日中英の難易・可能構文の認知論的・語用論的研究－叙述モードに基づく分析－

汉英疑难构式和可能构式的认识论和语用研究——基于规定模式的分析——

• 批准号: 11J01720
• 负责人: 大江 元貴
• 金额: $ 0.77万
• 依托单位: University of Tsukuba
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2011
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2011 至 2013
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11J01720/
• 关键词: 対照言語学; 可能表現; 難易表現; 行為と属性; 認知過程; 働きかけと抵抗力; 望ましさ; 能力主体指向; 推論と数え上げ; モダリティ

最終年度にあたる本年度は, 前年度までの研究成果を踏まえ, 多言語の難易・可能構文を認知論的・語用論的な観点から統一的に捉えるための枠組みを構築することを目指し研究を進めた。本年度(本研究課題)の最終的な成果は, 博士論文『日本語と中国語の可能・難易表現に関する認知論的・語用論的研究』としてまとめ, 筑波大学に提出した。認知論的・語用論的な観点から難易・可能構文を統一的に扱ったことで, 「働きかけと抵抗力」という事態を構成する力に関わる認知的な要素, および「望ましさ」という語用論的な要素が難易・可能構文の成立可否と本来的用法からの拡張の可否に共通して関与していることを明らかにした。このように, 難易・可能構文に関与する認知的・語用論的な要素を抽出した上で, 「基盤事態活性型の形式/基盤事態非活性型の形式」という形式間の対立を記述するための概念, および「事態起点型の実現性表現を持つ言語/見込み起点型の実現性表現を持つ言語」という言語のタイプの違いを記述するための概念を提案した。これによって, 難易・可能構文に関わる形式間の異同と言語間の異同が統一的な観点から捉えられることを示した。このように難易・可能構文を統一的に分析し, 対照言語学的な観点から言語間の共通点と相違点を一般的な概念で記述するという分析方法はこれまでの研究に見られない視点である。本研究は, 個別言語の中で分析がそれぞれ深化してきた難易構文研究、可能構文研究をさらに一歩進め, 対照研究・類型論的研究につなげる視点を提示した研究として位置づけられる。

The research results of the last year and the previous year have been stepped on, and the difficulties of multi-language, possible structure, cognitive theory, pragmatic theory, unified structure, and research have been advanced. The final result of this year's research project is a doctoral thesis entitled "Cognitive and Pragmatic Studies on the Possibility and Difficulty of Japanese and China Languages," presented by Tsukuba University. In cognitive theory, pragmatic theory is difficult to construct, and pragmatic theory is difficult to construct. The concept of "the active form of the base state/the inactive form of the base state" is described in detail. The concept of "the actual performance of the starting point of the situation" is proposed. The difference between forms and speech is the same as the difference between words. The difficulty and the possibility of constructing a text are analyzed uniformly according to the common points of linguistics, the common points between languages, the general concepts, the description of analytical methods, and the study of the text. This study aims to deepen the analysis of individual speech and to further the study of difficult and possible language structures, and to provide suggestions for the study of different perspectives according to the type theory.

项目成果

日本語と中国語の「能力主体指向の可能表現」-「ニ」標示可能文と "会" 可能文一

日文和中文的“基于能力的可能表达” - 可以用“ni”和“kai”可能的句子标记的句子。

• 发表时间: 2012
• 作者: TAKAHASHI;Sanami;高橋 沙奈美;Takahashi Sanami;ТАКАХАСИ Санами;ТАКАХАСИ Санами;大江 元貴;Sanami TAKAHASHI;許海華;大江元責;許海華;高橋沙奈美;大江元貴;Sanami TAKAHASHI;大江元貴
• 通讯作者: 大江元貴

中国語の"能"と"会"-「働きかけ」と「事態生起」に注目した分析-

中文的“能”和“界” - 以“接近”和“情况发生”为中心的分析

• 发表时间: 2011
• 作者: Kurosaki T;Kitahara T;Nakamura T;Nishida K;Fumoto S;Kodama Y;Nakagawa H;Higuchi N;Sasaki H;荒平高章,東藤貢;許海華;安東遼一;大江元貴
• 通讯作者: 大江元貴

属性の認知過程から見た日本語の可能・難易表現

从属性的认知过程看日语中的可能表达和困难表达

• 发表时间: 2013
• 作者: TAKAHASHI;Sanami;高橋 沙奈美;Takahashi Sanami;ТАКАХАСИ Санами;ТАКАХАСИ Санами;大江 元貴;Sanami TAKAHASHI;許海華;大江元責;許海華;高橋沙奈美;大江元貴
• 通讯作者: 大江元貴

「-がちだ」の認知論的・語用論的分析:「-やすい」との比較から

“-tachida”的认识论和语用分析：与“-tachida”的比较

• 发表时间: 2012
• 作者: L.-M. Ren;T. Arahira;M. Todo;H. Yoshikawa;A. Mvoui;許海華;大江元貴
• 通讯作者: 大江元貴

「-がちだ」の認知論的・語用論的分析 : 「-やすい」との比較から

“-tachida”的认识论和语用分析：与“-tachida”的比较

• 发表时间: 2014
• 期刊: KLS
• 作者: TAKAHASHI;Sanami;高橋 沙奈美;Takahashi Sanami;ТАКАХАСИ Санами;ТАКАХАСИ Санами;大江 元貴
• 通讯作者: 大江 元貴