抑うつ感情抑制にかかわる要因としての自己複雑性と自己呈示行動の検討
抑うつ感情抑制にかかわる要因としての自己複雑性と自己呈示行動の検討
批准号:
11710050
负责人:
宮本 聡介
金额:
$1.09万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1999
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1999 至 2000
中文摘要
抑うつ感情の緩衝材として,自己複雑性(self complexity)の影響が指摘されている(Liville,1985;Woolfolk et al.,1995).また自己呈示は自己のアイデンティティ確立を促し,精神的に健康な自己概念を形成する一助となることが指摘されている(Tedeschi & Norman,1985).適切な自己アイデンティティの確立が抑うつ感情の低下を促すことも指摘されており(Higgins,1986),自己呈示も抑うつ感情低下の一助となっている可能性がある.本研究の目的は自己呈示行動および自己複雑性が抑うつ感情の抑制とどのようにかかわっているかを明らかにすることである.被験者95名に対し,自己複雑性質問紙,自己呈示行動質問紙,ベック抑うつインベントリ(Beck et al,1979)を実施した.従属変数はポジティブな側面における自己複雑性(PSC),ネガティブな側面における自己複雑性(NSC),示したい自己イメージ、示したくない自己イメージ,抑うつの5つであった.示したい(示したくない)自己イメージとは,他者の前で示したい(示したくない)自己イメージの強さの程度を表しており,これを自己呈示行動の指標とした.主な結果は次の通りである.抑うつに影響を及ぼしているのはNSCのみで,他の変数からの有意な偏相関は見られなかった.一方,示したい自己イメージはPSC,NSC双方に影響を及ぼしていた.また,示したい自己イメージと示したくない自己イメージとの間に有意な正の相関が見られた.このことは自己呈示行動→自己複雑性→抑うつというモデルが妥当であることを示している.つまり,日ごろから他者に対してよく自己呈示をする者は,否定的な自己の側面の複雑化がなされず,このことが抑うつ感情を抑制する可能性があることが,本研究から示唆された.
英文摘要
抑うつ感情の緩衝材として,自己複雑性(self complexity)の影響が指摘されている(Liville,1985;Woolfolk et al.,1995).また自己呈示は自己のアイデンティティ確立を促し,精神的に健康な自己概念を形成する一助となることが指摘されている(Tedeschi & Norman,1985).適切な自己アイデンティティの確立が抑うつ感情の低下を促すことも指摘されており(Higgins,1986),自己呈示も抑うつ感情低下の一助となっている可能性がある.本研究の目的は自己呈示行動および自己複雑性が抑うつ感情の抑制とどのようにかかわっているかを明らかにすることである.被験者95名に対し,自己複雑性質問紙,自己呈示行動質問紙,ベック抑うつインベントリ(Beck et al,1979)を実施した.従属変数はポジティブな側面における自己複雑性(PSC),ネガティブな側面における自己複雑性(NSC),示したい自己イメージ、示したくない自己イメージ,抑うつの5つであった.示したい(示したくない)自己イメージとは,他者の前で示したい(示したくない)自己イメージの強さの程度を表しており,これを自己呈示行動の指標とした.主な結果は次の通りである.抑うつに影響を及ぼしているのはNSCのみで,他の変数からの有意な偏相関は見られなかった.一方,示したい自己イメージはPSC,NSC双方に影響を及ぼしていた.また,示したい自己イメージと示したくない自己イメージとの間に有意な正の相関が見られた.このことは自己呈示行動→自己複雑性→抑うつというモデルが妥当であることを示している.つまり,日ごろから他者に対してよく自己呈示をする者は,否定的な自己の側面の複雑化がなされず,このことが抑うつ感情を抑制する可能性があることが,本研究から示唆された.
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
潜在意識は社会性を理解できるか -閾下ストーリー刺激を用いた検証-
-
批准号:24K06459
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
-
资助金额:$2.66万
-
财政年份:2024
-
负责人:宮本 聡介
-
依托单位:
海外基金