低侵襲な中耳粘膜再生技術による中耳真珠腫根治へ向けての研究
低侵襲な中耳粘膜再生技術による中耳真珠腫根治へ向けての研究
批准号:
20K09725
负责人:
伊藤 吏
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する根治治療は手術のみであるが、術後の中耳換気不良にともなう鼓膜陥凹や中耳癒着は、術後聴力の低下や真珠腫性中耳炎の再形成性再発の一因となり、これらの予防は臨床上とても重要である。これまで術後の中耳換気能回復を目指して、段階手術による含気腔の形成などが試みられているが、十分な効果が得られていないのが現状である。このため、聴力改善と真珠腫再発抑制を兼ね備えた新しい治療法が求められている。本研究はその第一歩として、中耳粘膜障害動物モデルを利用して、低侵襲で臨床応用可能な中耳粘膜再生治療を開発することが目的である。これまで中耳粘膜再生に関する基礎研究の報告は少なく、組織工学の技術を用いて自己粘膜細胞を培養した粘膜シートを移植した研究などが報告されているが特殊技術、費用、準備期間などの観点で実践的な治療法の報告はない。我々は独自に開発したモルモット中耳粘膜障害モデルに対して、ラビット副鼻腔粘膜で再生効果が報告されているビタミンA誘導体(レチノイド)を投与し、組織学的にも機能的にも線毛上皮細胞が再生したことを確認した。さらに、今年度は臨床応用のため、レチノイドの内耳毒性について以下の検討を行った。まず、モルモットの中耳腔にレチノイドを投与し、経時的に聴力評価を行った。結果、投与前と比較して投与2週後に一時的に聴力悪化を認めたが、術後8週には投与前の聴力まで回復した。次に、この一時的な聴力悪化の原因が伝音難聴か感音難聴かを区別するため、投与2週後時点での聴性脳幹反応の音圧と潜時の関係を測定して検討したところ、投与2週後に生じた聴力悪化は手術操作による伝音難聴と考えられた。最後に、レチノイド投与2週後の内耳について免疫組織学的検討を行った。結果、投与2週後の内耳は正常と同様の形態を有していた。以上から本研究ではレチノイドによる明らかな内耳毒性は認めなかった。
英文摘要
慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に対する根治治療は手術のみであるが、術後の中耳換気不良にともなう鼓膜陥凹や中耳癒着は、術後聴力の低下や真珠腫性中耳炎の再形成性再発の一因となり、これらの予防は臨床上とても重要である。これまで術後の中耳換気能回復を目指して、段階手術による含気腔の形成などが試みられているが、十分な効果が得られていないのが現状である。このため、聴力改善と真珠腫再発抑制を兼ね備えた新しい治療法が求められている。本研究はその第一歩として、中耳粘膜障害動物モデルを利用して、低侵襲で臨床応用可能な中耳粘膜再生治療を開発することが目的である。これまで中耳粘膜再生に関する基礎研究の報告は少なく、組織工学の技術を用いて自己粘膜細胞を培養した粘膜シートを移植した研究などが報告されているが特殊技術、費用、準備期間などの観点で実践的な治療法の報告はない。我々は独自に開発したモルモット中耳粘膜障害モデルに対して、ラビット副鼻腔粘膜で再生効果が報告されているビタミンA誘導体(レチノイド)を投与し、組織学的にも機能的にも線毛上皮細胞が再生したことを確認した。さらに、今年度は臨床応用のため、レチノイドの内耳毒性について以下の検討を行った。まず、モルモットの中耳腔にレチノイドを投与し、経時的に聴力評価を行った。結果、投与前と比較して投与2週後に一時的に聴力悪化を認めたが、術後8週には投与前の聴力まで回復した。次に、この一時的な聴力悪化の原因が伝音難聴か感音難聴かを区別するため、投与2週後時点での聴性脳幹反応の音圧と潜時の関係を測定して検討したところ、投与2週後に生じた聴力悪化は手術操作による伝音難聴と考えられた。最後に、レチノイド投与2週後の内耳について免疫組織学的検討を行った。結果、投与2週後の内耳は正常と同様の形態を有していた。以上から本研究ではレチノイドによる明らかな内耳毒性は認めなかった。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
レチノイドを用いた中耳粘膜上皮の創傷治癒効果について
使用类维生素A对中耳粘膜上皮的伤口愈合作用
DOI:
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发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
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作者:
[寺田 小百合, 伊藤 吏, 小泉 優, 天野 彰子, 新川 智佳子, 欠畑 誠治]
通讯作者:
欠畑 誠治
TEESによるレチノイド局所投与により再生した中耳粘膜の機能評価
TEES 局部给予类视黄醇再生中耳粘膜的功能评价
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Sato Ryosuke, Kumai Takumi, Ishida Yoshiya, Yuasa Ryota, Kubota Akinobu, Wakisaka Risa, Komatsuda Hiroki, Yamaki Hidekiyo, Wada Tetsuji, Harabuchi Yasuaki, 田浦晶子, 寺田小百合,伊藤 吏,小泉 優,天野 彰子,新川智佳子,欠畑 誠治]
通讯作者:
寺田小百合,伊藤 吏,小泉 優,天野 彰子,新川智佳子,欠畑 誠治
レチノイドを用いた中耳粘膜再生治療について
关于使用类维生素A治疗中耳粘膜再生
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tajima Shori, Nakamura Masahiro, Ito Shin, Matsumoto Fumihiko, Ikeda Katsuhisa, 都築建三, Yuxing Liu,飯笹久,Aung Phyo Wai,Afifah Fatimah,Mst Mahmuda Khatun,Thin Myat Moe,岡田俊平,吉山裕規, 寺田小百合,伊藤 吏,小泉 優,天野 彰子,新川智佳子,欠畑 誠治]
通讯作者:
寺田小百合,伊藤 吏,小泉 優,天野 彰子,新川智佳子,欠畑 誠治
Development of a Fundamental Therapeutic Approach for the Treatment of Middle Ear Cholesteatoma Using Technology of Regeneration and Induction of Differentiation of Middle Ear Mucosa
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批准号:23K08955
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2023
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负责人:伊藤 吏
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依托单位:
頭頚部癌における5-FU感受性因子の新しい定量法の開発とその有用性に関する検討
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批准号:17791154
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$1.79万
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财政年份:2005
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负责人:伊藤 吏
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依托单位:
海外基金