野生哺乳類の季節性毛色変化と生物時計の適応進化に関する分子集団遺伝学的研究

野生哺乳动物毛色季节变化及生物钟适应性进化的分子群体遗传学研究

• 批准号: 12J05241
• 负责人: 木下 豪太
• 金额: $ 1.73万
• 依托单位: Hokkaido University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2012
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2012-04-01 至 2015-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12J05241/
• 关键词: 系統地理学; レフュージア; 第四紀気候変動; 北東アジア; 環日本海地域; 網状進化; 季節性毛色多型; ニホンノウサギ; 毛色多型; 系統地理; 自然選択; 適応進化; 季節適応; 分子集団遺伝; 浸透性交雑; 極束生物相; 季節性多型; 環境適応

核DNAの8遺伝子座（Mgf、Tg、Tshb、Sptbn1、Mc1r、Asip、Phka2、Sry）を用いた解析を行った。その結果、北東アジア産ノウサギ属は第四紀前期に分岐した3つの系統群に明瞭に分けられ、L. brachyurusの高い遺伝的固有性とL. timidusの単系統性が示されたが、L. mandshuricus・L. coreanus・L. melainusは一つの系統群として括られ、これら3種については同一種（L. mandshuricus complex）としての扱いが強く支持された。また、北東アジアの大陸種（冬季白化・非白化種を含む）において複数種間のintrogressionを伴った網状進化が起きていることが示唆された。さらに、mtDNAのCytb遺伝子座についても解析を行い、核DNAの解析結果との比較からintrogressionの影を明らかにし、それがもたらされた要因についてより詳細な考察を行った。特に冷帯と温帯の境界付近に分布するL. mandshuricus complexでは、北方種のL. timidus と南方に生息する温帯種のL. sinensisの双方から第四紀後期以降にintrogressionが繰り返し起こり、それによって種独自のmtDNA系統は完全に失われてしまう“mitochondria capture”が起きていることが示唆された。これらの結果は、北東アジアにおけるノウサギ属の網状進化は、第四紀の気候変動に伴って北方種と温帯種の分布の変遷が大陸で繰り返されたことで種間交雑が促進されたためであると推察された。またmtDNAの解析では、日本列島内にニホンノウサギとユキウサギの各種内で地理的分布の大きく異なる２つの亜系統への分化が示唆された。これは、第四紀中期以降の大陸からの隔離状態と、氷期における列島内の複数ﾌｭｰｼﾞｱの存在を示唆していると考えられる。これらの結果から、大陸各地で頻発しているノウサギ属のintrogressionと、北東アジアに生息する生物の集団史を理解する上で、環日本海地域は歴史的かつ地理的側面から非常に重要なフィールドであることが示された。

