往来物・書簡文例集を中心とした近世期書簡文化と文芸作品の相関性に関する研究
往来物・書簡文例集を中心とした近世期書簡文化と文芸作品の相関性に関する研究
批准号:
18J11147
负责人:
岡部 祐佳
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2018
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2018-04-25 至 2020-03-31
中文摘要
(1)往来物と文芸作品の歴史人物・古典イメージについて、「瀬川采女説話」を取り上げて考察し、近世期において采女の妻・菊が評価される基準が夫への「誠」の愛情であることを明らかにした。この思想は古義堂周辺で成立した往来物『釆女玉章』(明和五年)や独自の神道説を備えた増穂残口『艶道通鑑』(享保四年)にも共通し、恋愛感情をも含む「人情」を肯定する点で、当時権威的であった朱子学とはやや異なる。近世期の書簡体小説の多くは艶書小説であることに鑑みても、本説話をめぐる思想の様相は注目に値する(『近世文藝』へ掲載決定済)。関連して、往来物の菊の書簡が原典『太閤記』とは異なる本文を持つことを発見し注釈的検討を行った。(2)浮世草子・合巻を中心とする文芸作品における、書簡証文類の表現方法と往来物・案文集の関係性について検討した。浮世草子では書簡証文類が多用され、文例集と同様の書式を「はめ込む」形で利用する場合がある。特に女性の書簡手本類に見られる特殊な形式「散らし書き」を利用した艶書小説『新薄雪物語』(正徳六年)・『当流雲のかけはし』(享保四年)・『薄紅葉』(享保七年)に注目し、浮世草子にこの趣向が用いられた背景には、それまで主に男性の嗜みであった手習いが庶民層の女性にまで拡大したという、享保期前後の時代性が影響していると指摘した。上記三作品は、主に当時の女性達が文の手本とした人々(御所方・武家の奥方、京の傾城)の艶書を載せて散らし書きにすることで、読者に書簡表現・作法を啓蒙する意図があったと考えられる(上智大学で口頭発表済、来年度中に論文化の予定である)。さらに、一九・京伝・三馬の合巻でも文例集と同様の書式を「はめ込む」現象がみられること、特にこの手法を多く用いたのは往来物作家としても活躍した一九であったことを確認した。以上(1)および(2)については今後より通時的な検討が求められよう。
英文摘要
(1)往来物と文芸作品の歴史人物・古典イメージについて、「瀬川采女説話」を取り上げて考察し、近世期において采女の妻・菊が評価される基準が夫への「誠」の愛情であることを明らかにした。この思想は古義堂周辺で成立した往来物『釆女玉章』(明和五年)や独自の神道説を備えた増穂残口『艶道通鑑』(享保四年)にも共通し、恋愛感情をも含む「人情」を肯定する点で、当時権威的であった朱子学とはやや異なる。近世期の書簡体小説の多くは艶書小説であることに鑑みても、本説話をめぐる思想の様相は注目に値する(『近世文藝』へ掲載決定済)。関連して、往来物の菊の書簡が原典『太閤記』とは異なる本文を持つことを発見し注釈的検討を行った。(2)浮世草子・合巻を中心とする文芸作品における、書簡証文類の表現方法と往来物・案文集の関係性について検討した。浮世草子では書簡証文類が多用され、文例集と同様の書式を「はめ込む」形で利用する場合がある。特に女性の書簡手本類に見られる特殊な形式「散らし書き」を利用した艶書小説『新薄雪物語』(正徳六年)・『当流雲のかけはし』(享保四年)・『薄紅葉』(享保七年)に注目し、浮世草子にこの趣向が用いられた背景には、それまで主に男性の嗜みであった手習いが庶民層の女性にまで拡大したという、享保期前後の時代性が影響していると指摘した。上記三作品は、主に当時の女性達が文の手本とした人々(御所方・武家の奥方、京の傾城)の艶書を載せて散らし書きにすることで、読者に書簡表現・作法を啓蒙する意図があったと考えられる(上智大学で口頭発表済、来年度中に論文化の予定である)。さらに、一九・京伝・三馬の合巻でも文例集と同様の書式を「はめ込む」現象がみられること、特にこの手法を多く用いたのは往来物作家としても活躍した一九であったことを確認した。以上(1)および(2)については今後より通時的な検討が求められよう。
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瀬川采女説話と松浦佐用姫伝承―近世期俗文芸における『太閤記』受容の一端
濑川雨故事与松浦早姬民间传说:早期现代通俗文学中对太鼓记的接受的一部分
DOI:
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发表时间:
2019
期刊:
北陸古典研究
影响因子:
--
作者:
[Li Huan, Sakata Shohei, Johzaki Tomoyuki, Tang Xiaobin, Matsuo Kazuki, Lee Seungho, Farley Law King Fai, Arikawa Yasunobu, Ochiai Yugo, Liu Chang, Nishibata Jo, Takizawa Ryunosuke, Morita Hiroki, Azechi Hiroshi, YasuhikoSentoku, Fujioka Shinsuke, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, 矢部健太, 岡部祐佳]
