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コバイモ類の種分化：花形態と系統の不一致の要因・独特な分布パターンの成因を探る

叶科物种形成：探索花卉形态和系统发育之间不一致的原因以及独特分布模式的起源

基本信息

批准号：
18K06379
负责人：
布施静香
金额：
$ 2.75万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2018
资助国家：
日本
起止时间：
2018-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

コバイモ節（コバイモ類）Fritillaria sect. Japonicaは、ユリ科バイモ属の多年生草本で日本固有種のみから構成される春植物（スプリング・エフェメラル）である。昨年度までの研究により、本節内に２つの系統（染色体基本数がX=11とX=12の系統）が存在し、それぞれの系統に分かれた後に３タイプの花形（筒形、広鐘形、傘形）が分化したことが明らかになった。さらに、葉緑体の塩基配列による分子系統とMIG-seq法による種間・集団間の遺伝的交流程度の結果を照らし合わせることにより、コバイモ節各種において葉緑体系統と核系統の不一致がどのようにして起きたのかを推定することができた。そして、従来8種2雑種とされてきたコバイモ節植物は、８種、２種内分類群、３雑種を認めることが適切であると考えられた。また、本節のいくつかの植物では、ハナバチ、ツリアブ、ハネカクシ等の訪花が明らかになり、これらの昆虫の体表面にはコバイモ節植物の花粉が付着している事が確認された。今年度は、これまでのDNA解析の結果、現在は同種と考えられているものの、葉緑体または核の系統が互いに異なるグループについて、追加のDNA解析（葉緑体塩基配列を用いた分子系統解析、MIG-seq法によるゲノムワイド解析）を一部行った。その結果、コバイモ節の複雑な種分化経路をより詳細に推定することができた。また、過去の種間交雑によって成立したと推定された集団において現地調査を行った。その結果、少なくても現在は正常な結実・種子生産が行われていることが明らかになった。

Fritillaria sect. Japonica is a perennial herb belonging to the genus Japonica. It is a native species of Japan and constitutes a spring plant. In the past year, two systems (X=11 and X=12) in this section exist, and three different flower shapes (cylindrical, bell-shaped, umbrella-shaped) exist. The molecular system of chloroplast base alignment and the MIG-seq method result in the degree of interspecific and inter-group genetic communication. 8 species, 2 species, 2 taxa, 3 species, 2 taxa, 2 taxa, 3 taxa, 2 taxa, 3 taxa, 3 taxa, 4 This section of the plant, such as flowers, insects, pollen, etc., is confirmed. This year, the results of DNA analysis of the same species, chloroplast and nuclear systems, and additional DNA analysis (molecular system analysis of chloroplast base alignment, MIG-seq method) were carried out. The results of this study are as follows: In the past, the relationship between species was established and the collective investigation was carried out. The result is that the seed production is normal.

项目成果

期刊论文数量（6）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

MIG-seqデータと葉緑体系統樹との比較によるバイモ属コバイモ節（ユリ科）の遺伝的多様化の探究

通过比较 MIG-seq 数据和叶绿体系统发育树探索贝母属（百合科）的遗传多样性

DOI：
发表时间：
2020
期刊：
影响因子：
0
作者：
五島美穂・鳴橋直弘・林一彦・髙山浩司・田村実・布施静香
通讯作者：
五島美穂・鳴橋直弘・林一彦・髙山浩司・田村実・布施静香

ホソバナコバイモ（ユリ科バイモ属）の訪花昆虫相

贝母（百合科贝母属）访花昆虫区系

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
福田知子;Linnik E.;服部保・南山典子・浅見佳世・青木京子;五島美穂・多田内修・渡邉誠太・高橋晃太郎・野田博士・田村実・布施静香
通讯作者：
五島美穂・多田内修・渡邉誠太・高橋晃太郎・野田博士・田村実・布施静香

日本産コバイモ節（ユリ科バイモ属）の分子系統解析

贝母（百合科贝母属）分子系统发育分析

DOI：
发表时间：
2018
期刊：
影响因子：
0
作者：
Luna J、Richardson J;Nishii K;Clark J;Moeller M;Rieko Fujinami;板谷圭悟・鳴橋直弘・林一彦・布施静香・田村実
通讯作者：
板谷圭悟・鳴橋直弘・林一彦・布施静香・田村実

MIG-seqデータと葉緑体系統樹を用いたコバイモ節(ユリ科バイモ属)の推定雑種と隔離分布植物の実態解明

使用 MIG-seq 数据和叶绿体系统发育树阐明贝母属（百合科）植物的估计杂种和分离分布

DOI：
发表时间：
2021
期刊：
影响因子：
0
作者：
Takayuki Ose;Joonas A. Autio;Masahiro Ohno;Akihiro Kawasaki;Chiho Takeda;Yuki Hori;Kantaro Nishigori;Tomokazu Nakako;Chihiro Yokoyama;Hidetaka Nagata;Tetsuo Yamamori;Hiroshi Watabe;Takuya Hayash;Takushi Kishida;五島美穂・鳴橋直弘・林一彦・木下覚・木下栄一郎・髙山浩司・田村実・布施静香
通讯作者：
五島美穂・鳴橋直弘・林一彦・木下覚・木下栄一郎・髙山浩司・田村実・布施静香

四国産コバイモ節（ユリ科バイモ属）植物の訪花昆虫観察（予報）

四国（百合科、贝母属）植物访花昆虫的观察（预测）