社会的ジレンマ状況における戦略選択と相互協力の達成-実験的及びシミュレーション研究-
社会的ジレンマ状況における戦略選択と相互協力の達成-実験的及びシミュレーション研究-
批准号:
06710061
负责人:
渡部 幹
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1994
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1994 至 --
中文摘要
本研究の目的は、社会的ジレンマ状況-個人の自己利益追求(非協力行動)が集団全体にとって不利益をもたらす状況-で、個人がある種の戦略を用いた場合に、お互いの自己利益追求行動を規制しあい、皆が集団にとって利益となる行動(協力行動)をとる可能性を探ることである。この目的のためにまずシミュレーション研究を行った。具体的にはコンピュータ上に200人の仮想集団をつくり、それぞれの個人は「集団のn%が協力するなら自分も協力する」という戦略をとる。nの値はランダムに決定される。このような状況を設定したのは、研究代表者の先行研究により、人々が実際に「他人が協力することを条件として自分も協力する」という戦略をとりやすいことが示されているためである。そしてコンピュータ上の個人はさらに、非協力行動をとった他者に罰を与える傾向を持ち、その傾向はランダムに決定される。罰を与えられた者は利益を減らされるが、それと同時に与えるものにとってもコストがかかる。このような傾向性に基づいて個人は協力行動をとるか非協力行動をとるか、非協力者を罰するかどうかを決定する。そしてこの決定を何回か繰り返した後、利益の少なかった個人は淘汰されるという状況を設定した。この方式はAxelrod(1986)で用いられたものであり、本研究とAxelrod(1986)の相違点は、人々がランダムに行動を決定するか戦略を用いるかである。本研究では主に、集団サイズ、罰の効果、淘汰の仕組みの3点を変化させ、Axelrod(1986)の結果と比較を行った。その結果、個人が戦略を用いる場合にはそうではない場合よりも容易に共栄(成員の殆どが協力行動をとる状態)が達成されることが明らかとなった。この研究の詳細に関しては裏面の寺井・渡部の2本の論文で報告している。また集団サイズの効果に関しては、Watabe&Yamagishi論文で報告している。に実験研究を行った。これは上記の研究の前提となっている戦略の採用に関するものであり、人々がなぜ上記のような戦略をとるかかを調べるための探索実験である。具体的には1回きりの因人のジレンマ状況でも、相手の行動に応じて自分の行動を決定するかどうかを調べる実験であった。この実験の結果、多くの人は相手が協力した場合には自分も協力することが明らかとなった。しかしこの現象がなぜ起こるかについての明確な手がかりは本実験からは得られず、今後の課題とされた。
英文摘要
本研究の目的は、社会的ジレンマ状況-個人の自己利益追求(非協力行動)が集団全体にとって不利益をもたらす状況-で、個人がある種の戦略を用いた場合に、お互いの自己利益追求行動を規制しあい、皆が集団にとって利益となる行動(協力行動)をとる可能性を探ることである。この目的のためにまずシミュレーション研究を行った。具体的にはコンピュータ上に200人の仮想集団をつくり、それぞれの個人は「集団のn%が協力するなら自分も協力する」という戦略をとる。nの値はランダムに決定される。このような状況を設定したのは、研究代表者の先行研究により、人々が実際に「他人が協力することを条件として自分も協力する」という戦略をとりやすいことが示されているためである。そしてコンピュータ上の個人はさらに、非協力行動をとった他者に罰を与える傾向を持ち、その傾向はランダムに決定される。罰を与えられた者は利益を減らされるが、それと同時に与えるものにとってもコストがかかる。このような傾向性に基づいて個人は協力行動をとるか非協力行動をとるか、非協力者を罰するかどうかを決定する。そしてこの決定を何回か繰り返した後、利益の少なかった個人は淘汰されるという状況を設定した。この方式はAxelrod(1986)で用いられたものであり、本研究とAxelrod(1986)の相違点は、人々がランダムに行動を決定するか戦略を用いるかである。本研究では主に、集団サイズ、罰の効果、淘汰の仕組みの3点を変化させ、Axelrod(1986)の結果と比較を行った。その結果、個人が戦略を用いる場合にはそうではない場合よりも容易に共栄(成員の殆どが協力行動をとる状態)が達成されることが明らかとなった。この研究の詳細に関しては裏面の寺井・渡部の2本の論文で報告している。また集団サイズの効果に関しては、Watabe&Yamagishi論文で報告している。に実験研究を行った。これは上記の研究の前提となっている戦略の採用に関するものであり、人々がなぜ上記のような戦略をとるかかを調べるための探索実験である。具体的には1回きりの因人のジレンマ状況でも、相手の行動に応じて自分の行動を決定するかどうかを調べる実験であった。この実験の結果、多くの人は相手が協力した場合には自分も協力することが明らかとなった。しかしこの現象がなぜ起こるかについての明確な手がかりは本実験からは得られず、今後の課題とされた。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
寺井滋,渡部幹: "社会的ジレンマと応報的戦略:コンピュータシミュレーション研究" 第18回数理社会学会大会研究報告要旨集. 25-28 (1994)
Shigeru Terai、Ken Watanabe:“社会困境和报应策略:计算机模拟研究”第 18 届数学社会学学会会议摘要,25-28 (1994)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
寺井滋,渡部幹: "戦略選択と相互サンクションによる利得構造の変換" 日本社会心理学会第35回大会発表論文集. 90-93 (1994)
Shigeru Terai,Ken Watanabe:“通过战略选择和相互制裁实现支付结构的转变”日本社会心理学会第 35 届年会记录 90-93 (1994)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
持続可能な相互協力の達成に果たす懲罰制度の生成
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批准号:25380856
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.16万
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财政年份:2013
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负责人:渡部 幹
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依托单位:
社会的交換における不確実性低減の制度的・心理的メカニズム
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批准号:15730279
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$2.3万
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财政年份:2003
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负责人:渡部 幹
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依托单位:
ネットワークダイナミクスと公正感に関する実証研究
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批准号:13710068
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$1.28万
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财政年份:2001
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负责人:渡部 幹
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依托单位:
海外基金