原発性肺癌にみられるリンパ濾胞の癌微小環境における役割と臨床病理学的意義について
原発性肺癌にみられるリンパ濾胞の癌微小環境における役割と臨床病理学的意義について
批准号:
22K06965
负责人:
中里 宜正
金额:
$2.58万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
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英文摘要
近年開発された免疫チェックポイント分子を標的としたprogrammed death-1(PD-1)阻害薬は、腫瘍組織浸潤リンパ球との関連が報告されている。我々は、肺扁平上皮癌における腫瘍組織内リンパ濾胞およびTリンパ球について報告した [Thorac Cancer 10: 219-225, 2019]。肺腺癌においても腫瘍内にリンパ濾胞増生を伴ったリンパ球浸潤がみられることから、 Bリンパ球も関わる癌微小環境が形成されていると推察している。肺腺癌における腫瘍内リンパ濾胞について、分布、量、樹状細胞の構造、T濾胞ヘルパー細胞の分布を検討し、病理学的所見、PD-L1の発現率との関連を明らかにすることである。獨協医科大学病院で2018年に外科的根治切除が施行された肺腺癌の連続57例を対象とし、切除材料の腫瘍最大割面における形態像(HE標本)、免疫染色結果から判定した。リンパ濾胞マーカーはCD10、 CD20、 CD21、 PD-1を、腫瘍間質マーカーはFAP、CD34、SMAを用いた。リンパ濾胞は、腫瘍の辺縁部に形成される傾向があり、予後不良の組織亜型ほど腫瘍の中心部にリンパ濾胞の形成がみられた。樹状細胞のメッシュワークは腫瘍辺縁部(r=0.745)、中心部(r= 0.852)ともに形成され、T濾胞ヘルパー細胞の発現にも相関していた(r=0.940)。腫瘍間質の割合は、腺房細胞型の割合(r=0.280)、低分化成分の割合(r=0.294)、線維芽細胞の増生(r=0.294)、PD-L1の腫瘍細胞発現率(r=0.299)と相関していた。肺腺癌は腫瘍内のリンパ濾胞形成、樹状細胞メッシュワークの形成、T濾胞ヘルパー細胞の発現が、低分化成分を伴った肺腺癌の腫瘍進展過程に関わっている可能性が示唆された。また腫瘍間質は、予後不良な組織亜型とPD-L1の発現にも関わっている可能性が示唆された。
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