森鴎外文学におけるドイツ小説理論の受容と創作への展開
森鴎外文学におけるドイツ小説理論の受容と創作への展開
批准号:
05801058
负责人:
林 正子
金额:
$0.45万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
财政年份:
1993
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1993 至 --
中文摘要
森鴎外がドイツ留学(1884〜88)を契機として受容したパウル・ハイゼの短篇小説理論(Falkentheorie)が、具体的に鴎外の創作作品にどのように影響を与えているかを考察するのが本研究の目的であったが、今年度は、まず、前年度上梓の図書『異郷における森鴎外、その自己像獲得への試み』(近代文藝社 平5.2)、及び論文「森鴎外史伝のレーゾン・デートル--『澀江抽齊』から『伊澤蘭軒』への〈發展〉--」(「岐阜大学教養部研究報告」第28号 平5.2)からの課題継承として、鴎外文学に描き出されたドイツ・日本・官僚世界・家という鴎外にとっての〈異郷〉における自己像獲得の営為とその意味をたどり、ドイツ三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』における鴎外の〈異郷〉認識の表現方法に、ハイゼの短篇小説理論が生かされていることを引き続き考察した。さらに、裏面「研究発表」の項に記したように、論文のかたちで次の2点の素材をまとめることができた。すなわち、〈豊熟の時代〉とされる明治40年代の中編・長編小説『ヰタ・セクスアリス』『青年』『雁』の主題の変奏と方法の展開のなかに、反自然主義文学を確立する鴎外の文学的営為がうかがえ、そこに鴎外の質的な〈豊熟〉の様相を究明した。また、同じ〈豊熟の時代〉の短篇小説『妄想』等を素材として、近代日本に生きた鴎外の西洋(ドイツ)体験と近代日本認識、その課題超克への道程をたどることによって、異文化との接触を通しての他者理解と自己認識の錬磨を説く鴎外文学の現代的意義を論じた。本研究に関する今後の課題は、鴎外が晩年に到達した文学ジャンルである歴史小説・史伝について、ドイツ小説理論からの触発・展開を論証することであり、その実施にさいしては、鴎外がドイツ体験を通して邂逅し体得したドイツ語文献による文学理論そのものの探査と考察を計画している。
英文摘要
森鴎外がドイツ留学(1884〜88)を契機として受容したパウル・ハイゼの短篇小説理論(Falkentheorie)が、具体的に鴎外の創作作品にどのように影響を与えているかを考察するのが本研究の目的であったが、今年度は、まず、前年度上梓の図書『異郷における森鴎外、その自己像獲得への試み』(近代文藝社 平5.2)、及び論文「森鴎外史伝のレーゾン・デートル--『澀江抽齊』から『伊澤蘭軒』への〈發展〉--」(「岐阜大学教養部研究報告」第28号 平5.2)からの課題継承として、鴎外文学に描き出されたドイツ・日本・官僚世界・家という鴎外にとっての〈異郷〉における自己像獲得の営為とその意味をたどり、ドイツ三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』における鴎外の〈異郷〉認識の表現方法に、ハイゼの短篇小説理論が生かされていることを引き続き考察した。さらに、裏面「研究発表」の項に記したように、論文のかたちで次の2点の素材をまとめることができた。すなわち、〈豊熟の時代〉とされる明治40年代の中編・長編小説『ヰタ・セクスアリス』『青年』『雁』の主題の変奏と方法の展開のなかに、反自然主義文学を確立する鴎外の文学的営為がうかがえ、そこに鴎外の質的な〈豊熟〉の様相を究明した。また、同じ〈豊熟の時代〉の短篇小説『妄想』等を素材として、近代日本に生きた鴎外の西洋(ドイツ)体験と近代日本認識、その課題超克への道程をたどることによって、異文化との接触を通しての他者理解と自己認識の錬磨を説く鴎外文学の現代的意義を論じた。本研究に関する今後の課題は、鴎外が晩年に到達した文学ジャンルである歴史小説・史伝について、ドイツ小説理論からの触発・展開を論証することであり、その実施にさいしては、鴎外がドイツ体験を通して邂逅し体得したドイツ語文献による文学理論そのものの探査と考察を計画している。
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林 正子: "鴎外文学における近代日本超克への道程-西洋文化受容を通しての鴎外精神史" 日本の科学者. 29. (1994)
林雅子:“鸥外文学中克服现代日本的道路——通过接受西方文化来认识鸥外的精神史”,《日本科学家》29。(1994)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
林 正子: "森鴎外史伝のレーゾン・デートル-『澀江抽齋』から『伊澤蘭軒』への〈發展〉" 岐阜大学教養部研究報告. 28. 387-414 (1993)
林雅子:“森鸥外历史中的存在理由 - 从‘种江幕斋’到‘井泽兰肯’”岐阜大学文学院研究报告 28. 387-414 (1993)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
林 正子: "森鴎外〈豊熟時代〉の反自然主義文学-『ヰタ・セクスアリス』『青年』『雁』における主題の変奏と方法の展開-" 国文論稿. 22. (1994)
林正子:“森鸥外成熟时期的反自然主义文学——《性生活》、《青春》和《鹅》的主题变化和方法发展”,《国分论文》22。(1994)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
林 正子: "異郷における森鴎外,その自己像獲得への試み" 福澤英敏 (近代文藝社), 220 (1993)
林雅子:“森鸥外在异国他乡,他试图获得自我形象”福泽秀俊(类似文艺社),220(1993)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
日本近代女性作家による自己表現獲得の道程を文学史上に位置づける研究
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批准号:09871069
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项目类别:Grant-in-Aid for Exploratory Research
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资助金额:$1.28万
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财政年份:1997
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负责人:林 正子
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依托单位:
日本近代文学史における森鴎外ドイツ留学の意義と展開
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批准号:01710237
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1989
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负责人:林 正子
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依托单位:
海外基金