水面直下にニッチをもつ昆虫の疎水性-親水性超微細リング構造の生理・生態学的解明
水面直下にニッチをもつ昆虫の疎水性-親水性超微細リング構造の生理・生態学的解明
批准号:
20K06071
负责人:
高久 康春
金额:
$2.83万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
生物体表を介した空気や水の界面とのバランスのとれた関係は生存のために不可欠であり、それぞれのニッチの中で進化上ほぼ最適化されている。たとえば、水面上で生活しているアメンボは、疎水性の脚により水面に立ち、素早く水面を滑走することができる。また、水中生活をおくるゲンゴロウでは親水性の体表構造や疎水性の物理的鰓をもち、その特性に注目した研究がなされている。しかし、水面直下をニッチとする生物の研究は皆無であった。本研究では、水面直下にのみ生活域をもつ生物(マダラホソカの幼虫)が、如何なるメカニズムにより水環境との関係を制御し、水面直下に棲息しているのかを解明する。生きた状態のまま電子顕微鏡で高分解能観察できる新技術 (NanoSuit法) を中心に据え、構造解明に基づき機能を明らかにする。また、これまでに報告のある水生昆虫や、未報告の水生昆虫を「疎水性-親水性の組み合わせ」という視点で情報を集積し、生物に共通する特性を探索する。前年度までの観察・解析から、マダラホソカの幼虫が、腹部にある「超疎水性-超親水性の複合構造」により水面接着を効果的に可能にし、且つ遊泳運動を制御していることがわかった。さらに、NanoSuit法に元素分析法を組み合わせる新技術(NanoSuit-EDS法)により、いろいろな水生昆虫を用いて生体元素や金属元素を指標に生きた超微細構造の解析をおこなった。その結果、親水性溶液中に含ませた標識元素が特異的に結合している微細構造が確認され、マダラホソカ幼虫以外の生物でも超疎水性と親水性の構造を併せもつことが明らかになった。なお、これらの微細構造はNanoSuit法により生きた状態のまま観察・解析したときのみ確認が可能であった。
英文摘要
生物体表を介した空気や水の界面とのバランスのとれた関係は生存のために不可欠であり、それぞれのニッチの中で進化上ほぼ最適化されている。たとえば、水面上で生活しているアメンボは、疎水性の脚により水面に立ち、素早く水面を滑走することができる。また、水中生活をおくるゲンゴロウでは親水性の体表構造や疎水性の物理的鰓をもち、その特性に注目した研究がなされている。しかし、水面直下をニッチとする生物の研究は皆無であった。本研究では、水面直下にのみ生活域をもつ生物(マダラホソカの幼虫)が、如何なるメカニズムにより水環境との関係を制御し、水面直下に棲息しているのかを解明する。生きた状態のまま電子顕微鏡で高分解能観察できる新技術 (NanoSuit法) を中心に据え、構造解明に基づき機能を明らかにする。また、これまでに報告のある水生昆虫や、未報告の水生昆虫を「疎水性-親水性の組み合わせ」という視点で情報を集積し、生物に共通する特性を探索する。前年度までの観察・解析から、マダラホソカの幼虫が、腹部にある「超疎水性-超親水性の複合構造」により水面接着を効果的に可能にし、且つ遊泳運動を制御していることがわかった。さらに、NanoSuit法に元素分析法を組み合わせる新技術(NanoSuit-EDS法)により、いろいろな水生昆虫を用いて生体元素や金属元素を指標に生きた超微細構造の解析をおこなった。その結果、親水性溶液中に含ませた標識元素が特異的に結合している微細構造が確認され、マダラホソカ幼虫以外の生物でも超疎水性と親水性の構造を併せもつことが明らかになった。なお、これらの微細構造はNanoSuit法により生きた状態のまま観察・解析したときのみ確認が可能であった。
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Living Organisms under an Electron Microscope: the NanoSuit® Method aiming for Medical and Industrial Applications
电子显微镜下的生物体:面向医疗和工业应用的 NanoSuit® 方法
DOI:
10.2494/photopolymer.33.517
发表时间:
2020
期刊:
Journal of Photopolymer Science and Technology
影响因子:
0.8
作者:
[Takahiko Hariyama, Yasuharu Takaku, Chiyo Senoh, Satoshi Yamada, Toshiya Itoh, Chiaki Suzuki, Sayuri Takehara, Satoshi Hirakawa, Hideya Kawasaki]
通讯作者:
Hideya Kawasaki
昆虫体表面における殺虫剤の広がり:NanoSuit-EDS法による解析
杀虫剂在昆虫体表的扩散:使用 NanoSuit-EDS 方法进行分析
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[高久 康春, 白木 克実, 鈴木 千晶, 竹原 さゆり, 西井 博行, 佐々木 智基, 針山 孝彦]
通讯作者:
針山 孝彦
電子顕微鏡で観る昆虫: NanoSuit法によるそのままの生物表面解析
用电子显微镜观察昆虫:使用 NanoSuit 方法分析完整的生物表面
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[針山 孝彦, 河崎 秀陽, 高久 康春]
通讯作者:
高久 康春
DOI:
10.1093/jmicro/dfu042
发表时间:
2022
期刊:
Microscopy
影响因子:
1.8
作者:
[Hariyama T, Takaku Y, Kawasaki H, Shimomura M, Senoh C, Yamahama Y, Hozumi A, Ito S, Matsuda N, Yamada S, Itoh T, Haseyama M, Ogawa T, Mori N, So S, Mitsuno H, Ohara M, Nomura S, Hirasaka M]
通讯作者:
Hirasaka M
NanoSuit method for the observation of living/wet organisms in an SEM
用于在 SEM 中观察活体/湿生物体的 NanoSuit 方法
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[佐野友香, 森島実奈美, 上村卓矢, 伊藤綾華, 星野稜介, 出崎能丈, 野澤彰, 澤崎達也, Ivan Galis, 有村源一郎, Takaku Y]
通讯作者:
Takaku Y
共 11 条
ヒドラ単離単一細胞を用いた細胞接着の動的解析
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批准号:01J02093
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.3万
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财政年份:2001
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负责人:高久 康春
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依托单位:
海外基金