新規血管新生阻害剤ブリヨアントラチオフェンの合成と高機能化
新規血管新生阻害剤ブリヨアントラチオフェンの合成と高機能化
批准号:
18032058
负责人:
宮本 智文
金额:
$3.78万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
2006
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2006 至 2007
中文摘要
海産触手動物チゴケムシ(Watersipora subtorquata)から血管新生阻害剤として単離・構造決定したbryoanthrathiophene(BATP)を出発原料に1,8-dihydroxyanthraquinone(DHAQ)のニトロ化後、チオグリコール酸メチルの求核付加によりチオエーテル体を合成し、更にknoevenagel反応により収率10%でmethylanthrathiophene(MATP)を合成した。次にMATPをDIBAL-HもしくはLiAlH4でhydroxymethylanthrathiophene(HMATP)に還元した後、ヒドロキシ基をハロゲン置換しクロル体(C1ATP)、プロム体(SrATP)を合成した。最後に、これらハロゲン置換体をNaBH4で還元し目的化合物であるBATPを合成した。合成したBATPと天然物のlH-NMRおよびMSスペクトルは完全に一致した。今回合成したBATP及び合成中間体、副生成物計20種の化合物についてヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)に対する増殖阻害活性を検討した。その結果、目的化合物であるBATPに内皮細胞増殖阻害活性は認められず、HMATPがIC50=0.3μM、C1ATP及びBrATPがそれぞれIC50=1.5μMで顕著な増殖阻害活性を示した。この結果より、天然物のBATPに微量活性成分が混在していた可能性が考えられたことから、天然物のlH-NMRスペクトルを精査したところ、約10%HMATPが含まれていた事が明らかとなり、BATPの血管新生阻害活性はこのHMATPによるものと結論した。しかし、天然物が塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)に特異的な阻害作用を示したのに反し、HMATPは内皮細胞増殖因子(VEGF-A)には特異性を示さなかった。このことはそれぞれの増殖因子受容体チロシンキナーゼの違いによるものと推定され、HMATPはアデノシン3リン酸(ATP)に競合的に作用することで血管新生のシグナル伝達を阻害すると考えられる。以上の研究成果は合成研究において天然微量活性成分が発見された極めてまれな例であり、今後合成した活性成分の更なる高機能化、作用メカニズムの解析を行う予定である。
英文摘要
海産触手動物チゴケムシ(Watersipora subtorquata)から血管新生阻害剤として単離・構造決定したbryoanthrathiophene(BATP)を出発原料に1,8-dihydroxyanthraquinone(DHAQ)のニトロ化後、チオグリコール酸メチルの求核付加によりチオエーテル体を合成し、更にknoevenagel反応により収率10%でmethylanthrathiophene(MATP)を合成した。次にMATPをDIBAL-HもしくはLiAlH4でhydroxymethylanthrathiophene(HMATP)に還元した後、ヒドロキシ基をハロゲン置換しクロル体(C1ATP)、プロム体(SrATP)を合成した。最後に、これらハロゲン置換体をNaBH4で還元し目的化合物であるBATPを合成した。合成したBATPと天然物のlH-NMRおよびMSスペクトルは完全に一致した。今回合成したBATP及び合成中間体、副生成物計20種の化合物についてヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)に対する増殖阻害活性を検討した。その結果、目的化合物であるBATPに内皮細胞増殖阻害活性は認められず、HMATPがIC50=0.3μM、C1ATP及びBrATPがそれぞれIC50=1.5μMで顕著な増殖阻害活性を示した。この結果より、天然物のBATPに微量活性成分が混在していた可能性が考えられたことから、天然物のlH-NMRスペクトルを精査したところ、約10%HMATPが含まれていた事が明らかとなり、BATPの血管新生阻害活性はこのHMATPによるものと結論した。しかし、天然物が塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)に特異的な阻害作用を示したのに反し、HMATPは内皮細胞増殖因子(VEGF-A)には特異性を示さなかった。このことはそれぞれの増殖因子受容体チロシンキナーゼの違いによるものと推定され、HMATPはアデノシン3リン酸(ATP)に競合的に作用することで血管新生のシグナル伝達を阻害すると考えられる。以上の研究成果は合成研究において天然微量活性成分が発見された極めてまれな例であり、今後合成した活性成分の更なる高機能化、作用メカニズムの解析を行う予定である。
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DOI:
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发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ryoichi, Kuwano, et. al.]
通讯作者:
et. al.
新規チオアントラキノン誘導体Bryoanthrathiopheneの合成と血管内皮細胞増殖阻害活性
新型硫代蒽醌衍生物Bryoanthrathiophene的合成及其血管内皮细胞增殖抑制活性
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[渡公佑, 桑野信彦, 小野眞弓, 樋口隆一, 宮本智文]
通讯作者:
宮本智文
DOI:
10.1016/j.tet.2006.03.087
发表时间:
2006-06-12
期刊:
TETRAHEDRON
影响因子:
2.1
作者:
[Emura, Chisato, Higuchi, Ryuichi, Miyamoto, Tomofumi]
通讯作者:
Miyamoto, Tomofumi
Neuritogenic activity-guided isolation of a free base form Manzamine A from a marine sponge, Acanthostrongylophora aff. ingens(Thiele, 1989)
在神经元活性引导下从海洋海绵棘圆线虫中分离游离碱形式 Manzamine A。
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
Chem. Pharm. Bull. 56(印刷中)
影响因子:
--
作者:
[Bo Zhang, R.・Higuchi, T.・Miyamoto, R.W.M., van, Soest]
通讯作者:
Soest
Biomaterials from Aquatic and Terrestrial Organisms Antiangiogenic Compounds from Marine Invertebrates
来自水生和陆生生物的生物材料来自海洋无脊椎动物的抗血管生成化合物
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tomofumi Miyamoto, Eds.M.Fingerman, R.Nagabhushanam]
通讯作者:
R.Nagabhushanam
新規血管新生阻害剤ブリヨアントラチオフェンの合成と作用メカニズムの解明
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批准号:17035064
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$1.54万
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财政年份:2005
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负责人:宮本 智文
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依托单位:
PC12細胞の神経突起伸展作用を指標とした海洋無脊椎動物の新規分化誘導物質の探索
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批准号:08680632
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$1.41万
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财政年份:1996
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负责人:宮本 智文
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依托单位:
オニヒトデ棘の毒成分に関する化学的研究
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批准号:62771846
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1987
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负责人:宮本 智文
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依托单位:
海外基金