ボードレールのアレゴリーを分析することによる、伝統と現代性の関係の再検討
ボードレールのアレゴリーを分析することによる、伝統と現代性の関係の再検討
批准号:
11J55273
负责人:
佐々木 稔
金额:
$0.26万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 --
中文摘要
西洋詩学における伝統的な表現技法であるアレゴリーについて、その現代的な形式を創り出した詩人の一人、ボードレールに研究対象を絞ることによって、現代的な詩学の発想源を歴史的、社会的な状況の中で再発見することを目指した。ボードレールの詩学において特記すべき事項は、「憂鬱」melancolieに代わって、英語由来の語である「憂愁」spleenの語を用いたことである。ボードレールについて最もよく知られている、そして唯一出版された詩集は『悪の華』Les Fleurs du Mal(初版1857年)であり、その第一章は「憂愁と理想」と名づけられている。したがって、現代詩の出発点の一つとされる『悪の華』を研究する際、「憂愁」という語をいかにして解読するかが重要な問題になる。ボードレールが「憂愁」の語を初めて用いたのは1851年4月のことであるが、このとき計画されていた詩集は『悪の華』ではなく、『冥府』という詩集であった。けれども、問題となる「憂愁」の語が初めて現れたのは、詩集という一冊の本としてではなく、新聞の文芸欄に掲載された11篇の詩群の中に置いてである。これは、時期的に言えば、1848年の2月革命と1851年12月のルイ・ボナパルトのクーデターに挟まれた時期であり、掲載紙は反ボナパルティスムを標榜する『議会通信』であった。ボードレール個人の文脈に即して言えば、この時期は、詩人が文学的言説と政治的言説の二つに関与していたという点できわめて特殊な意義を持っており、この只中で「憂愁」の語が現れたという事実は、ボードレールの「憂愁」が政治的な背景を伴っていることを含意する。したがって、この時期のボードレールの詩学と、フランスの政治的な文脈を突き合わせて検討することは、現代的な詩学の歴史的な根を追求することに通じる。本年度は、この『議会通信』とジャーナリズムについて、実際の資料に当たることにより、「憂愁」の表現が、当時の社会的な混乱を背景としていることを実証的に示すことができた。
英文摘要
西洋詩学における伝統的な表現技法であるアレゴリーについて、その現代的な形式を創り出した詩人の一人、ボードレールに研究対象を絞ることによって、現代的な詩学の発想源を歴史的、社会的な状況の中で再発見することを目指した。ボードレールの詩学において特記すべき事項は、「憂鬱」melancolieに代わって、英語由来の語である「憂愁」spleenの語を用いたことである。ボードレールについて最もよく知られている、そして唯一出版された詩集は『悪の華』Les Fleurs du Mal(初版1857年)であり、その第一章は「憂愁と理想」と名づけられている。したがって、現代詩の出発点の一つとされる『悪の華』を研究する際、「憂愁」という語をいかにして解読するかが重要な問題になる。ボードレールが「憂愁」の語を初めて用いたのは1851年4月のことであるが、このとき計画されていた詩集は『悪の華』ではなく、『冥府』という詩集であった。けれども、問題となる「憂愁」の語が初めて現れたのは、詩集という一冊の本としてではなく、新聞の文芸欄に掲載された11篇の詩群の中に置いてである。これは、時期的に言えば、1848年の2月革命と1851年12月のルイ・ボナパルトのクーデターに挟まれた時期であり、掲載紙は反ボナパルティスムを標榜する『議会通信』であった。ボードレール個人の文脈に即して言えば、この時期は、詩人が文学的言説と政治的言説の二つに関与していたという点できわめて特殊な意義を持っており、この只中で「憂愁」の語が現れたという事実は、ボードレールの「憂愁」が政治的な背景を伴っていることを含意する。したがって、この時期のボードレールの詩学と、フランスの政治的な文脈を突き合わせて検討することは、現代的な詩学の歴史的な根を追求することに通じる。本年度は、この『議会通信』とジャーナリズムについて、実際の資料に当たることにより、「憂愁」の表現が、当時の社会的な混乱を背景としていることを実証的に示すことができた。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
L'apparition du Spleen moderne
现代脾脏的显现
DOI:
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发表时间:
2012
期刊:
Hersetec
影响因子:
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作者:
[西山寛樹, 冨田育義, Yoshifumi Nakamine, 中峯嘉文, 中峯嘉文, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, 佐々木稔]
通讯作者:
佐々木稔
ボードレールと公論
波德莱尔和科隆
DOI:
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发表时间:
2012
期刊:
日本フランス語フランス文学会中部支部研究報告集
影响因子:
--
作者:
[西山寛樹, 冨田育義, Yoshifumi Nakamine, 中峯嘉文, 中峯嘉文, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, 佐々木稔, 佐々木稔]
通讯作者:
佐々木稔
解釈の方法について
关于解释方法
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
名古屋大学人文学論集
影响因子:
--
作者:
[西山寛樹, 冨田育義, Yoshifumi Nakamine, 中峯嘉文, 中峯嘉文, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, Yoshifumi Nakamine, 佐々木稔, 佐々木稔, 佐々木稔]
通讯作者:
佐々木稔
Supervised Word Sense Disambiguation Using Sense-definition Expansion and Sense Hierarchy
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批准号:22K12161
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.0万
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财政年份:2022
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负责人:佐々木 稔
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依托单位: