最終糖化産物は加齢黄斑変性の病型決定因子となりうるか
最終糖化産物は加齢黄斑変性の病型決定因子となりうるか
批准号:
26931058
负责人:
辻中 大生
金额:
$0.32万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-01 至 2015-03-31
中文摘要
研究目的 : 加齢黄斑変性(AMD)は高齢者の中途失明原因として重要であり、近年、増加傾向にある。これまで、その成因解明について様々な検討が加えられているが、詳細な成因については不明な点も多い。我々の研究グループは加齢や糖尿病などの危険因子によって生じる最終糖化産物(AGEs)がその成因の一つではないかと以前より着目している。今回は実際の患者臨床検体を用い、血中のAGEsに関連する様々なタンパク濃度を測定し、健常人との比較検討を行った。研究方法 : 奈良県立医科大学付属病院の倫理委員会の承認を経て、患者血清(コントロール、委縮型AMD、浸出型AMD)を採取し、それぞれについてAGEsの一種である血清CML濃度、またその自己抗体である抗CML抗体濃度、さらにはAGEの受容体であるReceptor-for-AGEs(RAGE)の細胞外ドメインである可溶性RAGE(sRAGE)濃度についてELISA法を用いて測定した。研究結果 : 上記3群間でCML濃度、抗CML抗体濃度に関しては有意差を認めなかった。しかし、sRAGE濃度ではコントロール群に比べて浸出型AMD患者でsRAGE濃度の有意な低下を認めた。AMD患者ではAGEが大量に蓄積した結果、sRAGEがAGEを捕捉し、その結果血中sRAGEの低下につながっていると考えられた。(H26年度日本網膜硝子体学会にて発表)血中sRAGEが枯渇し、AGEの捕捉が困難になることで、網膜色素上皮下にAGEが沈着し、AMDの前駆病変であるドルーゼンの形成につながっていると考えられた。今回の研究でドルーゼン蓄積のメカニズムの一端を解明したことで、今後、ドルーゼンを蓄積させないための新たな治療法の解明の一助となると考える。
英文摘要
研究目的 : 加齢黄斑変性(AMD)は高齢者の中途失明原因として重要であり、近年、増加傾向にある。これまで、その成因解明について様々な検討が加えられているが、詳細な成因については不明な点も多い。我々の研究グループは加齢や糖尿病などの危険因子によって生じる最終糖化産物(AGEs)がその成因の一つではないかと以前より着目している。今回は実際の患者臨床検体を用い、血中のAGEsに関連する様々なタンパク濃度を測定し、健常人との比較検討を行った。研究方法 : 奈良県立医科大学付属病院の倫理委員会の承認を経て、患者血清(コントロール、委縮型AMD、浸出型AMD)を採取し、それぞれについてAGEsの一種である血清CML濃度、またその自己抗体である抗CML抗体濃度、さらにはAGEの受容体であるReceptor-for-AGEs(RAGE)の細胞外ドメインである可溶性RAGE(sRAGE)濃度についてELISA法を用いて測定した。研究結果 : 上記3群間でCML濃度、抗CML抗体濃度に関しては有意差を認めなかった。しかし、sRAGE濃度ではコントロール群に比べて浸出型AMD患者でsRAGE濃度の有意な低下を認めた。AMD患者ではAGEが大量に蓄積した結果、sRAGEがAGEを捕捉し、その結果血中sRAGEの低下につながっていると考えられた。(H26年度日本網膜硝子体学会にて発表)血中sRAGEが枯渇し、AGEの捕捉が困難になることで、網膜色素上皮下にAGEが沈着し、AMDの前駆病変であるドルーゼンの形成につながっていると考えられた。今回の研究でドルーゼン蓄積のメカニズムの一端を解明したことで、今後、ドルーゼンを蓄積させないための新たな治療法の解明の一助となると考える。
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