海洋環境モニタリングを目的とした高次捕食者の環境応答特性の解明
海洋環境モニタリングを目的とした高次捕食者の環境応答特性の解明
批准号:
06J05512
负责人:
三谷 曜子
金额:
$2.18万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2006
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2006 至 2008
中文摘要
本研究では、海洋生物が環境に対して応答する過程を明らかにすることを目的として、海洋生態系の高次捕食者を対象に、餌環境情報の収集と生物の行動モニタリングを行った.本年度は、今までに得られたデータの解析を進めた.キタゾウアザラシは,摂餌回遊中,一度も陸に上がることなく深い潜水を繰り返している.このため,アザラシがどのように休息するのかは,長い間注目されてきた.潜水深度と潜水速度から得られたデータでは,採餌行動を連続的に行ったあと,「ドリフト潜水」と呼ばれる特徴的な潜水行動を行うことが知られている.この潜水では,150mの深さまでは毎秒1.5mほどの速さで潜降するものの,150m以深になると遊泳速度および鉛直速度が極端に遅くなる.先行研究では,その鉛直速度が個体の体脂肪率,つまり個体が持つ浮力によって変化することから,この潜水中は,アザラシがただ「漂流(drift)」していると考えられており,休息および餌消化のための潜水であることが示唆されている.しかしながら,このドリフト潜水中に,実際どのような行動をとっているのかは明らかではなかった.そこで,キタゾウアザラシに装着した地磁気・加速度データロガーによって得られた情報から,キタゾウアザラシの三次元潜水行動を再構築し,休息中の行動モニタリングを行った.この結果,休息潜水では,アザラシがほとんどヒレを動かさず,エネルギーを節約していることが明らかとなった.これは,他の潜水においてヒレを動かすことにより,水平および鉛直移動速度を上昇させているのと対照的であった.また,再構築した三次元潜水経路,およびアザラシの体軸角度から,「漂流」しているとされている時には,アザラシが仰向けになって落ち葉のように揺れながら,大きく旋回して海の中を落ちていくことが明らかとなった.この成果はBiology Lettersに投稿中である.
英文摘要
本研究では、海洋生物が環境に対して応答する過程を明らかにすることを目的として、海洋生態系の高次捕食者を対象に、餌環境情報の収集と生物の行動モニタリングを行った.本年度は、今までに得られたデータの解析を進めた.キタゾウアザラシは,摂餌回遊中,一度も陸に上がることなく深い潜水を繰り返している.このため,アザラシがどのように休息するのかは,長い間注目されてきた.潜水深度と潜水速度から得られたデータでは,採餌行動を連続的に行ったあと,「ドリフト潜水」と呼ばれる特徴的な潜水行動を行うことが知られている.この潜水では,150mの深さまでは毎秒1.5mほどの速さで潜降するものの,150m以深になると遊泳速度および鉛直速度が極端に遅くなる.先行研究では,その鉛直速度が個体の体脂肪率,つまり個体が持つ浮力によって変化することから,この潜水中は,アザラシがただ「漂流(drift)」していると考えられており,休息および餌消化のための潜水であることが示唆されている.しかしながら,このドリフト潜水中に,実際どのような行動をとっているのかは明らかではなかった.そこで,キタゾウアザラシに装着した地磁気・加速度データロガーによって得られた情報から,キタゾウアザラシの三次元潜水行動を再構築し,休息中の行動モニタリングを行った.この結果,休息潜水では,アザラシがほとんどヒレを動かさず,エネルギーを節約していることが明らかとなった.これは,他の潜水においてヒレを動かすことにより,水平および鉛直移動速度を上昇させているのと対照的であった.また,再構築した三次元潜水経路,およびアザラシの体軸角度から,「漂流」しているとされている時には,アザラシが仰向けになって落ち葉のように揺れながら,大きく旋回して海の中を落ちていくことが明らかとなった.この成果はBiology Lettersに投稿中である.
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DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Y. Mitani, R. D. Andrews, K. Sato, A. Kato, Y. Naito, D. P. Costa.]
通讯作者:
D. P. Costa.
DOI:
10.1098/rspb.2006.0005
发表时间:
2007-02-22
期刊:
PROCEEDINGS OF THE ROYAL SOCIETY B-BIOLOGICAL SCIENCES
影响因子:
4.7
作者:
[Sato, Katsufumi, Watanuki, Yutaka, Takahashi, Akinori, Miller, Patrick J. O., Tanaka, Hideji, Kawabe, Ryo, Ponganis, Paul J., Handrich, Yves, Akamatsu, Tomonari, Watanabe, Yuuki, Mitani, Yoko, Costa, Daniel P., Bost, Charles-Andre, Aoki, Kagari, Amano, Masao, Trathan, Phil, Shapiro, Ari, Naito, Yasuhiko]
通讯作者:
Naito, Yasuhiko
A behavioral indicator of prey patch richness derived from diving behavior: the proportion of residence time to the standard time
来自潜水行为的猎物斑块丰富度的行为指标:停留时间与标准时间的比例
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
Israel Journal of Ecology and Evolution (掲載確定)
影响因子:
--
作者:
[Mori, Y.]
通讯作者:
Y.
2007年度大会自由集会記録.勇魚会・海獣談話会 海棲哺乳類ストランディング(座礁・漂着・迷入・混獲)の現場と研究
2007年会议自由会议记录。Yuyo-kai/海洋哺乳动物讨论会海洋哺乳动物搁浅(搁浅、冲上岸、迷路、兼捕)地点和研究
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
哺乳類科学 48(1)
影响因子:
--
作者:
[三谷曜子, 小林由美]
通讯作者:
小林由美
キタゾウアザラシの回遊における潜水角度とストロークパターン:潜水幾能による比較
北象海豹迁徙过程中的潜水角度和划水模式:潜水几何结构的比较
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三谷曜子, 佐藤克文, D. Costa, B. Le Boeuf, 内藤靖彦]
通讯作者:
内藤靖彦
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