中観派の大乗菩薩道における智慧の研究
中観派の大乗菩薩道における智慧の研究
批准号:
15J40254
负责人:
太田 蕗子
金额:
$1.58万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2015
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2015-04-24 至 2019-03-31
中文摘要
本研究は、大乗仏教の系譜の中で、特にナーガールジュナを始祖とする中観派の実践体系に着目するものである。平成30年度は、中観派の実践体系と智慧との関係を考察する上で、菩薩の慈悲に着目し研究を進めた。中観派の文献において菩薩の実践道に関して論じた論書として、チャンドラキールティの『入中論』とカマラシーラの『修習次第』があるわけだが、いずれも菩薩が実践道を歩む動機として慈悲を重視している。このように慈悲は智慧と並んで重要な大乗菩薩の基盤となる徳目である。そこでまず、菩薩の実践としての慈悲行がどのようなものであるか、その具体像の整理を行った。『入中論』で示される実践道において慈悲は、誓願の根本にあるものとされ、菩薩の実践行を生み出す磯となるとされる。このように慈悲は菩薩がその実践道を歩む際に必要不可欠な徳目とされるが、その一方で、菩薩がその行道において常に持ち続けなければならないものであるとされた。つまり、『入中論』の菩薩道においては、慈悲は空性の智慧を得る前段階から要請されるものではあり、空性の智慧が極まっていくのを支える役目として示されているといえる。この慈悲があるからこそ、菩薩は般涅槃することなく、輪廻の中に身を置き、有情を救済する菩薩道をなすことができるのであり、この点が『入中論』では菩薩と声聞・独覚を分ける重要な差異として示されていた。この研究の成果に関しては、現在、雑誌論文への投稿が決定しており、研究成果をまとめている段階である。以上の研究と並行して、後期中観派のカマラシーラが著した『修習次第』を中心として、後期中観派の論師の思想を整理し、実践道と智慧の関係に着目した研究書を出版するための準備作業を行っている。こちらは現在も作業を継続中である。
英文摘要
本研究は、大乗仏教の系譜の中で、特にナーガールジュナを始祖とする中観派の実践体系に着目するものである。平成30年度は、中観派の実践体系と智慧との関係を考察する上で、菩薩の慈悲に着目し研究を進めた。中観派の文献において菩薩の実践道に関して論じた論書として、チャンドラキールティの『入中論』とカマラシーラの『修習次第』があるわけだが、いずれも菩薩が実践道を歩む動機として慈悲を重視している。このように慈悲は智慧と並んで重要な大乗菩薩の基盤となる徳目である。そこでまず、菩薩の実践としての慈悲行がどのようなものであるか、その具体像の整理を行った。『入中論』で示される実践道において慈悲は、誓願の根本にあるものとされ、菩薩の実践行を生み出す磯となるとされる。このように慈悲は菩薩がその実践道を歩む際に必要不可欠な徳目とされるが、その一方で、菩薩がその行道において常に持ち続けなければならないものであるとされた。つまり、『入中論』の菩薩道においては、慈悲は空性の智慧を得る前段階から要請されるものではあり、空性の智慧が極まっていくのを支える役目として示されているといえる。この慈悲があるからこそ、菩薩は般涅槃することなく、輪廻の中に身を置き、有情を救済する菩薩道をなすことができるのであり、この点が『入中論』では菩薩と声聞・独覚を分ける重要な差異として示されていた。この研究の成果に関しては、現在、雑誌論文への投稿が決定しており、研究成果をまとめている段階である。以上の研究と並行して、後期中観派のカマラシーラが著した『修習次第』を中心として、後期中観派の論師の思想を整理し、実践道と智慧の関係に着目した研究書を出版するための準備作業を行っている。こちらは現在も作業を継続中である。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
大乗菩薩道における無相と滅尽定の背景について
关于大乘菩萨道无国籍、灭度的背景
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
印度学仏教学研究
影响因子:
--
作者:
[安藤将太郎, 川田潤一, 鈴木道雄, 渡辺崇広, 鳥居ゆか, 村田貴之, 木村宏, 伊藤嘉規, 太田蕗子, 太田蕗子]
通讯作者:
太田蕗子
大乗菩薩の実践階梯における無相(animitta)について
关于大乘菩萨行地的无相
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[安藤将太郎, 川田潤一, 鈴木道雄, 渡辺崇広, 鳥居ゆか, 村田貴之, 木村宏, 伊藤嘉規, 太田蕗子, 太田蕗子, 太田蕗子]
通讯作者:
太田蕗子
チャンドラキールティの菩薩階梯における所知と無明の習気について
论月称菩萨梯中的智无明修行
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
真宗文化
影响因子:
--
作者:
[安藤将太郎, 川田潤一, 鈴木道雄, 渡辺崇広, 鳥居ゆか, 村田貴之, 木村宏, 伊藤嘉規, 太田蕗子]
通讯作者:
太田蕗子
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