権利の自力救済に関する刑事法的考察-現代的諸問題の解明を目標として-

关于自助权利的刑事法律考虑 - 目的是阐明当代问题 -

• 批准号: 11720040
• 负责人: 橋爪 隆
• 金额: $ 0.96万
• 依托单位: Kobe University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1999
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1999 至 2000
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-11720040/
• 关键词: 自救行為; 競売入札妨害罪; 権利行使を財産犯; 違法性阻却; 正当防衛; 緊急避難

本年度は、昨年度の刑事違法性論、とりわけ違法性阻却事由に関連する理論的研究を踏まえつつ、最近、実務的に重要な問題となっている債権回収の現場における刑事法上の諸問題について、主としてわが国の判例・学説を鳥瞰的に分析しながら、その問題解決への方向付けについて理論的な検討を加えた。その検討作業においてはとりわけ、(1)競売入札手続に対する私人の不当な介入について、どの範囲で競売入札妨害罪(刑法96条の3)を適用するのが望ましいのか、(2)債権回収の場面で脅迫的言動がなされた場合、恐喝罪がいかなる要件のもと成立するのかといった問題点を中心に取り扱った。まず前者の競売入札妨害罪の成立要件であるが、この犯罪は債権者や債務者個人を保護する犯罪類型ではなく、より一般的に、競売入札手続における公平な競争それ自体(競争原理)を保護する犯罪であるという結論に達した。それゆえ、犯罪の成立についても、偽計・威力といった行為類型の不法性や、債権者の財産的損害という観点とは別個に、競争の公正さが損なわれているかという視点から、その成立範囲を限定する必要があると考えるに至った。また、後者の「権利行使と恐喝」の問題については、現在の判例が権利の存否にかかわらず、原則的に恐喝罪の成立を認めている背景には、刑事司法は、基本的に私人の権利関係の存否の終局的判断に介入しないという、刑事司法と民事司法との役割分担の発想が潜在していることが確認された。もっとも、これらの検討は、個別構成要件の成立要件に関する検討にとどまっており、別の犯罪構成要件との関連性や、違法性阻却原理との対応関係など、より大局的な視点からの検討がなお不十分であることは否めない。これらの点については、さらに研究を継続したいと考えている。

This year's and last year's criminal illegality theory, the research on the theory of illegality and the reasons for preventing illegality, the recent important issues in the business, and the scene of debt collection A bird's-eye view of various issues in the criminal law and the jurisprudence and doctrine of the main countryにAnalysisしながら、そのProblem SolvingへのDirection FuけについてTheoretical な検研究加えた.その検 Asking for homework においてはとりわけ, (1) 竞技売入札手続に対するprivateの不proper The crime of interference (Article 96 No. 3 of the Criminal Code) is applicableのが看ましいのか, (2) Debt collection scenes, coercive words and actions, situations, fear The key points of drinking crime are the establishment of the problem and the center of the problem. Requirements for the establishment of the crime of nuisance, crime of the former, protection of the debtor, personal protection of the debtor, type of crime, crime type, crimeりGeneral に, competitive 売入札手続におけるfair competition それ自体(principle of competition) をprotection するcriminal であるという Conclusion に达した.それゆえ, the establishment of the crime, the false plan and the power of the act, the illegal nature of the act, the damage to the property of the debtor, the point of the debtor Individual に、Competition of fairness and damage なわれているかというPoint of view から、 そのEstablishment of fan 囲をlimited するNecessary があるとtest えるに to った.また、The latter’s problem of "the exercise of 権利 and fear of drinking" については、The current legal precedent が権利のWhether it exists or not, the establishment of the crime of fear of drinking in principle, the background of the crime, the Criminal Division The legal basis is the final judgment of the existence or non-existence of the private interest relationship, the intervention of the criminal justice and the civil justice, the separation and sharing of the burden, the potential of the relationship, and the confirmation of the potential.もっとも, これらの検question, individual constituent elements and establishment requirements, and separate elements of the crime. Continuity, illegality, blocking principle, relationship, and perspective of the overall situation are not very important.これらの点については、さらに研究を継続したいと考えている.

项目成果

橋爪隆: "不正の侵害に先行する事情と正当防衛の限界"現代刑事法(現代法律出版). 2巻1号. 28-36 (2000)

桥爪隆：“欺诈性侵权行为的前因后果和正当防卫的限度”，《现代刑法》（现代法出版社），第 2 卷，第 1 期，第 28-36 期（2000 年）。

橋爪隆: "競売入札妨害罪における「公正を害すべき行為」の意義"神戸法学雑誌(神戸法学会). 49巻4号. 39-82 (2000)

Takashi Hashizume：“妨碍拍卖罪中‘妨碍司法公正的行为’的意义”，《神户法律杂志》（神户法学会），第 49 卷，第 4. 39-82 期（2000 年）。