成長期のアオウミガメにおける生活史と漂流ゴミ誤飲の関係解明
成長期のアオウミガメにおける生活史と漂流ゴミ誤飲の関係解明
批准号:
16J06542
负责人:
福岡 拓也
金额:
$1.22万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2018-03-31
中文摘要
平成28年度に、三陸沿岸域で混獲されたアオウミガメの消化管内容物および排泄物を調べたところ、全ての個体から海洋ゴミが出現し、世界各地での既往研究における本種の平均的な海洋ゴミの出現率よりも60%高い値を示していた。既往研究により、三陸沿岸域に来遊するアオウミガメは他海域に比べて季節的に長距離を回遊することが明らかとなっている。さらに、3Dロガーとビデオ映像により、海洋ゴミは表層付近を直線的に移動している時に多く遭遇して飲み込んでいることが判明している。以上のことから、三陸沿岸域に来遊する個体からの海洋ゴミ出現率が高い要因として、生活様式の違いが関連している可能性が考えられた。そこで平成29年度は、三陸沿岸域に加えて、アオウミガメの1年を通した採餌場とみられる御蔵島周辺海域でも排泄物分析によって海洋ゴミの出現率を調べ、3Dロガーとビデオ映像によってどのような時に海洋ゴミと遭遇しているのかを調べた。排泄物分析では、三陸沿岸域とは対照的に、海洋ゴミの出現率は8%と低い値を示した。ビデオ映像を確認したところ、海洋ゴミの誤飲は一度もなく、遭遇もしていなかった。さらに、3Dロガーのデータも解析したところ、御蔵島周辺海域の個体はほとんどの時間を狭い範囲の藻場に滞在し、直線的な表層付近の移動を行っていなかった。両海域における海洋ゴミの密度に大きな違いはないとされていることから、三陸沿岸域と御蔵島周辺海域でのアオウミガメによる海洋ゴミの誤飲量には、海洋ゴミの多い表層付近を直線的に移動するかどうかといった海域毎の生活様式の違いが関係しているものとみられた。以上の成果は、絶滅が危惧されるウミガメ類の海洋ゴミ誤飲問題に関してこれまでにない視点からの知見を提供し、今後の誤飲対策の考案に寄与する重要なものである。
英文摘要
平成28年度に、三陸沿岸域で混獲されたアオウミガメの消化管内容物および排泄物を調べたところ、全ての個体から海洋ゴミが出現し、世界各地での既往研究における本種の平均的な海洋ゴミの出現率よりも60%高い値を示していた。既往研究により、三陸沿岸域に来遊するアオウミガメは他海域に比べて季節的に長距離を回遊することが明らかとなっている。さらに、3Dロガーとビデオ映像により、海洋ゴミは表層付近を直線的に移動している時に多く遭遇して飲み込んでいることが判明している。以上のことから、三陸沿岸域に来遊する個体からの海洋ゴミ出現率が高い要因として、生活様式の違いが関連している可能性が考えられた。そこで平成29年度は、三陸沿岸域に加えて、アオウミガメの1年を通した採餌場とみられる御蔵島周辺海域でも排泄物分析によって海洋ゴミの出現率を調べ、3Dロガーとビデオ映像によってどのような時に海洋ゴミと遭遇しているのかを調べた。排泄物分析では、三陸沿岸域とは対照的に、海洋ゴミの出現率は8%と低い値を示した。ビデオ映像を確認したところ、海洋ゴミの誤飲は一度もなく、遭遇もしていなかった。さらに、3Dロガーのデータも解析したところ、御蔵島周辺海域の個体はほとんどの時間を狭い範囲の藻場に滞在し、直線的な表層付近の移動を行っていなかった。両海域における海洋ゴミの密度に大きな違いはないとされていることから、三陸沿岸域と御蔵島周辺海域でのアオウミガメによる海洋ゴミの誤飲量には、海洋ゴミの多い表層付近を直線的に移動するかどうかといった海域毎の生活様式の違いが関係しているものとみられた。以上の成果は、絶滅が危惧されるウミガメ類の海洋ゴミ誤飲問題に関してこれまでにない視点からの知見を提供し、今後の誤飲対策の考案に寄与する重要なものである。
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The feeding habits influence reaction to marine debris: Loggerhead turtles distinguish rubbish from food but green turtles don’t
进食习惯影响对海洋垃圾的反应:红海龟能区分垃圾和食物,但绿海龟不能
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takuya Fukuoka, Misaki Yamane, Chihiro Kinoshita, Tomoko Narazaki, Greg J. Marshall, Kyler J. Abernathy, Nobuyuki Miyazaki, Katsufumi Sato]
通讯作者:
Katsufumi Sato
The feeding habits of sea turtles influence their reaction to artificial marine debris
海龟的进食习惯影响它们对人造海洋垃圾的反应
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takuya Fukuoka, Misaki Yamane, Chihiro Kinoshita, Tomoko Narazaki, Greg J. Marshall, Kyler J. Abernathy, Nobuyuki Miyazaki, Katsufumi Sato]
通讯作者:
Katsufumi Sato
移動中にクラゲ類を捕食する高緯度域のアオウミガメ亜成体
一种来自高纬度的亚成年绿海龟,在迁徙时捕食水母。
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takuya Fukuoka, Misaki Yamane, Chihiro Kinoshita, Tomoko Narazaki, Greg J. Marshall, Kyler J. Abernathy, Nobuyuki Miyazaki, Katsufumi Sato, 福岡拓也,楢崎友子,木下千尋,佐藤克文]
通讯作者:
福岡拓也,楢崎友子,木下千尋,佐藤克文
ウミガメ類における海洋ゴミへの応答と食性の関係
海龟对海洋垃圾的反应与饮食之间的关系
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[福岡拓也, 山根美咲, 木下千尋, 楢崎友子, Greg J. Marshall, Kyler J. Abernathy, 宮崎信之, 佐藤克文]
通讯作者:
佐藤克文
ウミガメ類でのプラスチックゴミや餌を介した有害汚染物質の生体内移行とその影響評価
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批准号:22KJ1225
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2023
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负责人:福岡 拓也
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依托单位:
海外基金