于“乳酸介导的组蛋白乳酸化抑制 GPX4 表达促进肾小管上皮细胞铁死亡”探究解毒祛瘀滋阴方改善 LN 肾纤维化的作用及机制研究
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批准号:ZCLMS26H2702
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:王俏
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依托单位:
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批准号:2026JJ82397
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:张元瑜
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依托单位:
乳酸通过ESM1-Akt-MDM2-p53通路调控卵巢癌DNA损伤和抗肿瘤免疫应答的分子机制研究
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批准号:2026JJ81975
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:肖娇
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组蛋白乳酸化调控SLC40A1抑制铁死亡从而介导非小细胞肺癌顺铂耐药的机制研究
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批准号:2026JJ82253
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:谭逵
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基于多组学揭示乳酸微环境中SPP1+肺癌细胞和SELE+内皮细胞促进血管新生的机制研究
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批准号:2026JJ81608
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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HIF1-α/PKM2调控糖酵解-STING组蛋白乳酸化介导小胶质细胞训练免疫在应激性认知功能障碍中的作用及机制
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批准号:2026JJ50024
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依托单位:
PCK1通过糖代谢重编程调控糖酵解激活和乳酸的生成促进甲状腺乳头状癌转移的作用机制研究
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批准号:2026JJ80433
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项目类别:省市级项目
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批准年份:2026
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负责人:陈卓
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依托单位: