主権と共和主義研究からの18C思想史の読み直しに基づく近代的「社会」概念の再検討
主権と共和主義研究からの18C思想史の読み直しに基づく近代的「社会」概念の再検討
批准号:
13J06029
负责人:
上野 大樹
金额:
$2.49万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-25 至 2016-03-31
中文摘要
伝統的には英仏独など各国別に研究されてきた啓蒙思想を、各々の間の比較や越境的な思想の伝播にも注目しながら再検討するという方向性は、本研究の特質である。これは、伏流する思想伝統が汎ヨーロッパ的規模で顕在化していく複数のモーメント(契機)を重視するポーコックに代表される共和主義研究にそもそも胚胎していた。しかしわが国では、この潮流に脚光が集まるようになってからも、共和主義の研究とその汎ヨーロッパ的な性格が要求してくる比較の視座との結びつきは、必ずしも意識されてこなかった。いわば、近代的なグローバリゼーションに先だって存在した政治的な人文主義(humanism)のインターナショナルというよりむしろグローバルな性質をおさえつつ、同時にそれが国民化されていくことで近代国民国家を一面で準備したという点をも考慮した、初期近代についての理解を構築していくことが求められている。そのうえでは比較啓蒙思想という視座は不可欠であり、本邦での共和主義研究のなかでの本研究の大きな特徴となっている。政治的なものから社会的なものへとまとめられる、モンテスキューの穏和な商業論からスコットランド啓蒙の商業的人文主義への流れを検討してきたこれまでの研究成果をベースとしながら、平成27年度は大陸ヨーロッパの啓蒙思想に関する近年の解釈枠組みを検討し、比較の視座の本格的な構築をめざした。従来の啓蒙像を転換しようとするポーコックの保守的啓蒙論へのさらなる反措定とも読めるイズラエルのラディカルな啓蒙論の基底にあるのは、スピノザ主義の地下水脈である。ルソーの主権論と異なって、スピノザはいかに強力な主権をもってしてもマルチチュードの情念は完全に抑圧・管理できるものではなく、常に攪乱的で転覆的な可能性を秘めていると論じたが、それは根源的な管理不可能性を踏まえて統治するほかないという、為政者への秘教的教義でもあった。
英文摘要
伝統的には英仏独など各国別に研究されてきた啓蒙思想を、各々の間の比較や越境的な思想の伝播にも注目しながら再検討するという方向性は、本研究の特質である。これは、伏流する思想伝統が汎ヨーロッパ的規模で顕在化していく複数のモーメント(契機)を重視するポーコックに代表される共和主義研究にそもそも胚胎していた。しかしわが国では、この潮流に脚光が集まるようになってからも、共和主義の研究とその汎ヨーロッパ的な性格が要求してくる比較の視座との結びつきは、必ずしも意識されてこなかった。いわば、近代的なグローバリゼーションに先だって存在した政治的な人文主義(humanism)のインターナショナルというよりむしろグローバルな性質をおさえつつ、同時にそれが国民化されていくことで近代国民国家を一面で準備したという点をも考慮した、初期近代についての理解を構築していくことが求められている。そのうえでは比較啓蒙思想という視座は不可欠であり、本邦での共和主義研究のなかでの本研究の大きな特徴となっている。政治的なものから社会的なものへとまとめられる、モンテスキューの穏和な商業論からスコットランド啓蒙の商業的人文主義への流れを検討してきたこれまでの研究成果をベースとしながら、平成27年度は大陸ヨーロッパの啓蒙思想に関する近年の解釈枠組みを検討し、比較の視座の本格的な構築をめざした。従来の啓蒙像を転換しようとするポーコックの保守的啓蒙論へのさらなる反措定とも読めるイズラエルのラディカルな啓蒙論の基底にあるのは、スピノザ主義の地下水脈である。ルソーの主権論と異なって、スピノザはいかに強力な主権をもってしてもマルチチュードの情念は完全に抑圧・管理できるものではなく、常に攪乱的で転覆的な可能性を秘めていると論じたが、それは根源的な管理不可能性を踏まえて統治するほかないという、為政者への秘教的教義でもあった。
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公共性の範型としての市民社会――18世紀啓蒙における共和国から文明社会への転回
作为公共性典范的公民社会:18世纪启蒙运动中从共和社会向文明社会的转变
DOI:
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发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ryuta Tanaka, Kentaro Yaji, Takayuki Yamada, Kazuhiro Izui, Shinji Nishiwaki, 上野大樹]
通讯作者:
上野大樹
Monotheistic Origins of Human Dignity: A Comparative Study on the Transcendent Idea of Dignity from a Japanese Perspective
人类尊严的一神论起源:日本人的超越性尊严观念比较研究
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
Japanisches Jahrbuch fu:r Wissenschaft und Ethik
影响因子:
--
作者:
[Ueno, Hiroki]
通讯作者:
Hiroki
Domesticating Global Economy: Montesquieu, Adam Smith, and the Invention of National Economy
驯化全球经济:孟德斯鸠、亚当·斯密和国民经济的发明
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ueno, Hiroki]
通讯作者:
Hiroki
啓蒙の道徳哲学と法理論――ハチソン、ヒューム、スミス、ルソー
启蒙道德哲学和法律理论:哈奇森、休谟、斯密、卢梭
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[K. Yaji, T. Yamada, M. Yoshino, T. Matsumoto, K. Izui, S. Nishiwaki, 上野大樹, 矢地謙太郎,北村優太,松下徹,山田崇恭,泉井一浩,西脇眞二, 上野大樹, 中野さやか, 矢地謙太郎,山田崇恭,吉野正人,松本敏郎,泉井一浩,西脇眞二, 中野さやか, 上野大樹]
通讯作者:
上野大樹
モンテスキューと「情念の秩序」の社会学――『法の精神』におけるスピノザ的モーメント
孟德斯鸠与“激情秩序”的社会学:斯宾诺莎在《法律精神》中的时刻
DOI:
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发表时间:
2016
期刊:
ドイツ応用倫理学研究
影响因子:
--
作者:
[Ueno, Hiroki, 上野大樹]
通讯作者:
上野大樹
共 9 条
デモクラシー理論の主権論的再構成:現代リベラリズムから人民主権論への思想史的遡行
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批准号:11J06579
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.51万
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财政年份:2011
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负责人:上野 大樹
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依托单位: