中世東西地中海世界の神学体系を基礎とした西洋古典文献伝承史の再構成

基于中世纪东西地中海世界神学体系重建西方古典文学传统史

• 批准号: 12710291
• 负责人: 秋山 学
• 金额: $ 1.34万
• 依托单位: University of Tsukuba
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 2000
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2000 至 2001
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-12710291/
• 关键词: ギリシア教父; 古典文献学; アポカタスタシス; 東方典礼; 印欧語; セム語; 仏教哲学; 密教; 伝承; 異教; 復活; 終末論; 典礼; 出エジプトの原則; 文化遺産

本年度の研究は、すべて裏面「研究発表」〔図書〕欄の拙著執筆を起点として行われている。拙著の論旨は、地中海東西の教会教父たちが「異教」文献とされる古典文学作品を筆写・伝承した背景には、特にギリシア教父たちの神学において顕著な神学的特質があるというものであった。その特質は、本年度の研究成果を取り入れるならば、具体的には1.アポカタスタシス(普遍的救済論)、2.東方典礼に見られる可変的要素の積極的活用、3.ロマンス語族とギリシア語、および印欧語とセム語の間に認められる文法構造の相違点に根ざした翻訳・文化伝承の柔軟性、の三点に主として求められる。「雑誌論文」欄に挙げた研究成果はいずれもこのような結論を導くための基礎作業の過程をなすものであった。すなわち(2)は拙著の論旨を別の観点から書き改めたものであり、(1)は特質2.に関連し、(6)は特質1.と関係する。そしてそれ以外の(3)(4)(5)のうち、(4)(5)は特質3.に含まれる二つの側面をそれぞれ別個に探究したものであり、また(3)は特質1.および2.に対する西方世界での反発を文化史的側面において裏付ける資料の訳出・解説を手掛けたものである。今年度の研究のなかでは研究題目のうち「西洋古典文献伝承史の再構成」を実地に検証するまでには至らなかった。これは次年度以降の課題として継続させたい。一方、今年度の研究では新たに、仏教哲学(特に密教)を初めとする東方思想の体系とその哲学的基盤に関しても、ギリシア教父神学を基軸とする世界観システムのうちに客観的に位置づけ評価することができるという見通しが得られた。これは旧来の「西洋古典学」領域からはやや外れる分野に属する事項であるが、「古典学の再構築」に伴い、東西の古典に対する研究方法として共通なものを抽出することにより「古典文献学」という統合的分野を立てることが一般的となってきた昨今、この見通しを展開させることをも今後の課題としたい。

This year's research is based on the "Research Report" column and the starting point of writing. The text of the book is "pagan" literature, which is written in the context of the church's eastern and western religions. The characteristics of this year's research results include: 1. the general theory of salvation; 2. the active use of variable elements in the oriental ceremony; 3. the linguistic family, the linguistic structure, the grammatical structure, the flexibility of cultural inheritance, and the three main points. The research results in the column of "Journal Papers" are included in the paper. (2) The purpose of the opposite is to distinguish between the two points,(1) the opposite characteristics,(2) the relationship,(6) the opposite characteristics, and (7) the relationship. (3)(4)(5)( This year's research topic is "Reconstruction of Western Classical Literature". This year's theme will be the next year's theme. The study of this year's new era, the philosophy of religion (especially esoteric religion), the system of oriental thought, the philosophy of the foundation, the theory of godfather theology, the basic axis of the world, the position of the guest, the evaluation of the world, the understanding of the world, and the development of the world. The field of Western Classics has been divided into two parts: the subject matter, the reconstruction of Classics, the study method of East-West Classics, the subject matter, and the common subject matter.

项目成果

秋山 学: "タキトゥスの格統語法におけるGraecism"『文藝言語研究』言語篇. 40. 1-25 (2001)

秋山学：“塔西佗格语法中的希腊主义”文艺语言学，语言版（2001）。

秋山 学: "原典資料紹介『カロリング文書』(Libri Carolini)"西洋美術研究. No.6. 154-161 (2001)

Manabu Akiyama：“《卡洛林文献》原始资料简介”《西方艺术研究》第 6 期（2001 年）。

秋山 学: "モプスエスティアのテオドロスにおける予型論の射程"オリエント. 44/2. 49-66 (2002)

Manabu Akiyama：“Theodorus of Mopsuestia 的类型学范围”Orient 44/2 (2002)。

秋山学: "タキトゥスの動詞統語法におけるGraecism"筑波大学文芸・言語学系紀要 文藝言語研究 言語篇. 39(予定). 1-30 (2001)

秋山学：“塔西佗动词句法中的希腊主义”筑波大学文学语言学系通报，文学语言学研究，语言版39（计划）。

秋山 学: "ビザンティン時代の古典文献伝承行為と典礼構造の関係をめぐる一考察"西洋古典文献の伝承史と中世東西地中海世界の修道制をめぐる実証的研究. 1-10 (2001)

秋山学：《拜占庭时期古典文学的传播与礼仪结构的关系研究》中世纪东西地中海世界西方古典文学与修道主义传播史的实证研究1-10。 (2001)