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浄瑠璃作者「近松柳」と歌舞伎作者「並木柳」-同一作者の戯曲を通してみる上方と江戸

浄瑠璃作者「近松柳」と歌舞伎作者「並木柳」-同一作者の戯曲を通してみる上方と江戸
净琉璃作家近松流和歌舞伎作家并木流 - 通过同一作者的戏剧看到上方和江户
批准号:
10J03965
负责人:
川上 苑子
金额:
$0.77万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012

项目摘要

项目成果

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英文摘要
本研究の目的は人形浄瑠璃作者と歌舞伎作者を兼ねた作家の作品をとりあげ、同一作者の戯曲を通して上方と江戸の意識・文化の差異を考察するとともに、現代の古典戯曲台本分析に新たな視点を提供することである。研究3年目となる当該年度においては、研究実施計画に基づいて次のような研究活動を行った。1、「道行」の研究:上方と江戸の戯曲は、特に道行(場面転換)において明確な差異がみられるという研究2年目の考察結果を元に、研究3年目では道行の残存が多く確認できる上方の戯曲に絞って着目し、その効果や意味などを探るべく更に詳細な戯曲分析を行った。戯曲の選定は近松門左衛門に始まり、人形浄瑠璃ブームの終息が訪れる江戸末期に活動した近松柳までを範囲とした。各作品の戯曲構成表を作成し、道行に関する事柄を特筆した上でリスト化を行った。その結果、上方人形浄瑠璃における道行のほとんどは場面転換や時間経過を表し、物語の継ぎ目としての役割に徹しているが、一近松門左衛門の「心中物の道行」だけは性質を異にしていることがわかった。近松の心中物は『曽根崎心中』など複数が現存するが、どの道行も共通して、1,主人公が必ず道行に登場し、2.詞章が美辞麗句であり、3,死出の旅路を予感させ、4.宗教性、儀式性、伝統性が印象的に描写され、5.物語のクライマックスである。男女が死に向かう場面こそが心中物の見せ場(クライマックス)であり、近松はそれを表現する場所として道行を利用していた。近松亡き後、心中ブームが過ぎ去ると、道行を物語上のクライマックスとして扱った戯曲は見られなくなる。これは上方において人形浄瑠璃・歌舞伎の戯曲構成を熟知していた近松だからこそ発想し得たと推察される。2、現代戯曲論への展開準備および実践への試行:本研究で得られた戯曲構成の有用性と特徴を応用し、主に戯曲・脚本・シナリオのプロット構築において実際に活用、執筆を行った。
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