インドシナ半島における気温逆転層の変動と雨季開始メカニズムの関係
インドシナ半島における気温逆転層の変動と雨季開始メカニズムの関係
批准号:
17740311
负责人:
荻野 慎也
金额:
$1.09万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
インドシナ半島はアジアモンスーン域の中で最も早く雨期が始まる地域である。これが何故か、を解明することはアジアモンスーン研究の中でも重要な課題の一つである。本研究では、これまでほとんど着目されて来なかった温度逆転層(以下、逆転層と略記)の役割に着目してこの課題に取り組む。そのために、下の2つを行う。(1)逆転層の季節変動に伴う熱力学的収支の実態把握、およびエアロゾル・雲との相互作用システムの理解(2)現実の熱力学的収支を再現する鉛直1次元時間発展モデルの構築と数値実験に基づく逆転層の役割の理解本年度は主として、冬季インドシナ半島における逆転層と雲、対流活動の相互作用系の生成過程を明らかにするため、ベトナム・ハノイでのこれまでの集中観測データなどを用いて熱収支解析を行なった。その結果、逆転層生成消滅の仕組みと、それがより広域の場と密接に関係していることが明らかとなった。逆転層の強度は季節内の時間スケール(2週間程度)で顕著に変動する。熱収支解析によると、逆転層の生成は逆転層下層への北からの寒気移流により起こる。この北からの移流はコールドサージとして知られているシベリア高気圧からの寒気吹き出しである。より南方の場を見ると、逆転層の生成は赤道インドネシア域の対流強化と同期している。このような逆転層生成と結びついた広域循環の維持機構は、シベリアからのコールドサージ(下層冷却)に伴う上層の放射冷却が、赤道での上昇流を補償するインドシナでの下降流に伴う断熱加熱とバランスする、という形で理解できる。
英文摘要
インドシナ半島はアジアモンスーン域の中で最も早く雨期が始まる地域である。これが何故か、を解明することはアジアモンスーン研究の中でも重要な課題の一つである。本研究では、これまでほとんど着目されて来なかった温度逆転層(以下、逆転層と略記)の役割に着目してこの課題に取り組む。そのために、下の2つを行う。(1)逆転層の季節変動に伴う熱力学的収支の実態把握、およびエアロゾル・雲との相互作用システムの理解(2)現実の熱力学的収支を再現する鉛直1次元時間発展モデルの構築と数値実験に基づく逆転層の役割の理解本年度は主として、冬季インドシナ半島における逆転層と雲、対流活動の相互作用系の生成過程を明らかにするため、ベトナム・ハノイでのこれまでの集中観測データなどを用いて熱収支解析を行なった。その結果、逆転層生成消滅の仕組みと、それがより広域の場と密接に関係していることが明らかとなった。逆転層の強度は季節内の時間スケール(2週間程度)で顕著に変動する。熱収支解析によると、逆転層の生成は逆転層下層への北からの寒気移流により起こる。この北からの移流はコールドサージとして知られているシベリア高気圧からの寒気吹き出しである。より南方の場を見ると、逆転層の生成は赤道インドネシア域の対流強化と同期している。このような逆転層生成と結びついた広域循環の維持機構は、シベリアからのコールドサージ(下層冷却)に伴う上層の放射冷却が、赤道での上昇流を補償するインドシナでの下降流に伴う断熱加熱とバランスする、という形で理解できる。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Characteristics of particle size distributions in the tropical tropopause based on optical particle counter and lidar measurements
基于光学粒子计数器和激光雷达测量的热带对流层顶粒径分布特征
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Atmospheric Chemistry and Physics Discussions 7
影响因子:
--
作者:
[齋藤雅広, 掛川武, S. Iwasaki]
通讯作者:
S. Iwasaki
Lower-stratospheric and upper-tropospheric disturbances observed by radiosondes over Thailand during January 2000.
2000 年 1 月无线电探空仪在泰国上空观测到的平流层低层和对流层上层扰动。
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
J Atmos.Sci. 63
影响因子:
--
作者:
[Ogino, S.-Y., K.Sato, M.D.Yamanaka, A.Watanabe]
通讯作者:
A.Watanabe
Validation of Aura/MLS water vapor by balloon borne cryogenic frostpoint hygrometer measurements
通过气球载低温霜点湿度计测量验证 Aura/MLS 水蒸气
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
J. Geophys. Res 112, D24S37
影响因子:
--
作者:
[Vomel, H., J. E. Barnes, R. N. Forno, M. Fujiwara, F. Hasebe, S. Iwasaki, R. Kivi, N. Komala, E. Kyroe, T. Leblanc, B. Morel, S.-Y. Ogino, W. G. Read, S. C. Ryan, S. Saraspriya, H. Selkirik, M. Shiotani, J. Valverde Canossa, and D. N. Whiteman]
通讯作者:
and D. N. Whiteman
DOI:
10.1175/jcli3792.1
发表时间:
2006-07-01
期刊:
JOURNAL OF CLIMATE
影响因子:
4.9
作者:
[Nodzu, Masato I., Ogino, Shin-Ya, Yamanaka, Manabu D.]
通讯作者:
Yamanaka, Manabu D.
Seasonal and interannual variations of temperature in tropical tropopause laver (TIL) over Indonesia based on operational rawinsonde data during 1992-1999
根据 1992-1999 年期间罗文探空仪运行数据得出的印度尼西亚上空热带对流层顶紫菜 (TIL) 温度的季节和年际变化
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
J.Geophys.Res. (印刷中)
影响因子:
--
作者:
[山崎孝治, 小木雅世, 立花義裕, S.Iwasaki, H.Vomel, S.-Y.Ogino, Masato I.Nodzu, N.O.Hashiguchi, S.-Y.Ogino, Masato I.Nodzu, N.O.Hashiguchi]
通讯作者:
N.O.Hashiguchi
共 6 条
春季東南アジアにおける大気汚染の発生機構: コールドサージに伴うオゾン変動の解明
-
批准号:22K12367
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
-
资助金额:$2.66万
-
财政年份:2022
-
负责人:荻野 慎也
-
依托单位:
全球雲解像モデルNICAMを用いた地球規模水循環の新描像確立と将来予測
-
批准号:19H04248
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
-
资助金额:$9.57万
-
财政年份:2019
-
负责人:荻野 慎也
-
依托单位:
中高緯度大気準2年周期振動の実態とメカニズム
-
批准号:13740281
-
项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
-
资助金额:$1.41万
-
财政年份:2001
-
负责人:荻野 慎也
-
依托单位:
下部成層圏慣性内部重力波による成層圏-対流圏結合に関する観測的研究
-
批准号:98J09041
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$2.43万
-
财政年份:1998
-
负责人:荻野 慎也
-
依托单位:
海外基金