行政法の《法的安定性》の理論的相対化――行政活動の《継続的・適時的更新》のために

行政法中“法律稳定性”的理论相对化：为了行政活动的“持续及时更新”

• 批准号: 21K01147
• 负责人: 児玉 弘
• 金额: $ 2.66万
• 依托单位: Saga University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• 财政年份: 2021
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2021-04-01 至 2024-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-21K01147/
• 关键词: 法的安定性; 行政法学; 行政行為論; 行政手続論; 行政訴訟論; 法と時間; 諫早湾干拓紛争; 原発訴訟; 時間; 継続的更新; 適時的更新; ドイツ行政法学

本研究は、いったん行政活動がなされた以後に法・事実状態の変化があった場合における当該行政活動のあり方について、《行政の安定性・継続性》を担保しつつ、時間の経過にともなう法状態・事実状態に対応するための《行政活動の継続的・適時的更新》を可能とする法理論を提供することにより、市民の権利を実効的に保障する行政法解釈の指針を提供する試みである。令和4年度においても前年度に引き続き、行政法の《法的安定性》の各論的再検討として、大規模公共事業について、《法的安定性》に根拠づけられた法制度ないし法理論を洗い出し、その根拠づけが理論的に正当化されるかを行政法学上の議論にも立ち返りつつ問い直した。具体的には、（1）諫早湾干拓事業を素材にして、当該事業をめぐる紛争が行政法学ないし行政法理論に突きつける課題を明らかにしようとした。近時、開門確定判決（福岡高判平成22年12月6日判時2102号55頁）の強制執行の不許を求めて国が提起した請求異議を認めた福岡高裁判決（福岡高判令和4年3月25日訟月68巻5号377頁）に対する上告を棄却しまた上告申立を不受理とした最高裁決定（最決令和5年3月2日判例集未搭載）が出された。一般的には、この最高裁決定をもって司法の「ねじれ」が解消したとか、司法判断が統一されたとかといわれている。しかし、国が確定判決により自らに課された義務を履行しないという事態を行政法学ないし行政法理論が従前想定していたとは考えられないように思われる。この裁判が行政法学ないし行政法理論に対して与える理論的影響を検討し、その結果を令和5年度のはじめに、日本法社会学会および環境法政策学会において発表を予定していることから、その準備作業を行った。（3）行政法学に関する論文・裁判例を網羅的に回顧し、展望を示す論文の執筆に関与し、個別法の観点から行政法学を再構成する視座を得た。

This study provides a theoretical basis for administrative activities to be updated in a timely manner when administrative activities are in a stable and stable state. Public interest is guaranteed by administrative law. In the fourth year of Ling and Qing Dynasty, the author introduced the theory of "Stability of Law" in the administrative law, and reexamined the theory of "Stability of Law" in the large-scale public utilities. The theory of law was washed out, and the theory was justified. The discussion of administrative law was established. The specific problems are: (1) the cause of the early development of the bay, the cause of the dispute, the theory of administrative law, the topic of the sudden development of the bay Recently, the Supreme Court issued the decision of the Supreme Court to reject the appeal against the decision of the Supreme Court of Fukuoka High Court on March 25, 2004 (decision No. 2102 of December 6, 2002). General, Supreme Court decisions, judicial decisions. The state of affairs is determined by the state of affairs, and the state of affairs is determined by the state of affairs. Administrative law theory, administrative law theory, administrative law, administrative law, administrative law (3) Review and prospect of administrative law related papers and cases, and review and prospect of administrative law related papers and cases.

项目成果

国立勤益科技大学/逢甲大学(その他の国・地域（台湾）)

国立科技大学/逢甲大学（其他国家/地区（台湾））

第8回日本・台湾法学研究シンポジウム

第8届日台法学研究研讨会

• 发表时间: 2021

判例回顧と展望2021 行政法

先例回顾和2021年行政法展望

• 发表时间: 2022
• 期刊: 法律時報
• 作者: 大橋 洋一;原田 大樹;田代 滉貴;土井 翼;野田 崇;大脇 成昭;松戸 浩;飯島 淳子;近藤卓也;児玉弘;福重さと子;山下竜一・小澤久仁男・朝田とも子・児玉弘
• 通讯作者: 山下竜一・小澤久仁男・朝田とも子・児玉弘

第9回日本・台湾法学研究シンポジウム

第9届日台法学研究研讨会

• 发表时间: 2022

神埼市の政治・行政――いわゆる平成の市町村合併――

神崎市的政治和行政 - 所谓的平成市合并 -

• 发表时间: 2022
• 期刊: 神埼市教育委員会市史編纂室【編】『神埼市史 第3巻（近代・現代編）』（神埼市）
• 作者: 大橋 洋一;原田 大樹;田代 滉貴;土井 翼;野田 崇;大脇 成昭;松戸 浩;飯島 淳子;近藤卓也;児玉弘
• 通讯作者: 児玉弘