自己由来の免疫調節因子を起点とした腫瘍誘発性炎症の分子機序解明と治療への応用
自己由来の免疫調節因子を起点とした腫瘍誘発性炎症の分子機序解明と治療への応用
批准号:
19J00887
负责人:
日比野 沙奈
金额:
$3.08万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2022-03-31
中文摘要
低分子生理活性物質であるポリアミンは、あらゆる細胞種において細胞内在性の増殖因子として機能し、特に悪性腫瘍のような活発に増殖する組織中に非常に高濃度で存在することが知られている。癌患者の血清や尿、唾液といった生体試料中にも、ポリアミン類が健常個体と比べて顕著に高濃度で検出されることが報告されているが(Casero et al. Nat Rev Cancer. 2018)、これらの“細胞外”ポリアミンが腫瘍進展において何らかの病態生理学的意義を持つかどうかは明らかになっていなかった。興味深いことに、我々の最近の研究により、死んだ癌細胞から放出されるポリアミンが、腫瘍局所においてエフェクターT細胞機能を抑制する免疫チェックポイントとして機能し、癌免疫療法の新規治療標的として有効である可能性が示された。具体的には i) 低酸素や低栄養といった過酷な環境ストレスに曝露された癌細胞は、細胞死に伴いポリアミンを腫瘍間質のような細胞外空間に放出すること、ii) 細胞外ポリアミンは、T細胞受容体(T cell receptor: TCR)下流近傍のシグナル伝達の阻害を介してT細胞のエフェクター活性を負に制御すること、iii) ポリアミン合成阻害剤はin vivoで抗腫瘍T細胞応答を活性化し、免疫チェックポイント阻害療法 (Immune checkpoint blockade; ICB)と併用することで、ICBに抵抗性の腫瘍モデルに対しても相乗的な優れた抗腫瘍効果を誘導すること、を主にin vitroの実験系やマウスモデルを用いた検討により明らかにした。今後も引き続き、細胞外ポリアミンを標的とした新規癌免疫療法の臨床応用へ向けたproof of conceptを得ることを目標に研究を進めていく予定である。
英文摘要
低分子生理活性物質であるポリアミンは、あらゆる細胞種において細胞内在性の増殖因子として機能し、特に悪性腫瘍のような活発に増殖する組織中に非常に高濃度で存在することが知られている。癌患者の血清や尿、唾液といった生体試料中にも、ポリアミン類が健常個体と比べて顕著に高濃度で検出されることが報告されているが(Casero et al. Nat Rev Cancer. 2018)、これらの“細胞外”ポリアミンが腫瘍進展において何らかの病態生理学的意義を持つかどうかは明らかになっていなかった。興味深いことに、我々の最近の研究により、死んだ癌細胞から放出されるポリアミンが、腫瘍局所においてエフェクターT細胞機能を抑制する免疫チェックポイントとして機能し、癌免疫療法の新規治療標的として有効である可能性が示された。具体的には i) 低酸素や低栄養といった過酷な環境ストレスに曝露された癌細胞は、細胞死に伴いポリアミンを腫瘍間質のような細胞外空間に放出すること、ii) 細胞外ポリアミンは、T細胞受容体(T cell receptor: TCR)下流近傍のシグナル伝達の阻害を介してT細胞のエフェクター活性を負に制御すること、iii) ポリアミン合成阻害剤はin vivoで抗腫瘍T細胞応答を活性化し、免疫チェックポイント阻害療法 (Immune checkpoint blockade; ICB)と併用することで、ICBに抵抗性の腫瘍モデルに対しても相乗的な優れた抗腫瘍効果を誘導すること、を主にin vitroの実験系やマウスモデルを用いた検討により明らかにした。今後も引き続き、細胞外ポリアミンを標的とした新規癌免疫療法の臨床応用へ向けたproof of conceptを得ることを目標に研究を進めていく予定である。
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ネクローシス癌細胞が放出するオンコメタボライトによる、抗腫瘍T細胞免疫応答の制御メカニズムの解明
阐明坏死癌细胞释放的癌代谢物抗肿瘤 T 细胞免疫反应的调节机制
DOI:
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发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[日比野沙奈, 柳井秀元]
通讯作者:
柳井秀元
Metabolite secretome of necrotic tumor cells contributes to T cell dysfunction in cancer
坏死肿瘤细胞的代谢分泌组导致癌症中 T 细胞功能障碍
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[日比野沙奈, 柳井秀元]
通讯作者:
柳井秀元
DOI:
10.1038/s41590-021-00967-5
发表时间:
2021-07-08
期刊:
NATURE IMMUNOLOGY
影响因子:
30.5
作者:
[Hangai, Sho, Kawamura, Takeshi, Taniguchi, Tadatsugu]
通讯作者:
Taniguchi, Tadatsugu
ネクローシス癌細胞から放出されるオンコメタボライトが、T細胞機能の制御におけるチェックポイントとして機能する
坏死癌细胞释放的肿瘤代谢物充当调节 T 细胞功能的检查点
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[日比野沙奈, 柳井秀元]
通讯作者:
柳井秀元
ネクローシス癌細胞が放出する低分子代謝物による、抗腫瘍T細胞免疫応答の制御メカニズムの解明
阐明坏死癌细胞释放的低分子量代谢物抗肿瘤T细胞免疫反应的调节机制
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[日比野沙奈, 柳井秀元, 日比野 沙奈]
通讯作者:
日比野 沙奈
共 6 条
熱ショックタンパク質を発現する腫瘍内疲弊T細胞集団の意義の解明
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批准号:23K06627
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2023
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负责人:日比野 沙奈
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依托单位:
人為的エピゲノム改変によるT細胞の分化制御と抗腫瘍免疫応答
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批准号:15J07566
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.6万
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财政年份:2015
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负责人:日比野 沙奈
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依托单位:
海外基金