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インド仏教における範疇論的存在論の研究－大乗思想は本当に小乗有部説を棄てたのか－

印度佛教范畴本体论研究：大乘思想真的抛弃了小乘学说吗？

基本信息

批准号：
12J04336
负责人：
横山剛
金额：
$ 0.96万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2012
资助国家：
日本
起止时间：
2012-04-01 至 2015-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は、五蘊を軸に初期経典から有部後期への範疇論の展開を明らかにし、さらに『中観五蘊論』の分析を通じて、大乗中観派におけるアビダルマ範疇論に対する理解の一端を解明することにある。前年度末のオーストリア科学アカデミー（アジア文化思想史研究所）における研究の遂行により、インド仏教最後期の論書である『牟尼意趣荘厳』の範疇論解説が『中観五蘊論』に依拠することが明らかとなった。李学竹、加納和雄両氏のご厚意により、『牟尼意趣荘厳』の当該部分の梵文テキストの校訂を優先的に進めて頂き、報告者もその研究に同席する機会を得た（両氏の研究成果は『密教文化』234号に収録）。以上により、蔵訳でのみ現存する『中観五蘊論』の原文が部分的に回収され、報告者が製作中の蔵訳批判校訂本と和訳の精度を上げることに成功した。公開までに若干の修正を必要とするが、以上により『中観五蘊論』のテキスト研究を凡そ完了することが出来た。五蘊に関する思想研究では、前年度までの成果を総合し、初期経典から有部後期に至る五蘊の展開史を描き出し、特に有部の後期アビダルマにおける存在分析の目的に注目して、範疇論の解説において五蘊が主要な役割を担う理由について考察した。また『中観五蘊論』の思想研究では、法の自性性が巧みに回避され、アビダルマ範疇論の〈重要な教理概念の定義一覧〉としての側面が重視される点を指摘し、大乗中観派のアビダルマ範疇論に対する基礎教学としての理解の一端を明らかにした。テキスト研究と同様に、公開までに若干の修正を要するが、以上により思想研究を凡そ完了することが出来た。本研究の成果は報告者が執筆を進めている博士論文の中核をなす。博士号の取得の際しては、博士論文がWeb上で公開され、本研究の成果もWeb上で閲覧可能となる。また、博士号取得後の早い段階で、博士論文を研究書として出版することを予定している。

The purpose of this study is to clarify the development of category theory in the early stage of the Five Elements Theory and to clarify the understanding of category theory in the middle stage of the Five Elements Theory. At the end of the previous year, the Institute for the History of Culture and Thought carried out research on the topic of category theory in the final discussion book of "Muni's Interest". Li Xuezhu, Jia Na and Xiong's research achievements were recorded in No. 234 of "Esoteric Culture". The above is a review of the original text of the "Five Elements of Chinese Literature" and a review of the author's critical revision of the text and the accuracy of the text. A number of amendments are necessary for the publication of the above articles. The research on the five aggregates is based on the integration of the achievements of the previous year, the description of the development history of the five aggregates in the early period, the description of the existence analysis of the five aggregates in the late period, and the investigation of the reasons for the five aggregates in the main service division. The study of the theory of Chinese Five Meanings focuses on the self-nature of law, the definition of important teaching concepts, the emphasis on the bottom, and the understanding of the basic teaching of Chinese Five Meanings. A few of the above ideas were published. The results of this research are presented in the paper. Doctoral thesis is published on the Web, and the results of this research can be viewed on the Web. After obtaining the doctoral certificate, the doctoral thesis will be published in the early stage.

项目成果

期刊论文数量（0）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

『中観五蘊論』の原題について―「小論」（prakarana）としての位置づけをめぐる考察―

关于《中观五经论》的原标题——关于其“散文”（prakarana）定位的思考——

DOI：
发表时间：
2014
期刊：
影响因子：
0
作者：
S. Ikeno;R. Okazaki;T. Hachisu;H. Kajimoto;佐々木啓;横山　剛;中井，岡崎，蜂須，佐藤，梶本;横山　剛
通讯作者：
横山　剛

塞建陀羅造『入阿毘達磨論』成立考-『倶舎論』との先後関係をめぐって-

达藏苏肯所著的《二阿比法论》的形成思考 - 关于它与《藏沙龙》的前身关系 -

DOI：
发表时间：
2012
期刊：
影响因子：
0
作者：
D. Ogawa;S. Ikeno;R. Okazaki;T. Hachisu;H. Kajimoto;横山剛
通讯作者：
横山剛

『牟尼意趣荘厳』（Munimatalamkara）における一切法の解説―月称造『中観五蘊論』との関連をめぐって―

《Munimatalamkara》中所有法律的解释 - 关于与月书三的《中观五教论》的关系 -

DOI：
发表时间：
2014
期刊：
密教文化
影响因子：
0
作者：
Adachi;T.;Costa;D. P.;Robinson;P. W.;Yamamichi;M.;Naito;Y. and Takahashi;A.;Kazuto Ota;佐々木啓;Soichiro Isoyama;横山　剛
通讯作者：
横山　剛

『中観五蘊論』の作者について―月称は本当に「慧の心所」のみを記したのか―

关于《中观五经论》的作者 - 月份名称真的只有“庆之新书”吗？