グロリア・ネイラーの作品における人種・性の政治学
グロリア・ネイラーの作品における人種・性の政治学
批准号:
14J00898
负责人:
柳楽 有里
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-25 至 2016-03-31
中文摘要
アメリカ黒人女性作家グロリア・ネイラーの作品を研究し、人種と性の双方にかかわる差別について考察することが目的である。今年度は、グロリア・ネイラーのMama DayとBailey’s Cafeを中心に研究し、その成果を論文として発表した。1. Mama Dayに関する考察については、『関西英文学研究』第8号に掲載された。この発表および論文では、ネイラーが、アフリカ系アメリカ人作家たちが築き上げてきた伝統をいかに書き換えているかについて詳しく議論した。先行研究では、Mama Dayにおける二項対立やそれらのつながりが重要なテーマの一つであるとされてきた。本論では、対極的な世界の対話が前景化されている本作品において、黒人たちが自らのヴナキュラーを理解できないというエピソードを取り上げ、あまり研究されることのなかった一方向的な語りの役割を検討した。2. Bailey’s Cafeに関する考察については、『多民族研究』第9号に掲載された。第一作目の作品からBailey’s Cafeまではネイラーの四部作とされている。本作品ではエチオピア系ユダヤ人女性を登場人物の一人として扱っていることから、ネイラーの視点は国内だけでなく国外にも向けられている、と批評家たちは指摘している。本稿では、作品を主に構成する女性たちの章ではなく、見過ごされがちであった枠物語を語る男性登場人物Baileyの語りに注目し、ネイラーのグローバルな視点がこの枠物語において既に提示されていることを論じた。さらに、作品のトーンを決定する役割を担うはずの枠物語が、これから語られる女性登場人物たちのアイデンティティの曖昧性を予感させる語りになっていることを詳しく分析した。
英文摘要
アメリカ黒人女性作家グロリア・ネイラーの作品を研究し、人種と性の双方にかかわる差別について考察することが目的である。今年度は、グロリア・ネイラーのMama DayとBailey’s Cafeを中心に研究し、その成果を論文として発表した。1. Mama Dayに関する考察については、『関西英文学研究』第8号に掲載された。この発表および論文では、ネイラーが、アフリカ系アメリカ人作家たちが築き上げてきた伝統をいかに書き換えているかについて詳しく議論した。先行研究では、Mama Dayにおける二項対立やそれらのつながりが重要なテーマの一つであるとされてきた。本論では、対極的な世界の対話が前景化されている本作品において、黒人たちが自らのヴナキュラーを理解できないというエピソードを取り上げ、あまり研究されることのなかった一方向的な語りの役割を検討した。2. Bailey’s Cafeに関する考察については、『多民族研究』第9号に掲載された。第一作目の作品からBailey’s Cafeまではネイラーの四部作とされている。本作品ではエチオピア系ユダヤ人女性を登場人物の一人として扱っていることから、ネイラーの視点は国内だけでなく国外にも向けられている、と批評家たちは指摘している。本稿では、作品を主に構成する女性たちの章ではなく、見過ごされがちであった枠物語を語る男性登場人物Baileyの語りに注目し、ネイラーのグローバルな視点がこの枠物語において既に提示されていることを論じた。さらに、作品のトーンを決定する役割を担うはずの枠物語が、これから語られる女性登場人物たちのアイデンティティの曖昧性を予感させる語りになっていることを詳しく分析した。
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African Americans’ Displacement in Gloria Naylor’s Bailey’s Cafe
格洛丽亚·内勒的贝利咖啡馆中非裔美国人的流离失所
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
多民族研究
影响因子:
--
作者:
[Tsubasa Mikie, Akinori Saeki, Yu Yamazaki, Naohiko Ikuma, Ken Kokubo, Shu Seki, Yuri Nagira]
通讯作者:
Yuri Nagira
Understanding of Figurative Language in Mama Day
对《妈妈日》形象语言的理解
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tsubasa Mikie, Akinori Saeki, Naohiko Ikuma, Ken Kokubo, Shu Seki, 柳楽有里, Yuri Nagira]
通讯作者:
Yuri Nagira
Mama Day as Conjuring Monologue: Figurative Language for Unreliable Listeners
妈妈日作为魔术独白:为不可靠的听众提供的比喻语言
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
関西英文学研究
影响因子:
--
作者:
[Naohiko Ikuma, Yuta Doi, Koichi Fujioka, Tsubasa Mikie, Ken Kokubo, Takumi, Yuri Nagira]
通讯作者:
Yuri Nagira
グロリア・ネイラーの世界観ーLinden Hillsを中心に
格洛丽亚·内勒的世界观 - 聚焦林登山
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tsubasa Mikie, Akinori Saeki, Naohiko Ikuma, Ken Kokubo, Shu Seki, 柳楽有里]
通讯作者:
柳楽有里
民俗学と文学のはざまで―Gloria NaylorのMama DayにみるMarie Laveau像
在民间传说与文学之间:格洛丽亚·内勒的《妈妈日》中的玛丽·拉沃
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Tsubasa Mikie, Akinori Saeki, Naohiko Ikuma, Ken Kokubo, Shu Seki, 柳楽有里]
通讯作者:
柳楽有里
共 7 条
アフリカ系SF作家たちの描く未来:アフロフューチャリズムの視点から
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批准号:24K16007
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$1.83万
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财政年份:2024
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负责人:柳楽 有里
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依托单位:
アフリカ系アメリカ文学における階級・ジェンダーの表象
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批准号:21K12960
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$1.16万
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财政年份:2021
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负责人:柳楽 有里
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依托单位:
海外基金