明治期におけるドイツ科学教育の導入の研究―独創性育成教育の失敗の原因を探る―

明治时期德国科学教育传入研究:探究原创性教育失败的原因

• 批准号: 11878025
• 负责人: 大高 泉
• 金额: $ 1.54万
• 依托单位: University of Tsukuba
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Exploratory Research
• 财政年份: 1999
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1999 至 2001
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11878025/
• 关键词: ユンゲ; 生活共同体としての村の池; ドイツ; 理科の要旨; 自然観; 自然の数学化可能性; 範例的教授; 近代科学; 明治; 科学教育

周知のように日本の科学研究の最大の問題点として指摘されるのが、独創性の不足である。その原因は何処にあるのか。これについてはいろいろな観点から述べられているが、明治期の科学教育の導入という観点からはほとんど論じられていない。特に、明治10年代からは、独創性で群を抜くドイツ科学を生み出したドイツの科学教育を我が国は導入したのである。それにもかかわらず、なぜ我が国の科学研究がドイツ科学のように独創性を発揮することができなかったのか。この原因を明治期のドイツ科学教育の導入の様態を分析することによって解明するのが、本研究の目的である。昨年は、我が国の理科教育における近代科学の基本的自然観の再生産の問題を研究し、明治期に導入された欧米の理科教育論書・理科教科書と明治日本の理科教育論書及び教科書との関係を探る必要性が明らかになった。このため、今年度は、明治期に導入された欧米の理科教育論書・理科教科書と明治日本の理科教育論書及び教科書との関係を探るのに必要な資料の探索と、整理を行い、若干の展望を得た。明治24年の「理科の要旨」にある,「通常の天然物・及び現象の相互・及び人生に対する関係」の重視は,ドイツのユンゲの著書『生活共同体としての村の池』(Dorfteich als Lebensgemeinschaft)に表れた「生活共同体説」の影響である、というのが通説である。しかし、その辺の事情については、日本科学史学会の機関紙『科学史研究』誌上にこれまでいくつか研究が発表されてはいるものの、必ずしも共通理解が得られているとはいえない。そこで、本著書以外のユンゲの理科教育書を検討し、さらに、日本側におけるその影響・移入過程を詳細に探る視点の必要性が判明した。

It is well known that the biggest problem of scientific research in Japan is the lack of originality and criticism. The reason for this is why. The introduction of science education in Meiji period In particular, Meiji 10th century, the originality of science and education in China was introduced. The scientific research of our country is based on the originality of science. The reason for this is that the introduction of science education in Meiji period is analyzed, and the purpose of this study is explained. The necessity of studying the reproduction of the basic nature of modern science in science education in China last year and exploring the relationship between European science education textbooks and Meiji science education textbooks introduced in Meiji period and Meiji Japanese science education textbooks and textbooks. This year, Meiji period import, European science education books, science textbooks, Meiji science education books and textbooks, explore the relationship between the necessary data, organize, carry out, some prospects In the "Science Essentials" published in Meiji 24, the author emphasized the importance of "the relationship between natural objects and phenomena in general and life in general," and wrote a book "Dorfteich als Lebensgemeinschaft" to express the influence of "the theory of living community." The Japanese Society for the History of Science published a paper entitled "Research on the History of Science." The necessity of exploring in detail the influence of science education books on Japan and other countries in addition to this book has been clarified.

项目成果

大高泉: "科学教育における近代科学の基本的自然観の再生産-ドイツ範例的教授過程における「自然の数学化可能性」観の伝達とその意味-"理科教育学研究. 41・1. 13-24 (2000)

大高泉：“科学教育中现代科学自然基本观的再现——德国范式教学过程中“自然的数学化”观点的传播及其意义——《科学教育研究》41・1。 -24 (2000)

大高泉: "自ら学び自ら考える力を育てる理科の学習指導"初等教育資料. 713. 60-67 (1999)

大高泉：“培养自我学习和思考能力的科学学习指导”初等教育材料。713. 60-67 (1999)

角屋重樹: "小学校学習指導要領の展開 理科編"明治図書出版.

门谷茂树：《小学课程指南的制定：科学版》明治东照出版社。

大高 泉: "明治の理科教科書と「理科」出現"図書館たより. 27・3. 4-5 (2001)

大高泉：“明治科学教科书和‘科学’的出现”图书馆新闻27・3.4-5（2001）。

角屋重樹: "教育課程と学習活動の実際理科"東洋館出版社. 201 (1999)

角屋茂树：《教育课程和学习活动的实用科学》东洋馆出版 201（1999）。