The を of the 伝 subsite (Mgf, Tg, Tshb, Sptbn1, Mc1r, Asip, Phka2, Sry) of nuclear DNA is analyzed by た た to determine the を line った. そ の results, north east ア ジ ア production ノ ウ サ ギ genus は quaternary early に branching し た 3 つ の systems group of に clear に け ら れ, l. brachyurus の inherent quality of the high い but 伝 と l. timidus の 単 systemic が shown さ れ た が, l. mandshuricus, l. coreanus, L. Melainus は a つ の system group と し て enclosed ら れ, こ れ ら three に つ い て は same (l. mandshuricus complex) と し て の Cha い が strong く support さ れ た. ま た, north east ア ジ ア の mainland kind (winter bleaching, not an albino を む) に お い て plural の interspecific introgression を with っ た reticulate evolution since が き て い る こ と が in stopping さ れ た. さ ら に, mtDNA の Cytb heritage 伝 stroma に つ い て も を い, nuclear DNA の parse results と の is か ら introgression の shadow を Ming ら か に し, そ れ が も た ら さ れ た by に つ い て よ り な detailed inspection line を っ た. The に cold zone と warm zone has a boundary and is nearly に distributed するL. mandshuricus complexで と, northern species <s:1> l. timidus と southern に living する warm zone species <s:1> L. Sinensis の both か ら late quaternary in に introgression が Qiao り return し up こ り, そ れ に よ っ て kind alone の は mtDNA system entirely に lost わ れ て し ま う "mitochondria capture" が up き て い る こ と が in stopping さ れ た. こ れ ら の results は, north east ア ジ ア に お け る ノ ウ サ ギ is の reticulate evolution は, quaternary の 気 syndrome - move に with っ て north と temperature 帯 species distribution の の - moving が mainland で Qiao り return さ れ た こ と で interspecific pay 雑 が promote さ れ た た め で あ る と push examine さ れ た. ま た mtDNA の parsing で は island, Japan column に ニ ホ ン ノ ウ サ ギ と ユ キ ウ サ ギ の various の で geographic distribution is big き く different な る 2 つ の 亜 system へ が の differentiation in stopping さ れ た. こ れ は mid, quaternary in mainland の か ら の isolation と, 氷 に お け る column island の plural フ ュ ー ジ ア の is を in stopping し て い る と exam え ら れ る. こ れ ら の results か ら, mainland で frequency 発 し て い る ノ ウ サ ギ is の introgression と, north east ア ジ ア に interest-bearing す る history of biological の set 団 を understand す る で, ring on the sea of Japan region は history か つ geographic profile か ら very important な に フ ィ ー ル ド で あ る こ と が shown さ れ た.

项目成果

Phylogeography of the genus Lepus in eastern Asia inffered multidirectional introgressions during the Pleistocene

东亚天兔属的系统发育地理学推断更新世期间多向渗入

• 发表时间: 2012
• 作者: Gohta Kinoshita;Mitsuo Nunome;Alexey Kryukov;San-Hoon Han;Hitoshi Suzuki
• 通讯作者: Hitoshi Suzuki

北東ｱｼﾞｱ産ﾉｳｻｷﾞ属における第四紀の気候変動に伴う種分化機構

东北亚豪萨吉属第四纪气候变化的物种形成机制

• 发表时间: 2014
• 作者: 木下豪太;布目三夫;Alexey P Kryukov;Irina V Kartavtseva;San-Hoon Han;山田文雄;鈴木仁
• 通讯作者: 鈴木仁

北東ｱｼﾞｱ産ﾉｳｻｷﾞ属（Lepus）の網状進化と毛色関連遺伝子の自然選択

东北亚天兔属毛色相关基因的网状进化和自然选择

• 发表时间: 2014
• 作者: 木下豪太;布目三夫;Alexey P Kryukov;Irina V Kartavtseva;San-Hoon Han;山田文雄;鈴木仁
• 通讯作者: 鈴木仁

Colonization history of the sable Martes zibellina (Mammalia, Carnivora) on the marginal peninsula and islands of northeastern Eurasia

• DOI: 10.1093/jmammal/gyu021
• 发表时间: 2015-02
• 作者: G. Kinoshita;J. Sato;I. G. Meschersky;S. L. Pishchulina;L. Simakin;V. Rozhnov;B. Malyarchuk;M. Derenko;G. Denisova;L. V. Frisman;A. Kryukov;T. Hosoda;Hitoshi Suzuki

Evolutionary history of the sable (Martes zibellina brachyura) on Hokkaido inferred from mitochondrial Cytb and nuclear Mclr and Tcf25 gene sequences

从线粒体 Cytb 和核 Mclr 和 Tcf25 基因序列推断北海道紫貂 (Martes zibellina brachyura) 的进化史

• 发表时间: 2012
• 期刊: Acta theriogica
• 作者: Kotaro Ishida;Jun Sato;Gohta Kinoshita;Tetsuji Hosoda;Alexey P Kryukov;Hitoshi Suzuki
• 通讯作者: Hitoshi Suzuki