戦後日本における古楽受容の研究 ―ドイツ語圏との比較を通して―
戦後日本における古楽受容の研究 ―ドイツ語圏との比較を通して―
批准号:
19J10479
负责人:
杉山 恵梨
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
中文摘要
本研究は、20世紀半ばドイツ語圏における古楽運動との比較を通して、第二次対戦後の日本において「古楽」を特徴づけてきた様態の整理を行うものである。次の3段階に沿って進めた。1. 日本人の古楽の演奏家の活動や産業の実情を解明するためのフィールド調査と言説・演奏分析、2. ドイツ語圏の古楽運動発展期における実践状況を解明するための資料調査と言説・演奏分析、3. 日本における古楽受容の起点および発展・推移期の考察である。本課題では、演奏分析(日独共に)と日本における古楽受容の起点・発展・推移期の考察を中心に据えた。具体的には、前者に関しては、1970年から2000年までのバッハ演奏の事例に絞って、国内外の楽器博物館で収集した古楽器の使用状況に関する資料を比較参照し、分析を行った。その成果について美学会大会で口頭発表を行った。加えて、1960年代以降に本格化した古楽実践と関連付けて議論されるようになった演奏理念について、R. タラスキンのオーセンティシティー批判の論考(1982-1994)を分析することにより検討し、論文にまとめ、大学紀要で発表した。後者に関しては、前課題で行った日本の古楽の演奏家と産業の実態・実情をめぐる言説分析を整理検討した。結果、1960年代までは古楽に対する忌避感が強く、1970年代に古楽的奏法や古楽器への関心が高まり、1980年代には積極的な受容を促してきたという特徴を導き出した。その成果について美学会大会で口頭発表を行った。さらに、1980年代に進展を遂げた受容の端緒が20世紀初めの洋楽器産業に関係したと考えられる点について、イギリスで開催された国際シンポジウムで口頭発表を行った。成果の総括として、日本の古楽受容の特徴とその歴史的意義について博士予備論文にまとめ(一部を英語論文に翻訳中)、所属大学に受理された。
英文摘要
本研究は、20世紀半ばドイツ語圏における古楽運動との比較を通して、第二次対戦後の日本において「古楽」を特徴づけてきた様態の整理を行うものである。次の3段階に沿って進めた。1. 日本人の古楽の演奏家の活動や産業の実情を解明するためのフィールド調査と言説・演奏分析、2. ドイツ語圏の古楽運動発展期における実践状況を解明するための資料調査と言説・演奏分析、3. 日本における古楽受容の起点および発展・推移期の考察である。本課題では、演奏分析(日独共に)と日本における古楽受容の起点・発展・推移期の考察を中心に据えた。具体的には、前者に関しては、1970年から2000年までのバッハ演奏の事例に絞って、国内外の楽器博物館で収集した古楽器の使用状況に関する資料を比較参照し、分析を行った。その成果について美学会大会で口頭発表を行った。加えて、1960年代以降に本格化した古楽実践と関連付けて議論されるようになった演奏理念について、R. タラスキンのオーセンティシティー批判の論考(1982-1994)を分析することにより検討し、論文にまとめ、大学紀要で発表した。後者に関しては、前課題で行った日本の古楽の演奏家と産業の実態・実情をめぐる言説分析を整理検討した。結果、1960年代までは古楽に対する忌避感が強く、1970年代に古楽的奏法や古楽器への関心が高まり、1980年代には積極的な受容を促してきたという特徴を導き出した。その成果について美学会大会で口頭発表を行った。さらに、1980年代に進展を遂げた受容の端緒が20世紀初めの洋楽器産業に関係したと考えられる点について、イギリスで開催された国際シンポジウムで口頭発表を行った。成果の総括として、日本の古楽受容の特徴とその歴史的意義について博士予備論文にまとめ(一部を英語論文に翻訳中)、所属大学に受理された。
期刊论文(5)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
バッハ《マタイ受難曲》演奏分析――1970年から2000年の古楽の録音を比較して
巴赫《马太受难曲》的演奏分析:1970年至2000年早期音乐唱片的比较
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[杉山恵梨, 杉山恵梨, 杉山恵梨]
通讯作者:
杉山恵梨
Reception of Early Music in Japanese Performance Practice after 1960
1960年后日本演奏实践中早期音乐的接受
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ohnishi, M.; Shimoshimizu, M., 杉山恵梨]
通讯作者:
杉山恵梨
後期バロック音楽に関する理論書と研究書の邦訳書にみる古楽受容――1970から80年代を中心に
晚期巴洛克音乐理论和研究书籍日文翻译中对早期音乐的接受:聚焦 20 世纪 70 年代和 1980 年代
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[登口暁, 長尾透, 岩下昂平, 玉田望, 寺島雄一, 鳥羽儀樹, 山下拓時, 寺尾航暉, 市川幸平, 大西響子, 尾上匡房, 杉山恵梨]
通讯作者:
杉山恵梨
リチャード・タラスキンのオーセンティシティー論を再考する
重新思考理查德·塔拉斯金的真实性理论
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
阪大音楽学報
影响因子:
--
作者:
[杉山恵梨]
通讯作者:
杉山恵梨
トーマス・マン『ファウスト博士』にみる古楽実践――20世紀中葉までのドイツ語圏における古楽運動
托马斯·曼的《浮士德博士》中的早期音乐实践:直到20世纪中叶德语国家的早期音乐运动
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
待兼山論叢芸術篇
影响因子:
--
作者:
[杉山恵梨, 杉山恵梨]
通讯作者:
杉山恵梨
海外基金