通讯作者:
岡部祐佳
瀬川采女説話の展開
濑川雨故事的展开
DOI:
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发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Li Huan, Sakata Shohei, Johzaki Tomoyuki, Tang Xiaobin, Matsuo Kazuki, Lee Seungho, Farley Law King Fai, Arikawa Yasunobu, Ochiai Yugo, Liu Chang, Nishibata Jo, Takizawa Ryunosuke, Morita Hiroki, Azechi Hiroshi, YasuhikoSentoku, Fujioka Shinsuke, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, 矢部健太, 岡部祐佳, 岡部祐佳, 岡部祐佳]
通讯作者:
岡部祐佳
近世期「書簡文化」における『太閤記』受容の一端―「菊子の文」をめぐる諸現象―
近代初期的“文字文化”中对“太鼓”的接受的一部分 - 围绕“菊紫面包”的现象 -
DOI:
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发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Li Huan, Sakata Shohei, Johzaki Tomoyuki, Tang Xiaobin, Matsuo Kazuki, Lee Seungho, Farley Law King Fai, Arikawa Yasunobu, Ochiai Yugo, Liu Chang, Nishibata Jo, Takizawa Ryunosuke, Morita Hiroki, Azechi Hiroshi, YasuhikoSentoku, Fujioka Shinsuke, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, 矢部健太, 岡部祐佳, 岡部祐佳, 岡部祐佳, 岡部祐佳]
通讯作者:
岡部祐佳
浮世草子にみえる艶書の意味と時代性―書肆・川勝五郎右衛門刊の作品を中心に―
《浮世草志》中的光泽文字的意义和时期 - 以祥志和川胜五郎右卫门出版的作品为中心 -
DOI:
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发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Li Huan, Sakata Shohei, Johzaki Tomoyuki, Tang Xiaobin, Matsuo Kazuki, Lee Seungho, Farley Law King Fai, Arikawa Yasunobu, Ochiai Yugo, Liu Chang, Nishibata Jo, Takizawa Ryunosuke, Morita Hiroki, Azechi Hiroshi, YasuhikoSentoku, Fujioka Shinsuke, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, King Fai Farley Law, 矢部健太, 岡部祐佳, 岡部祐佳]
通讯作者:
岡部祐佳
近世期書簡体小説の総合的研究―総体的把握と史的変遷の再検討―
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批准号:24K15965
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$1.66万
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财政年份:2024
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负责人:岡部 祐佳
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依托单位:
同時代文脈を踏まえた近世前中期書簡体小説の再検討:書簡体小説史の再構築に向けて
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批准号:22K20014
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项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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资助金额:$0.67万
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财政年份:2022
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负责人:岡部 祐佳
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依托单位:
海外基金