現代型詐欺における刑法学的諸問題の探究

现代诈骗罪刑事法律问题探讨

• 批准号: 20K13348
• 负责人: 冨川 雅満
• 金额: $ 2.41万
• 依托单位: Kyushu University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
• 财政年份: 2020
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2020-04-01 至 2024-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-20K13348/
• 关键词: 詐欺罪; 特殊詐欺; 実行の着手; 財産的損害; 補助金等不正受交付罪; 電子計算機使用詐欺罪; 窃盗罪; 故意; 錯誤; 准詐欺罪

令和４年度は、①すり替え窃盗に関する最高裁決定の分析、②詐欺罪における財産的損害に関する学説史調査、③詐欺罪の特別規定に関する調査を主として行った。昨年度末に、本研究の３つの柱のうちの１つ、（a）処罰の開始時期（実行の着手時期）に関する研究と関わる最高裁決定が出された（最三小決令和4年2月14日刑集76巻2号101頁）。同決定は、行為者が被害者宅に到着・侵入する前の段階で窃盗罪の実行の着手を認めており、従前の判例傾向からするとかなり早期に未遂犯の成立を認めたように見える。ところが、調査・分析の結果、同事案は、倉庫等の財物保管に特化した場所への侵入窃盗事案に類似しており、従前の判例傾向からも説明が可能であることがわかった。次に、②財産的損害に関する学説史調査については、わが国の解釈論では詐欺罪の成立に実質的な損害が必要であるとの見解が通説とされているが、このような見解が「通説」といえるほどに支持者を集めた経緯には不明のところが見られた。そこで、②財産的損害に関する学説史調査を行うことで、現在の通説の来歴を明らかにした。調査の結果、現在の通説は1980年代に登場し、急速に支持者を集めたことが判明した一方、あくまでも講談事例を念頭に詐欺罪の可罰性を限定しようとしたものであることもわかった。また、③詐欺罪の特別規定に関する調査として、令和4年度は補助金等適正化法29条違反の罪（補助金等不正受交付罪）を対象とした。コロナ給付金の不正受給を代表に、近時、各種の補助金の不正入手事案が発生しているところ、これらの事案を詐欺罪と補助金等不正受交付罪のいずれで処断するべきかが問題となっている。特に、最三小決令和3年6月23日刑集75巻7号641頁が補助金等不正受交付罪の成立が認められうる事案であっても詐欺罪で処断することができる旨の判断を示したところ、同決定の射程を分析した。

在2022财政年度，进行了主要调查：1）对最高法院关于盗窃盗窃案的裁决的分析，2）对有关欺诈罪中财产损害的理论历史的调查，以及3）对欺诈的特殊规定的调查。去年年底，关于本研究的三个支柱之一的研究做出了最高法院的决定，（a）惩罚开始（实施实施时）（第3局，2022年2月14日，2022年，第76卷，第76卷，第2卷，第2期，第2页，第101页）。该决定在演员到达或闯入受害者的家之前开始盗窃犯罪，并根据先前的判例法趋势，看来未遂犯罪已经很早。但是，调查和分析表明，该案件类似于专门从事财产（例如仓库）的地方的入室盗窃案，并且可以从以前的判例法趋势中解释。接下来，关于对财产损害的理论的历史调查，人们普遍认为，日本的解释理论需要建立实质性损害，但是在某些未知的情况下，这种观点吸引了支持者，以至于可以称为“正常”。因此，2）我们通过传授有关财产损害的理论历史来揭示了当前公共的历史。调查表明，当前的理论出现在1980年代，并迅速吸引了支持者，但它也表明，这是试图限制谈话案件的欺诈指控的惩罚。此外，在2022财政年度对欺诈特殊规定的调查的一部分中，违反了《优化补贴法》第29条的罪行（受伤和获得补贴等）。由于最近几年发生了欺诈性收购的欺诈性案件，并且欺诈性地收到了COVID-19的福利，问题是当这些案件应视为欺诈犯罪还是欺诈性收到补贴的罪行，尤其是在第三小额刑事罪犯收集罪犯第三次。第75页，第75页，第641页，2021年6月23日，确定即使欺诈性收到补贴和其他犯罪的罪行可以被批准，也可以通过欺诈行为进行惩罚，并分析了该决定的范围。

项目成果

特殊詐欺における受け子の故意

特殊诈骗中收受人的故意

• 发表时间: 2021
• 期刊: 法学セミナー
• 作者: 深水大輔;John Lane;Lanny A. Breuer;Noam Kutler;阿部理香;冨川雅満;木崎峻輔;小浦美保;坂下陽輔;大貝 葵;高橋有紀;Guillaume Rousset;尾崎 愛美;鳥谷部 壌;冨川雅満
• 通讯作者: 冨川雅満

詐欺罪における欺罔行為と被害者の確認措置

诈骗犯罪中的欺骗行为及受害人确认措施

• 发表时间: 2021
• 期刊: 刑法雑誌
• 作者: 深水大輔;John Lane;Lanny A. Breuer;Noam Kutler;尾崎愛美;大貝 葵;谷井悟司;坂下陽輔;高橋有紀;鳥谷部 壌;河嶋春菜;冨川雅満
• 通讯作者: 冨川雅満

詐欺罪につき実行の着手があるとされた事例

认定诈骗罪已开始实施的案件

• 发表时间: 2019
• 期刊: 論究ジュリスト
• 作者: 内山真由美;亀山嘉大;徳永元;早津裕貴;東條明徳;内山真由美;瀬岡直;沖祐太郎;東條明徳
• 通讯作者: 東條明徳

キセル乗車と電子計算機使用詐欺罪

汽车租赁和电子计算机欺诈指控

• 发表时间: 2022
• 期刊: 続・刑法の判例 各論
• 作者: 深水大輔;渡辺聡太郎;坂下陽輔;高橋有紀;谷井悟司;冨川雅満
• 通讯作者: 冨川雅満

すり替え窃盗の実行の着手時期 : 進捗度基準説から見た令和4年決定

开始实施盗窃的时机：从进步标准理论的角度决定2020年

• 发表时间: 2022
• 期刊: 刑事法ジャーナル
• 作者: 太田 匡彦;山本 隆司;鳥谷部 壌;加藤紫帆;高橋有紀;河嶋春菜;小野上 真也;神奈川県立保健福祉大学社会福祉学科（監修）西村淳・臼井正樹・中村美安子・髙橋恭子・川村隆彦・山本惠子・大島憲子・川久保寛・吉中季子・在原理恵・行實志都子・石井忍・岸川学・種田綾乃・中越章乃;大貝 葵＝井上 宜裕;河嶋春菜;高橋有紀;坂下陽輔;Abdelkhaleq Berramdane et Michel Trochu;小浦美保;深水大輔;鳥谷部 壌;冨川雅満
• 通讯作者: 冨川雅満