環境資源の仮想評価法(CVM)の評価バイアス問題に関する理論的・実証的研究

环境资源虚拟评估法（CVM）评估偏差问题的理论与实证研究

• 批准号: 12780430
• 负责人: 鄭 躍軍
• 金额: $ 1.34万
• 依托单位: The Institute of Statistical Mathematics
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 2000
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2000 至 2001
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-12780430/
• 关键词: 環境評価法; CVM; CVMのバイアス; 付値方式バイアス; 支払手段バイアス; 二項選択方式CVM; 標本調査; 東京湾埋立地; 環境の経済評価法; 仮想市場の設定バイアス; 二項選択式CVM; ダブルバウンド二項選択式

2年計画の2年目には1年目に収集した標本調査データに基づき仮想評価法(CVM : Contingent Valuation Method)に関わる支払手段、付値方式などによるバイアスの特徴を中心に検証した。また、CVMの評価結果の妥当性と信頼性を高めるための方策を総合的に考察した。まず、一段階DC方式と二段階DC方式のWTPをパラメトリック法(ワンブル分布)とノンパラメトリック法(ターンブル法)によって推定した。その結果から、付値方式の二項選択方式を、一段階にするか、二段階にするかによって、二段階方式を用いたWTP推定値の効率性が優れていることが明らかになったが、付値方式のWTPへの影響方向については一定の方向性はないことが示唆された。たとえば、ワイブル分布によるWTPの推定結果から分かるように、基金方式と全体データにおいて、二段階DC方式を利用した方が一段階DC方式よりWTPの平均値が小さくなっているが、税金方式において、逆に二段階DC方式の方が一段階DC方式より大きくなっている。また、ターンブル法とワイブル分布のいずれでも計算した結果、WTP平均値の推定値については税金方式の方が基金方式より大きいことが明らかになった。全体にはパラメトリック法より、ノンパラメトリック法の当てはまりがよいと言えるが、両者のWTP推定値には大きな差が見られなかった。つまり、税金方式によるWTPが基金方式によるWTPをかなり上回るという結果が得られた。これにより、一段階方式と二段階方式において、ともに支払手段バイアスの存在が確認された。実際の問題としては支払手段による評価バイアスについて十分に検討した上で、WTPの推定結果を慎重に解釈する重要性が実証された。このような結果となった背景としては(1)欧米諸国に比べ、日本では寄付行為に対する社会的評価がまだ低く、基金方式に対するWTPを低める可能性があること、(2)日本人は一定のルールに従い、公平性を追求する性格があり、基金方式よりも税金方式の方に真のWTPを答えやすいとの2点が考えられる。また、日本人は確かに「基金方式」に対する倫理的嗜好性をもつが、「税金方式」をより信頼性の高い支払手段として認識する傾向があり、「税金方式」のWTPの方が高くなると読み取れば説明がつく。本研究の成果について環境経済・政策学会、日本統計学会、日本林学会などの学会にて発表したが、総合的な成果が研究リポートとして取りまとめられ、公表されている。

2-year project 2-year project 1-year project 1-year project 2-project 2-year project 1-year The appropriateness and reliability of CVM evaluation results are high, and the overall strategy is investigated. The WTP of the one-stage DC mode and the two-stage DC mode can be estimated by the method of "distribution" and "method of" distribution ". The result is that the two selection methods of the payment method, the first step, the second step, and the second step are used to estimate the efficiency of the WTP. The estimation result of WTP is divided into three parts: fund mode, whole mode, two-stage DC mode, one-stage DC mode, average value of WTP, tax mode, inverse two-stage DC mode, one-stage DC mode. The calculation results, the estimation values of the WTP average value, the method of tax payment, and the method of fund payment are all included in the calculation results. All of them are different from each other in terms of WTP estimation. WTP is the fund method, and the result is the tax method. The existence of the support means is confirmed. The importance of careful evaluation of the results of the WTP estimation is demonstrated by the fact that the problem is not supported by the means of evaluation. The results are as follows: (1) European countries have low social evaluation of payment behavior, and Japan has low possibility of WTP payment.(2) Japanese people have low social evaluation of payment behavior, and Japan has low possibility of WTP payment. The Japanese have a tendency to understand the ethical preferences of the "fund method," the "tax method," the high level of trust and support means, and the "tax method" of WTP. The results of this research include the Environmental Policy Society, the Statistical Society of Japan, and the Japan Forestry Society.

项目成果

鄭躍軍, 村上征勝, 吉野諒三: "仮想評価法(CVM)のバイアス問題に関する調査 -東京湾中央防波堤埋立地の環境評価を例として-"統計数理研究所. 104 (2002)

郑跃军、村上正胜、吉野良三：“虚拟评价方法（CVM）偏差问题的调查——以东京湾中央防波堤垃圾填埋场的环境评价为例——”统计数学研究所104（2002）。

岡田圭太, 鄭躍軍, 箕輪光博: "東京湾ゴミ処分場埋立地における仮想森林の評価-CVM(仮想評価法)の実践的事例-"日本林学会大会要旨集. 112. 124 (2001)

Keita Okada、Yuejun Cheng、Mitsuhiro Minowa：“东京湾垃圾处理场虚拟森林的评估 - CVM（虚拟评估方法）的实例 -”日本林业学会会议摘要 112. 124 (2001)。

鄭躍軍: "環境資源の仮想評価法のバイアス問題について"日本統計学会講演報告集. 69. 155-156 (2001)

郑跃军：《论环境资源虚拟评价方法的偏差问题》日本统计学会学报69. 155-156（2001）。

鄭躍軍: "ダブルバンド二項選択方式CVMの評価バイアス問題"環境経済・政策学会2001年大会報告要旨集. 2001. 16-17 (2001)

郑跃军：“双带二元选择CVM的评估偏差问题”环境经济与政策研究学会2001年会议摘要2001. 16-17 (2001)。