福祉国家の宗教的基盤を求めて-日本とスウェーデンの共同墓をめぐるライフヒストリー
福祉国家の宗教的基盤を求めて-日本とスウェーデンの共同墓をめぐるライフヒストリー
批准号:
15653035
负责人:
大岡 頼光
金额:
$2.3万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Exploratory Research
财政年份:
2003
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2003 至 2005
中文摘要
1.従来の福祉国家研究では冥福観がどう関わるかという視点はなかったが、代表的な福祉国家スウェーデンでは1960年代以降に個別の墓石がない共同墓が浸透し、それは老人福祉サービスの充実と併行していた。福祉の充実と同時に広がった共同墓にどのような冥福観があったのかを明らかにしようとした。第一に、死者の冥福に生者が影響を与えうるかどうかで冥福についての理念型をつくり、死者の冥福に生者は何もできないという教義においてスウェーデン教会のプロテスタントは日本の浄土真宗に似ている。第二に、ライフヒストリーの事例からスウェーデンの共同墓では私的追憶だけがあり冥福を祈ることはないとみられることから、スウェーデンの共同墓は「死者の冥福に対しては生者が何もできない」というプロテスタントの教義を突き詰めたところから出てきたと考えられる。2.共同墓の一つの例としてスウェーデンの事故で沈没した船を墓と見なせるか、引き上げるべきかが問題になったケースを取り上げ死生観の検討を行った。第一に、船や海が墓だから引き上げは不要と主張したのは海岸部の人々で、内陸部の人々は船や海を墓だと見なしにくかった。内陸部のスウェーデン人遺族の遺体への執着には、日本人に似る点がある。第二に、見ず知らずの他者の死、「三人称の死」への共感が成り立つには、遺族の悲しみへの深い共感が必要で、まず縁者である「二人称の死」を深く味わっている必要がある。一方、阪神・淡路大震災へのスウェーデンの冷淡な反応は、私自身の死、「一人称の死」への不安から「三人称の死」への共感は生まれることを示唆する。「三人称の死」への共感に至るには、「二人称の死」と「一人称の死」を通じての場合がある。先行研究では「一人称の死」が強調されてきたが、スウェーデンでは縁者の死である「二人称の死」と私的追憶の意義の再検討が必要である。
英文摘要
1.従来の福祉国家研究では冥福観がどう関わるかという視点はなかったが、代表的な福祉国家スウェーデンでは1960年代以降に個別の墓石がない共同墓が浸透し、それは老人福祉サービスの充実と併行していた。福祉の充実と同時に広がった共同墓にどのような冥福観があったのかを明らかにしようとした。第一に、死者の冥福に生者が影響を与えうるかどうかで冥福についての理念型をつくり、死者の冥福に生者は何もできないという教義においてスウェーデン教会のプロテスタントは日本の浄土真宗に似ている。第二に、ライフヒストリーの事例からスウェーデンの共同墓では私的追憶だけがあり冥福を祈ることはないとみられることから、スウェーデンの共同墓は「死者の冥福に対しては生者が何もできない」というプロテスタントの教義を突き詰めたところから出てきたと考えられる。2.共同墓の一つの例としてスウェーデンの事故で沈没した船を墓と見なせるか、引き上げるべきかが問題になったケースを取り上げ死生観の検討を行った。第一に、船や海が墓だから引き上げは不要と主張したのは海岸部の人々で、内陸部の人々は船や海を墓だと見なしにくかった。内陸部のスウェーデン人遺族の遺体への執着には、日本人に似る点がある。第二に、見ず知らずの他者の死、「三人称の死」への共感が成り立つには、遺族の悲しみへの深い共感が必要で、まず縁者である「二人称の死」を深く味わっている必要がある。一方、阪神・淡路大震災へのスウェーデンの冷淡な反応は、私自身の死、「一人称の死」への不安から「三人称の死」への共感は生まれることを示唆する。「三人称の死」への共感に至るには、「二人称の死」と「一人称の死」を通じての場合がある。先行研究では「一人称の死」が強調されてきたが、スウェーデンでは縁者の死である「二人称の死」と私的追憶の意義の再検討が必要である。
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大岡頼光: "なぜ老人を介護するのか--スウェーデンと日本の家と死生観"勁草書房. 300 (2004)
大冈赖光:“我们为什么要照顾老年人?瑞典和日本的家庭以及对生死的看法”Keiso Shobo 300 (2004)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
臨床宗教学の可能性-冥福と幸福のジレンマ(課題) 冥福観と福祉国家-スウェーデンと日本の共同墓の比較(大村英昭編)
临床宗教研究的可能性——哀悼与幸福的困境(刊)哀悼与福利国家的观点——瑞典与日本乱葬坑的比较(大村英明编)
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
影响因子:
--
作者:
[森田 均, 藤田米春, 大岡頼光]
通讯作者:
大岡頼光
現代宗教2006 スウェーデンの海難事故における慰霊と追悼(国際宗教研究所編)
现代宗教2006:瑞典海难事故纪念与纪念(国际宗教学会编)
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
影响因子:
--
作者:
[森田 均, 藤田米春, 大岡頼光, 森田 均, 大岡頼光]
通讯作者:
大岡頼光
死後の祀りにおける共同性と家族-公共的な高齢者ケアとのつながりを求めて
死后仪式中的社区和家庭——寻找与公共老年护理的联系
DOI:
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发表时间:
2005
期刊:
家族研究年報 30(発表予定)
影响因子:
--
作者:
[大岡頼光]
通讯作者:
大岡頼光
社会人の大学再教育促進に大学無償化は必要か:スイス・北欧三か国・豪州の比較
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批准号:21K01891
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.58万
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财政年份:2021
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负责人:大岡 頼光
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依托单位:
日本とスウェーデンの共同墓の比較―血縁突破・共同性・福祉国家の視点から
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批准号:13710132
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$1.28万
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财政年份:2001
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负责人:大岡 頼光
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依托单位:
家族と老人福祉の比較社会学
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批准号:96J01957
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1998
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负责人:大岡 頼光
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依托单位: