ポーランド・ロマン主義亡命文学における祖国の「受難」のイメージとその同時代的受容
ポーランド・ロマン主義亡命文学における祖国の「受難」のイメージとその同時代的受容
批准号:
16J04689
负责人:
木原 槙子
金额:
$0.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2019-03-31
中文摘要
最終年度は本研究の主要な関心である預言者詩人の社会の教導的役割に焦点を当て、文学と大亡命の政治との関係について研究を進めた。受難者としてのポーランドという強固なセルフイメージを形成することとなった文化史上の重要作品として1832年のミツキェーヴィチの『祖霊祭第三部』と『ポーランド民族とポーランド巡礼の書』が知られる。本研究では同年にミツキェーヴィチが発表した声明文で述べられたキリスト教の『殉教録』を模した受難録作成計画を分析し、新たな視点から上記二作を捉えなおした。この時期のミツキェーヴィチが集団的記憶における民族史の受難化を体系的に進めていたことを明らかにした。また当時の受難に関わる政治思想は特に過激で翌年末にはすでに考えを改めていたにもかかわらず、声明文含め32年に書かれた詩人の言葉が現在も政治的に利用されている状況を明らかにしたことも重要な成果である。アダム・ミツキェーヴィチ大学とフライブルク大学共催の国際学会で報告し、ミツキェーヴィチ研究者はじめ20世紀ポーランド文学研究者らと意見交換を行った。さらに、ポーランド語論文に纏めた。上記の結果を踏まえ前年度に進めたモフナツキ研究を論文に纏め直し発表した。さらに1832年のミツキェーヴィチの文学・政治活動の亡命社会おける影響、反響について研究を進めた。詩人のパリ登場前後に見られた受難のモチーフを比較するため、レレヴェルの「国民委員会」と最大の左翼グループ「ポーランド民主協会」の政治文書を精査した。その結果、詩人登場以前に書かれた文書にも受難を肯定的に捉え摂理主義的な表現が現れるものの、受難と理想の将来をメシアニズム的な因果関係で結びつける表現は見られなかった。「民主協会」は詩人が形成した受難のイメージを彼らの理念に合わせ修正、利用しており、受難の言説が政治理念にかかわらず広く大亡命の社会で機能していたことを明らかにした。
英文摘要
最終年度は本研究の主要な関心である預言者詩人の社会の教導的役割に焦点を当て、文学と大亡命の政治との関係について研究を進めた。受難者としてのポーランドという強固なセルフイメージを形成することとなった文化史上の重要作品として1832年のミツキェーヴィチの『祖霊祭第三部』と『ポーランド民族とポーランド巡礼の書』が知られる。本研究では同年にミツキェーヴィチが発表した声明文で述べられたキリスト教の『殉教録』を模した受難録作成計画を分析し、新たな視点から上記二作を捉えなおした。この時期のミツキェーヴィチが集団的記憶における民族史の受難化を体系的に進めていたことを明らかにした。また当時の受難に関わる政治思想は特に過激で翌年末にはすでに考えを改めていたにもかかわらず、声明文含め32年に書かれた詩人の言葉が現在も政治的に利用されている状況を明らかにしたことも重要な成果である。アダム・ミツキェーヴィチ大学とフライブルク大学共催の国際学会で報告し、ミツキェーヴィチ研究者はじめ20世紀ポーランド文学研究者らと意見交換を行った。さらに、ポーランド語論文に纏めた。上記の結果を踏まえ前年度に進めたモフナツキ研究を論文に纏め直し発表した。さらに1832年のミツキェーヴィチの文学・政治活動の亡命社会おける影響、反響について研究を進めた。詩人のパリ登場前後に見られた受難のモチーフを比較するため、レレヴェルの「国民委員会」と最大の左翼グループ「ポーランド民主協会」の政治文書を精査した。その結果、詩人登場以前に書かれた文書にも受難を肯定的に捉え摂理主義的な表現が現れるものの、受難と理想の将来をメシアニズム的な因果関係で結びつける表現は見られなかった。「民主協会」は詩人が形成した受難のイメージを彼らの理念に合わせ修正、利用しており、受難の言説が政治理念にかかわらず広く大亡命の社会で機能していたことを明らかにした。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Martyrologium Polonorum 1832. Mickiewiczowski projekt literacko-polityczny
Martyrologium Polonorum 1832。密茨凯维奇斯基文学政治项目
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
Pamiec i polityka w literaturze polskiej XIX i XX wieku
影响因子:
--
作者:
[Javed, Amna., Kohda, Youji., Masuda, Hisashi, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, Makiko Kihara]
通讯作者:
Makiko Kihara
Czy Maurycy Mochnacki byl mesjanista? Wokol zagadki pewnej deklaracji autora Powstania narodu polskiego
Czy Maurycy Mochnacki byl mesjanista?
DOI:
10.24425/122711
发表时间:
2018
期刊:
Ruch Literacki
影响因子:
--
作者:
[Javed, Amna., Kohda, Youji., Masuda, Hisashi, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, Makiko Kihara, Makiko Kihara, Makiko Kihara]
通讯作者:
Makiko Kihara
Wasnie martyrologiczne Wielkiej Emigracji. Demokraci wobec Mickiewicza
Wasnie martyrologiczne Wielkiej Emigracji。
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
Prace Literackie
影响因子:
--
作者:
[Javed, Amna., Kohda, Youji., Masuda, Hisashi, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, Makiko Kihara, Makiko Kihara]
通讯作者:
Makiko Kihara
ポーランド・ロマン主義における「バラードマニア」――浪漫性とバラードをめぐる議論を通して
波兰浪漫主义中的“民谣狂热”:通过浪漫主义与民谣的讨论
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
日本ロシア文学会関東支部報
影响因子:
--
作者:
[Javed, Amna., Kohda, Youji., Masuda, Hisashi, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, Makiko Kihara, Makiko Kihara, Makiko Kihara, 木原槙子]
通讯作者:
木原槙子
Maurycy Mochnacki jako mesjanista? Czyli perspektywy badan topiki martyrologicznej
Maurycy Mochnacki jako mesjanista?
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Javed, Amna., Kohda, Youji., Masuda, Hisashi, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, 澤村るり子, Makiko Kihara, Makiko Kihara, Makiko Kihara, 木原槙子, Makiko Kihara, Makiko Kihara, Makiko Kihara]
通讯作者:
Makiko Kihara
海外基金