お伽草子の研究―身体的モチーフと物語の構造を中心に―
お伽草子の研究―身体的モチーフと物語の構造を中心に―
批准号:
10J02925
负责人:
吉橋 さやか
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
物語の諸相とその表現方法を知ることで、日本の基層文化の一端を明らかにすることを目的とし、研究に取り組んだ。とりわけ、中世の物語群であるお伽草子という文芸ジャンルから、『福富草紙』や『放屁合戦絵巻』『小柴垣草紙』『袋法師絵詞』『稚児草子絵巻』などの絵巻作品を取り上げるこことした.なぜなら、これらの作品は、放屁や脱糞、性愛など、身体の<負>のモチーフを物語の中心に据え、直接的な身体表現を文字化・絵画化した初期の物語として重要であるにもかかわらず、いまだ十分に研究されていないからである。よって本研究では、こうしたモチーフの作品群の諸相と表現方法を明らかにすることで、物語史における新たな地平の開拓をめざした。本年度は、『福富草紙』についての研究をさらに深めるとともに、昨年度に伝本調査した絵巻作品のうち、特に『袋法師絵巻』についての分析を深めることができた。以下に具体的な内容を示す。1、各作品の伝本調査をさらに進め、現存伝本の把握をすることができた。特に『袋法師絵巻』『小柴垣草紙』については、それまで報告されていた以上の数の伝本が存在することを突き止めた。2、調査した伝本の詳細な分析を行った。特に伝本間の異同の多い『袋法師絵巻』については、東京国立博物館所蔵本の翻刻・解題を発表したほか、それぞれの伝本を、脱文や補筆、絵と本文の配列の違いなどの点に注目して比較分析し、それらが物語の内容にどう影響したかを考察した。3、『袋法師絵巻』における「袋」の意味を、中世の用例や諸研究から明らかにし、この作品の身体をめぐる表現と物語との関連について論じた。4、いくつかの資料から、放屁芸や性愛などのモチーフの絵巻が作られた背景について、一つの可能性を提示した。5、『福富草紙』の放屁芸の音について詳細な分析を行い、それについてパリで発表した。
英文摘要
物語の諸相とその表現方法を知ることで、日本の基層文化の一端を明らかにすることを目的とし、研究に取り組んだ。とりわけ、中世の物語群であるお伽草子という文芸ジャンルから、『福富草紙』や『放屁合戦絵巻』『小柴垣草紙』『袋法師絵詞』『稚児草子絵巻』などの絵巻作品を取り上げるこことした.なぜなら、これらの作品は、放屁や脱糞、性愛など、身体の<負>のモチーフを物語の中心に据え、直接的な身体表現を文字化・絵画化した初期の物語として重要であるにもかかわらず、いまだ十分に研究されていないからである。よって本研究では、こうしたモチーフの作品群の諸相と表現方法を明らかにすることで、物語史における新たな地平の開拓をめざした。本年度は、『福富草紙』についての研究をさらに深めるとともに、昨年度に伝本調査した絵巻作品のうち、特に『袋法師絵巻』についての分析を深めることができた。以下に具体的な内容を示す。1、各作品の伝本調査をさらに進め、現存伝本の把握をすることができた。特に『袋法師絵巻』『小柴垣草紙』については、それまで報告されていた以上の数の伝本が存在することを突き止めた。2、調査した伝本の詳細な分析を行った。特に伝本間の異同の多い『袋法師絵巻』については、東京国立博物館所蔵本の翻刻・解題を発表したほか、それぞれの伝本を、脱文や補筆、絵と本文の配列の違いなどの点に注目して比較分析し、それらが物語の内容にどう影響したかを考察した。3、『袋法師絵巻』における「袋」の意味を、中世の用例や諸研究から明らかにし、この作品の身体をめぐる表現と物語との関連について論じた。4、いくつかの資料から、放屁芸や性愛などのモチーフの絵巻が作られた背景について、一つの可能性を提示した。5、『福富草紙』の放屁芸の音について詳細な分析を行い、それについてパリで発表した。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
『福富草紙』の予言・予祝
“福富杂志”的预言与祝福
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kabata, T., Matsumoto, E., 古橋さやか, 吉橋さやか]
通讯作者:
吉橋さやか
『袋法師絵巻』の諸本展開
《袋星画卷》各种书籍的开发
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
立教大学日本文学
影响因子:
--
作者:
[Kabata, T., Matsumoto, E., 古橋さやか]
通讯作者:
古橋さやか
お伽草子『福富草紙』の笑いをめぐって
关于童话《福富杂志》中的笑声
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kabata, T., Matsumoto, E., 古橋さやか, 吉橋さやか, 吉橋さやか]
通讯作者:
吉橋さやか
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