外来がん化学療法患者に対するQOL向上を目指した栄養療法の確立に向けて
外来がん化学療法患者に対するQOL向上を目指した栄養療法の確立に向けて
批准号:
20K19660
负责人:
三宅 沙知
金额:
$2.08万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
外来通院で化学療法を受けるがん患者には栄養状態の低下が懸念される者も少なくないが、入院患者へのNSTサポートに相当する栄養管理は十分に行われていない。本研究では、外来がん化学療法患者の標準的な栄養指導を目指し、栄養介入のプロトコール作成および栄養療法の確立のための基礎資料を得ることを目的としている。これまでに、がん患者向けの栄養アセスメントツール(Patient Generated Subjective Global Assessment:以下PG-SGA)は、疾患部位に関係なく栄養介入を必要とする患者の早期抽出に有用であることを明らかにしてきた。また、管理栄養士による継続的な栄養介入は、食事摂取量の増加や体重減少抑制といった一定の効果をもたらすが、栄養介入の頻度による栄養関連指標に有意な差はみられなかった。そこで、外来がん化学療法患者92例を対象にPG-SGAと栄養関連指標、栄養素等摂取量との関連を検証したところ、PG-SGAは特に体格や体組成の変化を反映しており、PG-SGA総合計点数は、SMI(四肢骨格筋量)の減少と強い負の相関(p<0.05)を示した。しかし、SMI減少の有無と栄養素等摂取量には有意な差はみられなかった。疾患別にみると、胃がん患者ではBMI、体脂肪指数、大腸がん患者では、ChE、CRP、乳がん患者ではBMI、SMI、体脂肪指数、Alb、ChE、T-Choに有意な相関(p<0.05)が認められ、栄養素等摂取量と栄養介入の必要性の高さにはいずれも関連がみられなかった。このことから、栄養関連指標においては疾患部位、特にレジメン内容によって指標の解釈を検討する必要が示唆された。今後は、有害事象における食欲低下などの症状別について細分化し、消耗が著しい外来がん化学療法患者に対する栄養療法についての対応の模索を行うことを検討している。
英文摘要
外来通院で化学療法を受けるがん患者には栄養状態の低下が懸念される者も少なくないが、入院患者へのNSTサポートに相当する栄養管理は十分に行われていない。本研究では、外来がん化学療法患者の標準的な栄養指導を目指し、栄養介入のプロトコール作成および栄養療法の確立のための基礎資料を得ることを目的としている。これまでに、がん患者向けの栄養アセスメントツール(Patient Generated Subjective Global Assessment:以下PG-SGA)は、疾患部位に関係なく栄養介入を必要とする患者の早期抽出に有用であることを明らかにしてきた。また、管理栄養士による継続的な栄養介入は、食事摂取量の増加や体重減少抑制といった一定の効果をもたらすが、栄養介入の頻度による栄養関連指標に有意な差はみられなかった。そこで、外来がん化学療法患者92例を対象にPG-SGAと栄養関連指標、栄養素等摂取量との関連を検証したところ、PG-SGAは特に体格や体組成の変化を反映しており、PG-SGA総合計点数は、SMI(四肢骨格筋量)の減少と強い負の相関(p<0.05)を示した。しかし、SMI減少の有無と栄養素等摂取量には有意な差はみられなかった。疾患別にみると、胃がん患者ではBMI、体脂肪指数、大腸がん患者では、ChE、CRP、乳がん患者ではBMI、SMI、体脂肪指数、Alb、ChE、T-Choに有意な相関(p<0.05)が認められ、栄養素等摂取量と栄養介入の必要性の高さにはいずれも関連がみられなかった。このことから、栄養関連指標においては疾患部位、特にレジメン内容によって指標の解釈を検討する必要が示唆された。今後は、有害事象における食欲低下などの症状別について細分化し、消耗が著しい外来がん化学療法患者に対する栄養療法についての対応の模索を行うことを検討している。
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