ほ乳類のゲノムに存在する内在性エボラウイルスの機能解析
ほ乳類のゲノムに存在する内在性エボラウイルスの機能解析
批准号:
16J10964
负责人:
橋本 暁
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2019-03-31
中文摘要
本研究では、ゲノムに内在化するウイルスが宿主と相互作用することで、どのように生物の進化に関わったかを解明することを試みる事を目的に研究を遂行した。本年度は、前年度に引き続きシンシチン1様(Syncytin-1-like[S1L])遺伝子の探索を幅広い動物での探索を試みた。結果、金魚(Carassius auratus)やブリーク(Anabarilius graham)等のゲノムでS1Lは存在することが示された。このことから、シンシチンに類似するタンパク質を発現する遺伝子は元々幅広い動物に存在していたが、哺乳類が例外的にその遺伝子を使用している可能性が示唆された。また昨年度から引き続き、エボラウイルスとレトロウイルスのenvの類似性に着目し、サルフォーミーウイルス(SFV)のEnvの解析も行った。昨年度までの報告では、SFVに存在するenv遺伝子の「リコンビネーションが可能な領域」が、ニホンザル由来のSFVにも存在し、また1型と2型に分類されることを報告した。本年度は関東地方等に棲息する複数のニホンザルから新たにSFVを分離・解析を行い、ニホンザルには複数のクレードに属するSFVが感染しており、他のアジアザルと近縁なものが多いことが示唆された。これらについてまとめた論文を現在作成中である。さらに、本研究ではSFVが発現するマイクロRNAにも着目し研究を行った。アフリカミドリザル由来のSFVなどでは、ウイルスゲノムからマイクロRNAが発現されており、ウイルスの生存戦略に貢献している可能性が示唆されている。ニホンザル由来のSFVに持続感染している細胞からRNAを分離し次世代シーケンシング解析を行った結果、約30%のマイクロRNAがSFV由来であることが判明した。また、特に大量に発現されているもののシード領域を確認すると、ヒトなどのマイクロRNA1に類似していた。これらSFV由来のマイクロRNAが持つ機能や宿主への影響について、今後さらに解析する予定である。
英文摘要
本研究では、ゲノムに内在化するウイルスが宿主と相互作用することで、どのように生物の進化に関わったかを解明することを試みる事を目的に研究を遂行した。本年度は、前年度に引き続きシンシチン1様(Syncytin-1-like[S1L])遺伝子の探索を幅広い動物での探索を試みた。結果、金魚(Carassius auratus)やブリーク(Anabarilius graham)等のゲノムでS1Lは存在することが示された。このことから、シンシチンに類似するタンパク質を発現する遺伝子は元々幅広い動物に存在していたが、哺乳類が例外的にその遺伝子を使用している可能性が示唆された。また昨年度から引き続き、エボラウイルスとレトロウイルスのenvの類似性に着目し、サルフォーミーウイルス(SFV)のEnvの解析も行った。昨年度までの報告では、SFVに存在するenv遺伝子の「リコンビネーションが可能な領域」が、ニホンザル由来のSFVにも存在し、また1型と2型に分類されることを報告した。本年度は関東地方等に棲息する複数のニホンザルから新たにSFVを分離・解析を行い、ニホンザルには複数のクレードに属するSFVが感染しており、他のアジアザルと近縁なものが多いことが示唆された。これらについてまとめた論文を現在作成中である。さらに、本研究ではSFVが発現するマイクロRNAにも着目し研究を行った。アフリカミドリザル由来のSFVなどでは、ウイルスゲノムからマイクロRNAが発現されており、ウイルスの生存戦略に貢献している可能性が示唆されている。ニホンザル由来のSFVに持続感染している細胞からRNAを分離し次世代シーケンシング解析を行った結果、約30%のマイクロRNAがSFV由来であることが判明した。また、特に大量に発現されているもののシード領域を確認すると、ヒトなどのマイクロRNA1に類似していた。これらSFV由来のマイクロRNAが持つ機能や宿主への影響について、今後さらに解析する予定である。
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Simian foamy virus derived from Yakushima macaque (Macaca fuscata yakui) reveals the cross-island communication between Yakushima and Taiwan
源自屋久岛猕猴(Macaca fuscata yakui)的猿猴泡沫病毒揭示了屋久岛与台湾之间的跨岛交流
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[○橋本暁, 吉川禄助, 中川草, 岡本宗広, 宮沢孝幸]
通讯作者:
宮沢孝幸
Phylogenetic analysis of simian foamy virus from Yakushima macaques (Macaca fuscata yakui)
屋久岛猕猴猿猴泡沫病毒的系统发育分析
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[○Takayuki Miyazawa, Rokusuke Yoshikawa, Akira Hashimoto-Gotoh, So Nakagawa, and Munehiro Okamoto]
通讯作者:
and Munehiro Okamoto
Dual Infection of two simian foamy virus serotypes in Japanese macaques
日本猕猴体内两种猿猴泡沫病毒血清型的双重感染
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Akira Gotoh Hashimoto, Rokusuke Yoshikawa, So Nakagawa, Munehiro Okamoto, Takayuki Miyazawa]
通讯作者:
Takayuki Miyazawa
宿主と共種分化する非病原性レトロウイルスから探るニホンザルの移動経路
使用与宿主共种的非致病性逆转录病毒探索日本猕猴的迁徙路线
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[橋本暁, 吉川禄助, 中川草, 岡本宗裕, 宮沢孝幸]
通讯作者:
宮沢孝幸
非病原性霊長類レトロウイルスのエンベロープ遺伝子の進化とアジアのマカク族サルの移動経路の解明への応用
非致病性灵长类逆转录病毒包膜基因的进化及其在阐明亚洲猕猴迁徙路线中的应用
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[○橋本暁, 吉川禄助, 中川草, 岡本宗広, 宮沢孝幸]
通讯作者:
宮沢孝幸
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