近世期文芸における「食」の表象研究―食材、食事・調理の風景をめぐって―

早期现代文学中“食物”的表征研究：食材、进餐场景和烹饪

• 批准号: 20K12914
• 负责人: 畑 有紀
• 金额: $ 2万
• 依托单位: Niigata University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
• 财政年份: 2020
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2020-04-01 至 2024-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-20K12914/
• 关键词: 食文化史; 黄表紙; 絵巻; 浮世絵版画; 稲作; 酒造り; 図像化; 草双紙; 米の文芸表現; 酒の文芸表現; 食文化; 近世文芸; 絵入り文芸; 料理書; 本草書; 近世文化; 文芸

本研究は、絵巻、奈良絵本、仮名草子、草双紙、および浮世絵版画を含む絵入り文芸を主たる対象とし、文芸に表現された「食」の分析を通じて、近世期の文芸の創出を明らかにするものである。具体的には、文芸に描かれた「食」について、料理書、儀礼書、本草書など、近世期の食文化関連資料を用いて注釈を加えた上で、その背景にある実際の食生活との同異を検証し、その変容を探る。本年度は、酒と餅、そして米を描く絵巻や草双紙、浮世絵版画などの文芸の調査を行い、その系譜付けを行った。酒と餅の対比として、黄表紙『餅酒／腹中能同志』の翻刻を行い、近世前期から酒と餅の合戦がいかに描かれたのか、その経緯をまとめた。この成果については、書籍に論考が掲載されたほか、翻刻資料が査読付き学会誌に掲載された。また、この研究内容に関する講演も複数回行った。また、本年度は稲作や酒造りといった、米や酒の生産の場がいかに図像化されるかについても調査を行った。稲作については、屏風絵として描かれた四季農耕図を始め、版本、浮世絵なども含めた図像を収集し、その系譜について事典の一項目を執筆した（次年度出版予定）。また、酒造りに関しても同様に資料を収集し、分析を行っているところである。さらに、昨年新たに開始した、酒（現代の清酒）に食材等を浸漬して造る薬酒の研究も継続して行った。特に、酒に黒豆を浸す「豆淋酒」に着目し、近世の人々にとっての酒に薬のベースとしての意義があった可能性について、論文を査読付き学会誌に投稿、掲載に至ったほか、研究会での口頭発表も行った。これにより、文芸表現のみならず、実用面からも、当時の人々にとっての酒、食物の意義について研究する余地を見出した。

This study includes the analysis of the main image and performance of the "food" in the text, the analysis of the "food" in the text, and the analysis of the creation of the text in the modern era. Specific food, cooking books, ritual books, herbal books, modern food culture related data, use of notes, background, real food life, similarities and differences, and different appearance. This year's survey of wine, cake, rice, grass and paper, Ukiyoshi prints, and genealogy was conducted. The wine and cake are compared to each other, and the yellow sheet paper "cake wine/belly can be gay" is reversed. In the early modern era, the wine and cake are mixed together. The results of this research are published in the journal of the book, and the research data are published in the journal of the research institute. The content of this study is related to the presentation of multiple loops. This year, we have conducted research on the production of rice wine and rice wine. A project of the Four Seasons Farming Collection, the edition, the floating world, the collection of images, and the genealogy was written (to be published next year). Data collection, analysis and analysis are the key to the success of the project. Today, the new year began, wine (modern sake) ingredients such as immersion, wine research and development. Special, wine black beans immersed in "beans and wine" in the eyes, modern people, wine and wine in the meaning of the possibility of discussion, paper research, society journal contribution, publication, research meeting oral presentation. There is room for research on the meaning of wine and food at that time.

项目成果

酒を描く古典文学 ―室町・江戸の物語を通じた酒文化研究―

描绘酒的古典文学 - 通过室町和江户故事研究酒文化 -

• 发表时间: 2022
• 作者: Holca Irina;Carmen Sapunaru Tamas;加畑聡子;畑 有紀
• 通讯作者: 畑 有紀

江戸の薬酒を通じた酒類の健康利用価値の検討

通过江户药酒检验酒精饮料的健康价值

• 发表时间: 2022
• 作者: 松本徹;佐藤秀明;山中剛史;有元伸子;久保田裕子ら編;加畑聡子;Holca Irina;大塚誠也;本橋裕美;畑 有紀;森陽香;板野みずえ;加畑聡子・周防一平;Irina Holca;板野みずえ;和田律子・横溝博・高橋由記・中村成里・有馬義貴・大塚誠也;畑 有紀・佐藤 茉美
• 通讯作者: 畑 有紀・佐藤 茉美

古典文芸の中の酒

古典文学中的酒精

• 发表时间: 2022
• 期刊: 日本酒学講義
• 作者: 加畑聡子;畑 有紀;永井亜貴子，中田はる佳，高島響子，吉田幸恵;服部温子;加畑聡子;畑 有紀
• 通讯作者: 畑 有紀

描き、楽しむ酒 ―古典文芸から読み解く酒の文化―

画酒、品酒——从古典文学中了解酒文化——

• 发表时间: 2021
• 作者: 本橋裕美（乾澄子・萩野敦子編）;Irina Holca;畑 有紀
• 通讯作者: 畑 有紀

近世文献に見える薬酒を通じた清酒の健康効果の検討―「豆淋酒」を例として―

通过近代文献中的药用清酒研究精制清酒对健康的影响 - 以“mamerinshu”为例 -

• 发表时间: 2022
• 期刊: 和食文化研究
• 作者: Sohyun Chun;Rebecca Copeland Edited;久保陽子;高島響子，高野梢，荒川玲子，下村昭彦，小島康志，中西美紗緒，冨尾賢介，田辺晶代，北川大，清水千佳子，大石元，加藤規弘;加畑聡子;畑 有紀・佐藤 茉美 ほか
• 通讯作者: 畑 有紀・佐藤 茉美 ほか