腸内共生菌によるエピゲノム修飾を介した粘膜免疫制御メカニズムの解明
腸内共生菌によるエピゲノム修飾を介した粘膜免疫制御メカニズムの解明
批准号:
13J02667
负责人:
尾畑 佑樹
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013 至 2014
中文摘要
ヒトの消化管の粘膜表面には、およそ100兆個にもおよぶ腸内細菌が生息している。消化管に慢性炎症を引き起こす炎症性腸疾患は、腸内細菌に対して宿主免疫系が過剰に応答することで発症すると考えられている。大腸における制御性T細胞(Treg)は、腸内細菌に対する免疫応答の抑制に重要な役割を果たしている。しかしながら、機能的なTregが大腸において維持される仕組みは不明であった。著者らは、大腸Tregにおいて腸内細菌の定着依存的に発現増加する遺伝子としてUhrf1を同定した。Uhrf1はDNAメチル化の維持に必須な役割を果たしており、DNAメチル化は遺伝子発現の抑制に寄与している。そこで、Uhrf1を欠損したTregと正常なTregにおいて、DNAメチローム解析(MeDP-seq : Methylated DNA-precipitation-sequencing)およびトランスクリプトーム解析を行い、Uhrf1の標的分子の探索を試みた。これらデータの統合解析を行った結果、Uhrf1は細胞周期制御因子であるCdkn1aの遠位プロモーター領域のDNAメチル化を促すことで、その発現を負に抑制していることが示唆された。T細胞特異的にUhrf1を欠損したマウス(CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>)よりT細胞を取得し、Tregを分化誘導すると、G1-S移行期において細胞周期が停止することで、細胞増殖に異常をきたすことが判明した。一方で、siRNAを用いてCdkn1aをノックダウンしたUhrf1欠損TregではG1期における細胞周期の停止が軽減され、S期の細胞の割合が増加した。さらに著者らは、Uhrf1とCdkn1aの二重欠損マウス(CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>Cdkn1a^<-/->)を作成し、大腸Tregの割合を比較した。CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>では、抹消誘導型のTregの割合が激減する。一方で、CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>Cdkn1a^<-/->では、この割合が完全ではないものの有意に改善された。これらin vitroおよびin vivoの結果より、Uhrf1はDNAメチル化を介してCdkn1aの発現をエピジェネティックに抑制することで、Tregの細胞増殖を維持していることが明らかとなった。
英文摘要
ヒトの消化管の粘膜表面には、およそ100兆個にもおよぶ腸内細菌が生息している。消化管に慢性炎症を引き起こす炎症性腸疾患は、腸内細菌に対して宿主免疫系が過剰に応答することで発症すると考えられている。大腸における制御性T細胞(Treg)は、腸内細菌に対する免疫応答の抑制に重要な役割を果たしている。しかしながら、機能的なTregが大腸において維持される仕組みは不明であった。著者らは、大腸Tregにおいて腸内細菌の定着依存的に発現増加する遺伝子としてUhrf1を同定した。Uhrf1はDNAメチル化の維持に必須な役割を果たしており、DNAメチル化は遺伝子発現の抑制に寄与している。そこで、Uhrf1を欠損したTregと正常なTregにおいて、DNAメチローム解析(MeDP-seq : Methylated DNA-precipitation-sequencing)およびトランスクリプトーム解析を行い、Uhrf1の標的分子の探索を試みた。これらデータの統合解析を行った結果、Uhrf1は細胞周期制御因子であるCdkn1aの遠位プロモーター領域のDNAメチル化を促すことで、その発現を負に抑制していることが示唆された。T細胞特異的にUhrf1を欠損したマウス(CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>)よりT細胞を取得し、Tregを分化誘導すると、G1-S移行期において細胞周期が停止することで、細胞増殖に異常をきたすことが判明した。一方で、siRNAを用いてCdkn1aをノックダウンしたUhrf1欠損TregではG1期における細胞周期の停止が軽減され、S期の細胞の割合が増加した。さらに著者らは、Uhrf1とCdkn1aの二重欠損マウス(CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>Cdkn1a^<-/->)を作成し、大腸Tregの割合を比較した。CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>では、抹消誘導型のTregの割合が激減する。一方で、CD4^<Cre>Uhrf1^<F/F>Cdkn1a^<-/->では、この割合が完全ではないものの有意に改善された。これらin vitroおよびin vivoの結果より、Uhrf1はDNAメチル化を介してCdkn1aの発現をエピジェネティックに抑制することで、Tregの細胞増殖を維持していることが明らかとなった。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Commensal Microbiota Shapes The Gut Immune System Through Epigenet is Modifications.
共生微生物群通过表观遗传修饰塑造肠道免疫系统。
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yuuki Obata, Yukihiro Furusawa Hiroshi Ohno, Haruhiko Koseki and Koji Hase]
通讯作者:
Haruhiko Koseki and Koji Hase
DOI:
10.1038/mi.2014.51
发表时间:
2015-01
期刊:
Mucosal immunology
影响因子:
8
作者:
[]
通讯作者:
感染・炎症・免疫「上皮バリア機構の破綻と腸管炎症の発症機構」
感染/炎症/免疫“上皮屏障的破坏机制和肠道炎症的发生机制”
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[長谷耕二, 尾畑佑樹]
通讯作者:
尾畑佑樹
Intestinal microbiota regulates epithelial barrier and mucosal immunity.
肠道微生物群调节上皮屏障和粘膜免疫。
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[井筒智之, 小高大祐, 小松麻理奈, 大木義路, 齊藤隆志, 山崎孝則, 小澤 龍ノ介, Yuuki Obata and Koji Hase.]
通讯作者:
Yuuki Obata and Koji Hase.
腸内細菌によるエピゲノム修飾を介した腸管免疫制御メカニズムの解明
阐明肠道细菌表观基因组修饰介导的肠道免疫控制机制
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ema R, Wakahara T, Kanehisa H, Kawakami Y, 尾畑佑樹]
通讯作者:
尾畑佑樹
共 15 条
腸内代謝産物によるIgA誘導作用機序の解明と次世代粘膜ワクチンへの展開
-
批准号:15J09641
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$2.0万
-
财政年份:2015
-
负责人:尾畑 佑樹
-
依托单位:
海外基金