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オスマン朝期のスーフィズム思想とその社会的役割

苏菲主义思想及其在奥斯曼帝国时期的社会作用

基本信息

批准号：
18J22686
负责人：
真殿琴子
金额：
$ 1.79万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2018
资助国家：
日本
起止时间：
2018-04-25 至 2021-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

最終年度である2020年度は新型コロナウィルス感染症の影響に伴い、2021年9月末まで期間延長し研究を進めた。本年度も17世紀オスマン朝期を代表するスーフィー（神秘家）詩人であるニヤーズィー・ムスリーの著作を主な対象としながら、存在一性論・完全人間論のオスマン朝社会における展開に関して分析を深めた。本年度の主な課題として、昨年度に引き続き、神による万物の創造及び、被造物の頂点である完全人間の神への回帰を説明した「デヴィル」（円環）と呼ばれる存在一性論に基づいた理論を中心に置き、ムスリーの思想的影響にあった人物やオスマン朝期のスーフィズムを論じる上で重要な人物の著作を読み進めた。具体的には、ムスリーの『詩集』の注釈者であり、アナトリアのタリーカ（スーフィー教団）の歴史上19世紀にメラーミー、ナクシベンディー＝ムジェッディディーといった系統の合流点として重要な流れを生み出したヌール・アル=アラビーを始め、18世紀に当時の知識を網羅的に収集した『智恵の書』の著者であるイブラヒム・ハック・エルズルミーといったスーフィーたちを主な対象とした。「円環」に関するこれまでの研究成果の発表として、第36回日本中東学会年次大会特別研究集会（2020年8月）とギリシア・アラビア・ラテン哲学会第5回研究発表会（2021年3月）、釜山外国語大学地中海研究所と京都大学イスラーム地域研究センター共催のジョイントセミナー（2021年8月）においてそれぞれ進捗状況を報告し、『イスラーム世界研究』14号（2021年3月）に論文を投稿した。さらに、前年度までのトルコ国内でのフィールド調査をもとに、「聖者」と呼ばれるスーフィーの墓廟を取り巻く現状に関して日本トルコ文化協会主催の公開講座(2021年6月)で発表を行なった。様々な機会を通して、他分野の研究者や一般の聴衆から重要なフィードバックを得ることができた。

The final year is 2020, and the impact of new infections will be extended by the end of September 2021. This year, the 17th century is the beginning of a new era. This year's main topic is to introduce God's creation and creation, and to explain the return of God's perfect creation to the human world. In the 19th century, the history of poetry, poetry, poetry The 18th century was a time when knowledge was collected. The 36th Japan Middle East Society Annual Conference Special Research Meeting (August 2020) and the 5th Japan Philosophy Society Research Meeting (March 2021) Report on the progress of the Mediterranean Institute of Busan International Studies University and Kyoto University (August 2021), Paper submitted on "International Studies" No. 14 (March 2021) In the past year, the Japanese Cultural Association held a public lecture (June 2021) to discuss the current situation of the Japanese Cultural Association. The opportunity to communicate with other researchers and the general public is important