中国近世通俗小説と江南仏教寺院に関する研究
中国近世通俗小説と江南仏教寺院に関する研究
批准号:
20K21973
负责人:
千賀 由佳
金额:
$1.0万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-09-11 至 2024-03-31
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英文摘要
本研究の開始以来、江南地域の寺院の白話小説への登場状況を整理し、とりわけ杭州の霊隠寺と浄慈寺について、各々の寺誌や当地の地方誌を調査してきた。寺誌や地方誌からは、その寺の歴史や各年代の重要な僧侶の名、また彼らと交流をもった文人の名、寺にまつわる伝承等を知ることができる。これらの情報のうち明末の小説と直接的または間接的な関連が見込まれる事柄について、さらに掘り下げて調査し考察することを試みた。2022年度は主に、上記の研究成果を論文としてまとめることに注力した。まず「明末通俗文学中の僧侶と杭州寺院-『三宝太監西洋記』を例に」では、万暦年間の白話小説『三宝太監西洋記』における僧侶金碧峰と杭州の浄慈寺・霊隠寺との結びつきに着目して、作中の記述と他の諸資料との対照を行い、小説や筆記に出る杭州僧をめぐる逸話や、寺誌に見える明末の霊隠寺の実態などが、作品に影響をもたらしたのではないかと推察した。2023年3月発行の『中国俗文学研究』第26号に収録済みである。また「『西湖二集』巻八における高僧の応身・転生譚-『永明道蹟』を手がかりに」では、万暦年間に刊行された浄慈寺僧大壑の撰になる禅僧永明延寿の伝記『永明道蹟』と、崇禎年間刊と見られる白話小説集『西湖二集』巻八「寿禅師両生符宿願」において、延寿が弥陀の応身で死後明初の文人宋濂に転生したという内容が共通していることに注目し、『永明道蹟』と浄慈寺周辺の士大夫の関わりや、『西湖二集』における通俗小説的な発想・手法による延寿像の発展について論じた。2023年度内に刊行される論文集の中に収録される予定である。以上の研究を通じて、寺院の伝承や実態が作品に及ぼしたと見られる多元的な影響や、寺院周辺の人的ネットワークと出版の関わりについて、その一端を明らかにした。
期刊论文(1)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
明末通俗文学中の僧侶と杭州寺院-『三宝太監西洋記』を例に
明末通俗文学中的僧人和杭州寺院——以《西域三宝太衍志》为例
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
中国俗文学研究
影响因子:
--
作者:
[Okada T, Koseki M, Kato H, Tomita K, Tanaka K, Chang J, Inui H, Kanno K, Saga A, Ohama T, Kujiraoka T, Hattori H, Nishida M, Yamashita S, Sakata Y, 山田彬尭, 守本真帆, 千賀由佳]
通讯作者:
千賀由佳
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