性差を考慮した外傷後ストレス障害の治療法の確立
性差を考慮した外傷後ストレス障害の治療法の確立
批准号:
12J05315
负责人:
松田 真悟
金额:
$1.15万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012 至 2013
中文摘要
1. D-セリンが雌マウスの恐怖消去トレーニング中の恐怖反応の低下を抑制した。これに対し、MK-801は恐怖消去トレーニング中の恐怖反応の低下を促進した。しかしながら、D-セリン投与によって活動量が増加し、MK-801投与によって活動量が低下したため、メスにおけるD-セリンとMK-801投与による恐怖消去トレーニング中の恐怖反応への影響の背景に活動量の変化がある可能性が示唆された。一方、D-セリンは恐怖消去記憶の長期的な保持も低下させた。さらに、D-サイクロセリンは活動量に影響を与えずに、恐怖消去記憶の長期的な保持を低下させた。これらの結果より、雌マウスでは恐怖消去記憶の保持においてNMDA受容体のグリシンサイトが抑制的に働く可能性が示唆された。昨年度および本年度の結果から、NMDA受容体を標的とした薬物の効果には性差がある可能性が示された。現在、D-サイクロセリンは恐怖関連疾患に対する新たな治療薬候補として臨床研究がなされているが、その結果は研究間で一致しない。本研究はこのような治療効果の差の解明に寄与する可能性がある。2. 成体期の雄マウスでは恐怖消去トレーニング後に背側海馬および前頭前野においてExtracellular signal-regulated kinase (ERK)のリン酸化が高まったが、雌マウスではそのような差は認められなかった。これらの結果より、恐怖消去後のERKのリン酸化には性差があることが示された。背側海馬および前頭前野は恐怖消去に関与する部位であり、ERKはNMDA受容体の下流に存在するシグナル分子であるので、成果1. の結果を考慮すると、海馬および前頭前野でのNMDA受容体-ERKシグナル経路が恐怖消去の性差の分子背景として寄与する可能性がある。恐怖関連疾患ではその有病率が女性の方が男性に比べ高い。本研究結果は、初めて有病率の性差の生物学的背景に関与する分子機構候補を提示するものであるため、その新規性は高く、今後この分子機構候補を検証することで有病率の性差の解明および個別医療に寄与することが考えられる。
英文摘要
1. D-セリンが雌マウスの恐怖消去トレーニング中の恐怖反応の低下を抑制した。これに対し、MK-801は恐怖消去トレーニング中の恐怖反応の低下を促進した。しかしながら、D-セリン投与によって活動量が増加し、MK-801投与によって活動量が低下したため、メスにおけるD-セリンとMK-801投与による恐怖消去トレーニング中の恐怖反応への影響の背景に活動量の変化がある可能性が示唆された。一方、D-セリンは恐怖消去記憶の長期的な保持も低下させた。さらに、D-サイクロセリンは活動量に影響を与えずに、恐怖消去記憶の長期的な保持を低下させた。これらの結果より、雌マウスでは恐怖消去記憶の保持においてNMDA受容体のグリシンサイトが抑制的に働く可能性が示唆された。昨年度および本年度の結果から、NMDA受容体を標的とした薬物の効果には性差がある可能性が示された。現在、D-サイクロセリンは恐怖関連疾患に対する新たな治療薬候補として臨床研究がなされているが、その結果は研究間で一致しない。本研究はこのような治療効果の差の解明に寄与する可能性がある。2. 成体期の雄マウスでは恐怖消去トレーニング後に背側海馬および前頭前野においてExtracellular signal-regulated kinase (ERK)のリン酸化が高まったが、雌マウスではそのような差は認められなかった。これらの結果より、恐怖消去後のERKのリン酸化には性差があることが示された。背側海馬および前頭前野は恐怖消去に関与する部位であり、ERKはNMDA受容体の下流に存在するシグナル分子であるので、成果1. の結果を考慮すると、海馬および前頭前野でのNMDA受容体-ERKシグナル経路が恐怖消去の性差の分子背景として寄与する可能性がある。恐怖関連疾患ではその有病率が女性の方が男性に比べ高い。本研究結果は、初めて有病率の性差の生物学的背景に関与する分子機構候補を提示するものであるため、その新規性は高く、今後この分子機構候補を検証することで有病率の性差の解明および個別医療に寄与することが考えられる。
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Sex Differences in Effect of Consecutive Fear Extinction on Spontaneous Recovery.
连续恐惧消退对自发恢复影响的性别差异。
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Matsuda S, et al.]
通讯作者:
et al.
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ishii D, Matsuzawa D, Matsuda S, Tomizawa H, Sutoh C, Shimizu E]
通讯作者:
Shimizu E
DOI:
10.1016/j.yhbeh.2013.03.016
发表时间:
2013-05
期刊:
Hormones and Behavior
影响因子:
3.5
作者:
[S. Matsuda;D. Matsuzawa;D. Ishii;Haruna Tomizawa;J. Sajiki;E. Shimizu]
通讯作者:
S. Matsuda;D. Matsuzawa;D. Ishii;Haruna Tomizawa;J. Sajiki;E. Shimizu
Sex differences in effect of repeated fear extinction
重复恐惧消退效果的性别差异
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Matsuda S, et al.]
通讯作者:
et al.
Sex differences in fear extinction under isolation stress
孤立压力下恐惧消退的性别差异
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Matsuda S, Matsuzawa D, Ishii D, Tomizawa H, Sutoh C, Shimizu E.]
通讯作者:
Shimizu E.
共 22 条
インターフェロン誘発性遺伝子から探る恐怖消去の性差を担う分子機構
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批准号:22K07623
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2022
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负责人:松田 真悟
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依托单位:
国内基金
海外基金
高维非线性守恒律组解的结构和高精度守恒性差分格式
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批准号:10301022
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项目类别:青年科学基金项目
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资助金额:7.0万元
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批准年份:2003
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负责人:李杰权
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依托单位: