皮膚異常細菌叢の是正によるアトピー性皮膚炎の新規抑制概念の構築
皮膚異常細菌叢の是正によるアトピー性皮膚炎の新規抑制概念の構築
批准号:
22KJ1238
负责人:
大西 早紀
金额:
$1.09万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2023-03-08 至 2024-03-31
中文摘要
アトピー性皮膚炎(AD)は、増悪と軽快を繰り返す掻痒性皮膚疾患である。ヒト及びイヌADの増悪期では、ブドウ球菌の過剰増殖に伴う皮膚異常細菌叢が形成される。ADモデルマウス(TACEマウス)では、ブドウ球菌の増殖により皮膚異常細菌叢が形成されるとともに、掻痒性皮膚炎が認められる事が報告されている。本年度は、ブドウ球菌を溶菌するバクテリオファージS25-3株由来の溶菌酵素エンドライシンを再現した組換えタンパク質(S25-3LYS)をADモデルマウスに塗布し、ブドウ球菌を特異的に抑制することで、皮膚炎を抑制する機構について明らかにすることを目的として研究を行った。S25-3LYSまたは対照液をモデルマウスに3または4週間塗布し、経時的に病変部の拭い液を回収し、ブドウ球菌および一般細菌数の測定および皮膚症状スコアの測定を行った。しかし、経時的な拭い液採取による菌数の比較は、皮表の細菌数が少ない場合に比較が難しいことが判明し、エンドポイントでの病変部皮膚の同一単位面積当たりの菌数の比較を行う方法に変更を行った。現時点で統計解析が可能なサンプル数が得られていないため、解析は未実施であるが、4週間S25-3LYSを塗布した群では、対照群と比較してブドウ球菌および一般細菌数ならびに皮膚症状スコアが低値となる傾向があった。また、細菌叢解析およびtuf-geneをターゲットとした細菌DNAの定量的PCRを実施する際に、S25-3LYS処理により溶菌したブドウ球菌のDNAを回収してしまう可能性が示唆されたことから、DNAaseによるDNA抽出前の検体処理方法も検討を行った。
英文摘要
アトピー性皮膚炎(AD)は、増悪と軽快を繰り返す掻痒性皮膚疾患である。ヒト及びイヌADの増悪期では、ブドウ球菌の過剰増殖に伴う皮膚異常細菌叢が形成される。ADモデルマウス(TACEマウス)では、ブドウ球菌の増殖により皮膚異常細菌叢が形成されるとともに、掻痒性皮膚炎が認められる事が報告されている。本年度は、ブドウ球菌を溶菌するバクテリオファージS25-3株由来の溶菌酵素エンドライシンを再現した組換えタンパク質(S25-3LYS)をADモデルマウスに塗布し、ブドウ球菌を特異的に抑制することで、皮膚炎を抑制する機構について明らかにすることを目的として研究を行った。S25-3LYSまたは対照液をモデルマウスに3または4週間塗布し、経時的に病変部の拭い液を回収し、ブドウ球菌および一般細菌数の測定および皮膚症状スコアの測定を行った。しかし、経時的な拭い液採取による菌数の比較は、皮表の細菌数が少ない場合に比較が難しいことが判明し、エンドポイントでの病変部皮膚の同一単位面積当たりの菌数の比較を行う方法に変更を行った。現時点で統計解析が可能なサンプル数が得られていないため、解析は未実施であるが、4週間S25-3LYSを塗布した群では、対照群と比較してブドウ球菌および一般細菌数ならびに皮膚症状スコアが低値となる傾向があった。また、細菌叢解析およびtuf-geneをターゲットとした細菌DNAの定量的PCRを実施する際に、S25-3LYS処理により溶菌したブドウ球菌のDNAを回収してしまう可能性が示唆されたことから、DNAaseによるDNA抽出前の検体処理方法も検討を行った。
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