革命と戦争の政治学:レイモン・アロン政治思想における体制理解を手がかりに
革命と戦争の政治学:レイモン・アロン政治思想における体制理解を手がかりに
批准号:
22KJ0027
负责人:
池嵜 航一
金额:
$1.98万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
本研究は、20世紀フランスの知識人レイモン・アロンの政治思想を通じて、自由で民主的な社会の存続を可能にする国内的・国際的条件を探るものである。2022年度は、主にこのアロンの国際関係に関する思想を対象として研究を進めた。具体的な成果は以下の通りである。第一に、国際関係分野でのアロンの主著である『諸国間の平和と戦争』(1962年)の分析を行い、その論理構成と方法論上の特徴の解明に努めた。第二に、この著作の現実的背景をなす冷戦という事象についてアロンがいかなる認識を持っていたのかを、『大分裂』(1948年)や『連鎖戦争』(1951年)といった第二次世界大戦直後の著作の中に探った。その結果、のちに『平和と戦争』へと結実することになった様々な洞察が、かかる現実政治の文脈の中で練り上げられていった過程を追跡することができた。具体的には、①国際システムを力の分布のみならず各国の体制や正統性原理、イデオロギーなどの同質性ないし異質性の観点からも分析する立場や、②伝統的な平和とも伝統的な戦争とも異なる状況としての冷戦の分析、③その冷戦状況に対して物理的生存と精神的生存という二重の目的を設定したこと、などがそれに当たる。第三に、これらを踏まえてアロンの国際関係思想の再評価を行い、国際関係理論史との関係でその意義を明らかにするとともに、アロンの思想が既存の国際関係論において適切な評価を受けていない現状およびその原因についての考察を行った。そして、以上の成果の一端を、2023年1月末の東京大学比較現代政治・政治史研究会において報告し、生産的なレヴューを得ることができた。
英文摘要
本研究は、20世紀フランスの知識人レイモン・アロンの政治思想を通じて、自由で民主的な社会の存続を可能にする国内的・国際的条件を探るものである。2022年度は、主にこのアロンの国際関係に関する思想を対象として研究を進めた。具体的な成果は以下の通りである。第一に、国際関係分野でのアロンの主著である『諸国間の平和と戦争』(1962年)の分析を行い、その論理構成と方法論上の特徴の解明に努めた。第二に、この著作の現実的背景をなす冷戦という事象についてアロンがいかなる認識を持っていたのかを、『大分裂』(1948年)や『連鎖戦争』(1951年)といった第二次世界大戦直後の著作の中に探った。その結果、のちに『平和と戦争』へと結実することになった様々な洞察が、かかる現実政治の文脈の中で練り上げられていった過程を追跡することができた。具体的には、①国際システムを力の分布のみならず各国の体制や正統性原理、イデオロギーなどの同質性ないし異質性の観点からも分析する立場や、②伝統的な平和とも伝統的な戦争とも異なる状況としての冷戦の分析、③その冷戦状況に対して物理的生存と精神的生存という二重の目的を設定したこと、などがそれに当たる。第三に、これらを踏まえてアロンの国際関係思想の再評価を行い、国際関係理論史との関係でその意義を明らかにするとともに、アロンの思想が既存の国際関係論において適切な評価を受けていない現状およびその原因についての考察を行った。そして、以上の成果の一端を、2023年1月末の東京大学比較現代政治・政治史研究会において報告し、生産的なレヴューを得ることができた。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
レイモン・アロンの民主主義思想(3):全体主義批判と歴史哲学の交錯1930-40年
雷蒙德·阿隆的民主思想(三):极权主义批判与历史哲学的交叉点1930-40
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
北大法学論集
影响因子:
--
作者:
[冨田永希, 小島正寛, 永島祐貴, 前田理, 田中健, 吉野達彦, 松永茂樹, 池嵜航一]
通讯作者:
池嵜航一
レイモン・アロンの民主主義思想(2):全体主義批判と歴史哲学の交錯1930-40年
雷蒙德·阿隆的民主思想(二):极权主义批判与历史哲学的交叉点1930-40
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
北大法学論集
影响因子:
--
作者:
[冨田永希, 小島正寛, 永島祐貴, 前田理, 田中健, 吉野達彦, 松永茂樹, 池嵜航一, 池嵜航一]
通讯作者:
池嵜航一
海外基金