帯江鉱山遺構の産業考古学的価値に関する調査研究
帯江鉱山遺構の産業考古学的価値に関する調査研究
批准号:
17K01188
负责人:
小西 伸彦
金额:
$1.16万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2017
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2017-04-01 至 2019-03-31
中文摘要
文献調査は、主に岡山県立図書館、岡山県立記録資料館、倉敷市歴史資料整備室、倉敷市立図書館などで行い、複数の文献や文書から、鉱山近代化以前の経営者と稼業の様子、高梁市成羽町で操業した三菱吉岡鉱山との関係、三菱から経営権を買収し鉱区拡大と採掘・製錬の近代化を行い、瀬戸内海の犬島に製錬所施設を建設した坂本金弥の鉱山経営、坂本の経歴等を調査した。遺構調査では、鉱山中枢部の遺構が現存する猿曳山山麓の鉱山本部跡と製錬所跡、トロッコ基地跡、煙道跡を、黒崎から鉱山本部跡まででは六間川の船着場跡、火力発電所跡、トロッコ軌条跡、立坑跡、坑道跡、猿曳山の中腹では煉瓦造りの遺構、ズリ山、火薬庫跡、猿曳山山頂では煉瓦蔵煙突跡の位置を確認し、異形煉瓦を採取し、現存建造物を確認した。鉱山本部周辺では鉱山関係者の顕彰碑、殉職者追悼碑、墓地を確認した。遺構調査にあたっては土地を管理するDOWAホールディングス、鉱山本部跡で経営する倉敷中庄自動車学校のご協力をいただいた。帯江鉱山の特徴は都市近郊型鉱山であったこと、三菱吉岡鉱山や住友別子鉱山とつながりがあったこと、三菱から経営権を買い取ったのは岡山の実業家で政治家・坂本金弥であったが、坂本の顕彰が十分に行われていなかったこと、亜硫酸ガスの公害問題から瀬戸内海の犬島に製錬所を建設し、その後は藤田組との関係が指摘できること、製錬によって生成されたスラグ(鉱滓)を直方体に固めた、所謂カラミ煉瓦を積み上げた構造物以外に、半球状(ヘルメット型)に固めたカラミを再利用していることである。特に、半球状のカラミをトロッコ軌条の擁壁に使用した例は全国的にも珍しいことが判明した。半球状カラミを生成した鉱山や製錬所は複数存在するが、それらは全て廃棄のための生成であった。半球状カラミの再利用は帯江鉱山の特筆すべき特徴であると言っては過言ではないと考える。
英文摘要
文献調査は、主に岡山県立図書館、岡山県立記録資料館、倉敷市歴史資料整備室、倉敷市立図書館などで行い、複数の文献や文書から、鉱山近代化以前の経営者と稼業の様子、高梁市成羽町で操業した三菱吉岡鉱山との関係、三菱から経営権を買収し鉱区拡大と採掘・製錬の近代化を行い、瀬戸内海の犬島に製錬所施設を建設した坂本金弥の鉱山経営、坂本の経歴等を調査した。遺構調査では、鉱山中枢部の遺構が現存する猿曳山山麓の鉱山本部跡と製錬所跡、トロッコ基地跡、煙道跡を、黒崎から鉱山本部跡まででは六間川の船着場跡、火力発電所跡、トロッコ軌条跡、立坑跡、坑道跡、猿曳山の中腹では煉瓦造りの遺構、ズリ山、火薬庫跡、猿曳山山頂では煉瓦蔵煙突跡の位置を確認し、異形煉瓦を採取し、現存建造物を確認した。鉱山本部周辺では鉱山関係者の顕彰碑、殉職者追悼碑、墓地を確認した。遺構調査にあたっては土地を管理するDOWAホールディングス、鉱山本部跡で経営する倉敷中庄自動車学校のご協力をいただいた。帯江鉱山の特徴は都市近郊型鉱山であったこと、三菱吉岡鉱山や住友別子鉱山とつながりがあったこと、三菱から経営権を買い取ったのは岡山の実業家で政治家・坂本金弥であったが、坂本の顕彰が十分に行われていなかったこと、亜硫酸ガスの公害問題から瀬戸内海の犬島に製錬所を建設し、その後は藤田組との関係が指摘できること、製錬によって生成されたスラグ(鉱滓)を直方体に固めた、所謂カラミ煉瓦を積み上げた構造物以外に、半球状(ヘルメット型)に固めたカラミを再利用していることである。特に、半球状のカラミをトロッコ軌条の擁壁に使用した例は全国的にも珍しいことが判明した。半球状カラミを生成した鉱山や製錬所は複数存在するが、それらは全て廃棄のための生成であった。半球状カラミの再利用は帯江鉱山の特筆すべき特徴であると言っては過言ではないと考える。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
帯江鉱山遺構の概要
大田矿山遗迹概要
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
産業考古学ニューズレター
影响因子:
--
作者:
[塩瀬隆之, 渡邊雅之, 永平幸雄, 岩倉正司, 元木環, 小西伸彦]
通讯作者:
小西伸彦
海外基金