初期近代イタリアの宮廷祝祭における音楽の役割と権力表象

音乐和权力代表在早期现代意大利宫廷节日中的作用

基本信息

批准号：
22KJ2054
负责人：
小松啓子
金额：
$ 0.83万
依托单位：
Osaka University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2023
资助国家：
日本
起止时间：
2023-03-08 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は、昨年度に引き続き、フェラーラおよびモデナ・レッジオ公であったアルフォンソ二世・デステが在位中に催した演劇的騎馬試合の研究を進めると同時に、同時代に他国で行われた類似の催しについて調査し、互いに与えた影響関係についても研究を行った。アルフォンソ二世をはじめとするフェラーラの宮廷人たちは、文学や他国の祝祭など、さまざまな物事から、自分たちが催す演劇的騎馬試合という形式の着想を得た。そのなかでも特に、フランス王の宮廷で催された祝祭は、形式の点でフェラーラの事例に大きな影響を与えたと考えられる。また、エステ家の宮廷で活躍していたアリオストの叙事詩『狂えるオルランド』を典拠として作り上げている部分もあり、この作品も演劇的騎馬試合の着想源となっている。以上の研究結果を、2022年7月に刊行された学術誌『Arts&Mrdia vol.12』に「フェラーラ公アルフォンソ二世の宮廷における演劇的騎馬試合――祝祭にみる初期近代の発想」として発表した。さらに、フェラーラの演劇的騎馬試合について、当時出版された上演の記録について、音楽と関連のある記述を調べ、演劇的騎馬試合の上演を重ねるにしたがって音楽が中心的な役割を果たすようになり、音楽劇ともいえる催しになっていることを明らかにした。これについては、7月にスウェーデンのウプサラで開催された第50回 Medieval and Renaissance International Music Conferenceにおいて発表をおこなった。

今年，在去年之后，我们继续研究由费拉拉（Ferrara）和摩德纳·雷吉奥（Modena Reggio）的阿方索二世伊斯特（Alfonso II D'Este）举行的戏剧赛马比赛，同时还调查了其时期其他国家 /地区举行的类似事件，还研究了他们彼此之间的影响力关系。阿方索二世（Alfonso II）和费拉拉（Ferrara）的其他朝臣的灵感来自各种事情，包括来自其他国家的文学和节日，以及他们主办的戏剧马车的形式。其中，特别是在法国国王法院举行的庆祝活动对形式上对费拉拉的案件产生了重大影响。此外，活跃在美容院法庭上的阿里斯特（Ariost）的史诗诗《疯狂的奥兰多》（Crazy Orlando）也是戏剧骑马比赛的灵感来源。上述研究结果发表在《学术杂志艺术与MRDIA》卷中。 12日于2022年7月出版为“阿方索二世在费拉拉法院的戏剧骑士比赛：在节日中看到的早期现代思想”。此外，他研究了费拉拉（Ferrara）的戏剧骑兵比赛的记录，以及与音乐相关的表演的记录，并透露音乐已成为戏剧骑兵比赛的表演的核心作用，使其成为音乐剧。这是在7月在瑞典乌普萨拉举行的中世纪和文艺复兴时期第50届国际音乐会议上提出的。