国家の競争中立性の観点からの公共調達に関する研究
国家の競争中立性の観点からの公共調達に関する研究
批准号:
19K01328
负责人:
青柳 由香
金额:
$2.75万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
本研究が意図するのは、概括すれば(1)公共調達が市場競争を歪曲するメカニズムはいかなるものか、(2)公共調達の国内の市場競争への影響を低減するためにはどのような制度設計・規制が望ましいかという点を広い視点から再検討することである。2022年度は、まず第一に上記(2)の観点に関連して、日本におけるサイネックス社およびスマートバリュー社が提出した確約計画を公正取引委員会が認定した事件について検討した。これは、ホームページなどを作成するために必要なCMSを調達しようとする自治体に対して、サイネックス社およびスマートバリュー社が、オープンソースソフトウェアではないCMSとすることが当該ホームページの情報セキュリティ対策上必須である旨を記載した仕様書等の案を、自らだけではCMSに係る仕様を設定することが困難な市町村等に配付するなどの通知をすることによって、オープンソースソフトウェアのCMSを取り扱う事業者が本件業務の受注競争に参加することを困難にさせる要件を盛り込むよう働き掛けた事案である。本件を契機に、一般に、入札における仕様作成の在り方をより競争的にデザインする必要があると考えられるところ、当該調達の内容の専門性が高い場合、仕様作成者が直面する困難とそれを克服することの必要性について検討した。当該検討の内容は、論文として執筆することを予定しており、3月末を原稿提出締切とする大学紀要に寄稿することを予定している。また、2022年度は新型コロナ感染症の緩和を見たため、外国研究者との会合が実現した。Tilburg UniversityのGiorgio Monti教授と3回にわたり都内において会合を実施し、近年の欧州における議論の状況の進展について意見交換を行った。最新の知見を得ることができたので、2022年度に行った欧州の論文のサーベイと併せ、今後の論文に反映させることを予定している。
英文摘要
本研究が意図するのは、概括すれば(1)公共調達が市場競争を歪曲するメカニズムはいかなるものか、(2)公共調達の国内の市場競争への影響を低減するためにはどのような制度設計・規制が望ましいかという点を広い視点から再検討することである。2022年度は、まず第一に上記(2)の観点に関連して、日本におけるサイネックス社およびスマートバリュー社が提出した確約計画を公正取引委員会が認定した事件について検討した。これは、ホームページなどを作成するために必要なCMSを調達しようとする自治体に対して、サイネックス社およびスマートバリュー社が、オープンソースソフトウェアではないCMSとすることが当該ホームページの情報セキュリティ対策上必須である旨を記載した仕様書等の案を、自らだけではCMSに係る仕様を設定することが困難な市町村等に配付するなどの通知をすることによって、オープンソースソフトウェアのCMSを取り扱う事業者が本件業務の受注競争に参加することを困難にさせる要件を盛り込むよう働き掛けた事案である。本件を契機に、一般に、入札における仕様作成の在り方をより競争的にデザインする必要があると考えられるところ、当該調達の内容の専門性が高い場合、仕様作成者が直面する困難とそれを克服することの必要性について検討した。当該検討の内容は、論文として執筆することを予定しており、3月末を原稿提出締切とする大学紀要に寄稿することを予定している。また、2022年度は新型コロナ感染症の緩和を見たため、外国研究者との会合が実現した。Tilburg UniversityのGiorgio Monti教授と3回にわたり都内において会合を実施し、近年の欧州における議論の状況の進展について意見交換を行った。最新の知見を得ることができたので、2022年度に行った欧州の論文のサーベイと併せ、今後の論文に反映させることを予定している。
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