日本中世法における「所務沙汰」をめぐる紛争処理および訴訟手続に関する実証的研究

中世纪日本法中与“商事”相关的纠纷解决和诉讼程序的实证研究

• 批准号: 11720003
• 负责人: 西村 安博
• 金额: $ 1.34万
• 依托单位: Niigata University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1999
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1999 至 2000
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-11720003/
• 关键词: 中世法; 和与; 所務沙汰; 裁許状; 和与状; 裁判; 紛争処理; 鎌倉幕府; 日本中世法; 訴訟手続

本研究ではとりわけ、鎌倉幕府の裁判に見られる「所務沙汰」(民事訴訟的色彩の濃い裁判手続)を素材とすることによって、幕府の裁判手続の実態を明らかにすることを課題とした。これまでの法史研究においては、法廷に於ける訴訟手続の実態解明が主な関心事とされるに止まり、裁判外に於いても同時並行的に進行する紛争処理の手続過程についてはそこから切り離して考えられてきたという恨みが残されている。従って本研究は、幕府裁判所によって行われた裁判手続の全貌を明らかにするための手掛かりを得ることを目標に据えて、法廷内における裁判手続と裁判外における紛争処理手続とを一体的なものとして捉えていくための試みを行った。この試みは以下のようである。(1)幕府裁判の「所務沙汰」における判決(裁許)パタンを見ると、「和与」に対してこれを認可する趣旨で裁許される場合が非常に多い。そこで、「和与」が裁判所によって認可される際には、どのような裁判手続が見られたのかについて、訴訟両当事者が「和与状」を作成・交換したのち、裁判所に対して提出する手続過程(和与の認可申請手続過程)について実証的に明らかにした。そして、裁判外の紛争処理において手続的に完結すると考えられていた「和与」に関して、裁判手続全体の中で改めて見直す必要のあることを指摘することができた。(2)次には、裁判所が和与を認可することの裁判手続上の意義について検討した。紛争当事者間に成立した和与は裁判所がこれを認可することによって法的効力を獲得するとされるが、裁判所によって認可を得ていない和与(「私和与」)は何故に生じ得るのかについて、裁判手続の上での理解の可能性について探ることにより、これまでの「和与」理解については若干修正を要する部分の見られることを指摘した。(3)以上、「所務沙汰」にみえる裁判手続の実態を明らかにするためには、本研究において着目した「和与」あるいは「私和与」の分析を行うことが非常に重要な作業となり得ることが明らかになった。法廷内および裁判外の手続を一体的に捉えていくための有効な分析視角が与えられたものと思われる。

This study focuses on the issue of "the judgment of the Kamakura shogunate"(the judgment of the color of civil litigation). This is a case study of the history of the law, which involves the interpretation of the actual situation of the litigation, the determination of the main concern, the determination of the external parallel, the handling of disputes, and the determination of the internal dispute. This study focuses on the overall situation of the judge's hand, the purpose of the judge's hand, and the handling of disputes. This is the first time that I've ever seen a woman. (1)The shogunate judge's "duty sand elimination" judgment (ruling) is very important in many cases. When the court approves the case, the judge's hand is seen, the parties to the lawsuit make the case, exchange the case, and the court submits the case (and the application for approval). In addition, the judge's decision to deal with disputes in the court is necessary. (2)Second, the court and the recognition of the meaning of the referee's hand The dispute between the parties to the dispute was established and the court agreed to the dispute. The court agreed to the dispute. (3)The above,"the sand of the matter","the judge's hand","the situation of the matter","the matter of the matter of the The law court and the judge's hand are integrated into one.

项目成果

西村安博: "書評 佐藤秀成著「和与状裏封と譲状外題安堵に関する一考察」"法制史学会編 法制史研究. 第48号二段組. 236-239 (1999)

西村泰弘：《佐藤英成的书评《和洋信的背封与转书外文浮雕的研究》，法制史学会编，《法制史研究》第48期，两栏。236-239（1999）

西村 安博: "書評:佐藤秀成著「和与状裏封と譲状外題安堵に関する一考察」"法制史学会編 法制史研究. 48号. 236(二段組)-239 (1999)

西村泰宏：《书评：佐藤英成《对和洋信浦保与转让信外国所有权救济的思考》》法制史学会编，法制史研究第48期。236（两栏）-239。 (1999)

西村 安博: "鎌倉幕府の裁判における和与状と和与認可裁許状について-対象資料の整理を中心に-"新潟大学法学会編 法政理論. 32-1. 1-92 (1999)

西村泰宏：“镰仓幕府审判中和洋的写作和批准令状 - 集中于组织主题材料 -”新泻大学法学会，法律和政治理论 1-92（1999）。

西村 安博: "前近代日本の伝統法文化の一斑-和興と内濟をめぐって-"新潟大学法学会編 法政理論. 32-2. 182-196 (1999)

Yasuhiro Nishimura：“前现代日本传统法律文化的一个斑点 - 关于和光和内城”，新泻大学法学会编辑，法律政策理论 32-2（1999）。

西村安博: "鎌倉幕府の裁判における「和与」について(二)完-和与の理解をめぐって-"新潟大学法学会編 法政理論. 第33巻第4号. 98-208 (2001)

西村泰宏：《关于镰仓幕府审判中的“和洋”（2）对和洋的综合理解》，新泻大学法学会编，法政论，第33卷，第4.98-208期（2001年）。