アルフレッド・ジャリの言語論の総合的研究――未公刊草稿の検討を中心に

阿尔弗雷德·贾里语言学理论的综合研究——重点考察未发表的草稿

• 批准号: 09J00021
• 负责人: 合田 陽祐
• 金额: $ 0.51万
• 依托单位: Sophia University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2009
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2009 至 2010
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-09J00021/
• 关键词: アルフレッド・ジャリ; サンボリスム; アンリ・ベルクソン; 草稿研究; 文学の思想史研究; 19世紀精神医学理論; オカルティスム(神秘主義); イデアリスム(観念論); 言語論; 象徴主義; 精神医学; 19世紀末; フランス

本研究の目的は、アルフレッド・ジャリが残した未公刊草稿『アンリ・ベルクソン哲学講義』ノートを検討することにあった。研究実施計画に基づき、このノートを精査して、その内容とジャリの作品との突き合わせを行った。その分析結果を二回に分けて口頭で発表し、二本のフランス語論文にまとめた。第一論文では、心理学講義でベルクソンが提示した「意志と情熱」の図式におもに注目し、その枠組みが『絶対の愛』をはじめとする小説作品で用いられていることを示した。第二論文では、『昼と夜』の主人公の幻覚体験についての記述に、ベルクソンの知覚論と解釈妄想についてのコメントの反映が見られることを明らかにした。これらの論文の意義は、これまで具体的に検討されてこなかったベルクソン講義の影響を、具体的にジャリの言語作品に探った点にある。また、これまでジャリ研究において草稿研究を行ったものはなく、現在フランスで草稿研究が重視されていることを鑑みても、本研究は先駆的であるといえる。上記の論文で提示した以外にも、ベルクソンの哲学史講義ノートに、ジャリ作品の重要な源泉が確認できている。これらは今後の論文で示してゆく。また本年度は、ジャリを19世紀の思想史に位置づける研究もおこない、その成果として論文を二本公刊した。これらの論文では、世紀末に復権した二つの重要な思潮であるオカルティスムとイデアリスムの反映を、ジャリの作品に確認した。第一論文では、エリファス・レヴィやその影響を受けた薔薇十字団の神秘思想と、戯曲『反キリスト皇帝』で展開される理論の突き合わせを行い、ジャリによるオカルティスム受容の詳細を示した。第二論文では、ジャリの初期作品に見られるレミ・ド・グールモンのイデアリスムからの影響を明らかにした。ジャリはいまだ文学思想史のなかに明確な位置づけがなされていない作家だが、本研究はその検討作業の重要な先鞭をつけたと確信する。

The purpose of this study is to discuss the issue of the draft of "Philosophy Lecture" Research implementation plan for the base, the use of fine inspection, the content of the work and the impact of the implementation plan The results of the analysis were presented orally in two separate sessions and published in two full-text papers. The first paper is a psychological lecture on the topic of "will and emotion". In the second thesis, the protagonist's illusion of "day and night" is described in detail, and the reflection of the illusion of "day and night" is revealed in detail. The significance of this paper is to explore the specific problems and problems of speech works. This study is based on the study of the first draft of the book. The above paper suggests that the important source of philosophical history should be confirmed. This is the first time I've seen a paper. This year's paper is published in two volumes. This paper is a reflection of the important trends of thought at the end of the century. The first paper is about the influence of the rose cross on the mysterious thought and drama of the anti-emperor theory. The second paper is about the influence of the early works of the anti-corruption. The author of this study is convinced that the importance of the research work is very important in the history of literary thought

项目成果

La representation de la subjectivite dans Les Jours et les Nuits d'Alfred Jarry

阿尔弗雷德·贾里的《日与夜》中的主观表征

• 发表时间: 2010
• 期刊: Cahier de CEM (パリ国際大学都市日本館研究論集)
• 作者: Koichi Sakata;Hiroshi Fujimoto;Atsushi Hara;Kazuaki Saiki;Yosuke GODA;合田陽祐;Yosuke GODA;Yosuke GODA
• 通讯作者: Yosuke GODA

Inversion, reproduction, transposition : Les methodes de la multiplication du sens dans Cesar-Antechrist

倒置、复制、换位：塞萨尔-蚁人的感觉乘法方法

• 发表时间: 2010
• 期刊: Les Lettres francaises (上智大学仏語仏文研究論集)
• 作者: Koichi Sakata;Hiroshi Fujimoto;Atsushi Hara;Kazuaki Saiki;Yosuke GODA;合田陽祐;Yosuke GODA
• 通讯作者: Yosuke GODA

いかにして無意識を作動させるか-アルフレッド・ジャリの「忘却」の詩学

如何激活无意识——阿尔弗雷德·贾里的“遗忘”诗学

• 发表时间: 2009
• 期刊: 水声通信 29
• 作者: Koichi Sakata;Hiroshi Fujimoto;Atsushi Hara;Kazuaki Saiki;Yosuke GODA;合田陽祐;Yosuke GODA;Yosuke GODA;Yosuke Goda;合田陽祐;合田陽祐
• 通讯作者: 合田陽祐

アルフレッド・ジャリ研究の現在

Alfred Jarry研究现状

• 发表时间: 2009
• 期刊: 水声通信 29
• 作者: Koichi Sakata;Hiroshi Fujimoto;Atsushi Hara;Kazuaki Saiki;Yosuke GODA;合田陽祐;Yosuke GODA;Yosuke GODA;Yosuke Goda;合田陽祐
• 通讯作者: 合田陽祐

ジャリの読者マラルメ-マラルメの「昼と夜』への礼状読解を通じてのジャリ詩学の再構成

贾里的读者马拉美——通过阅读马拉美《日与夜》的感谢信重建贾里诗学

• 发表时间: 2011
• 作者: Koichi Sakata;Hiroshi Fujimoto;Atsushi Hara;Kazuaki Saiki;Yosuke GODA;合田陽祐;Yosuke GODA;Yosuke GODA;Yosuke Goda;合田陽祐;合田陽祐;合田陽祐
• 通讯作者: 合田陽祐