都市域内高度水循環システム構築にための下水処理水からの病原ウイルス除去技術開発
都市域内高度水循環システム構築にための下水処理水からの病原ウイルス除去技術開発
批准号:
02J10644
负责人:
佐野 大輔
金额:
$1.6万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2002
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2002 至 2003
中文摘要
病原ウイルスに対する親和性の高いタンパク質(ウイルス吸着タンパク質:Virus-Binding Protein,VBP)を活性汚泥中から分離し,このVBPを用いた下水処理水からの病原ウイルス除去技術を開発することが本研究の目的である.平成14年度において,活性汚泥からポリオウイルス1型に対する親和性を有するVBPを分離し,さらに活性汚泥細菌からのVBP遺伝子の分離、およびVBPクローニングを行うことに成功した.本年度は,得られたVBPクローンの担体表面上への固定化及びVBPを用いたウイルス除去装置の構築を試み,以下に述べる成果を得た.まず,大腸菌を用いたVBPクローニングにより大量に得られたVBPを,担体として用いるガラスビーズ表面上に固定化することを試みた.その際には,まずガラスビーズ表面をアミノシランで修飾し,さらにグルタルアルデヒドを導入した.それに続いてVBPを導入することで,VBP間の架橋を最小限に抑えつつ,ガラスビーズ表面からVBPまでを共有結合により強く結合させた.本手法を用いることにより,VBPが確かにガラスビーズ表面上に固定化されていることをELISA法により確認した.次に,固定化されたVBPを用いたポリオウイルス1型(PV1)吸着実験を行った.2mlチューブにVBP固定化ガラスビーズ1gを投入し,そこへPV1懸濁液1mlを添加した.1時間撹拌後,静置した上清をサンプリングし,上清に残ったPV1を定量した.その結果,投入PV1のうち95%がガラスビーズ表面上のVBPによって吸着除去されたことが確認された.さらに,ガラス粒子表面上におけるVBPの配向固定化を実現するため,VBPのC末端にポリリジンタグを導入したLysTag-VBPの合成を試みた.ポリリジンタグ導入用のプライマーを設計し,PCR反応によりLysTag-VBP遺伝子を創出した.このLysTag-VBP遺伝子を組み込んだプラスミドpRSETを大腸菌に導入して培養したところ,LysTag-VBPを効率的に合成することに成功した.上述の固定化手法を用いてガラスビーズ表面上にLysTag-VBPを固定化し,固定化されたLysTag-VBPを用いてPV1吸着実験を行ったところ,固定化LysTag-VBPとPV1型間の結合が親和性の高いものであることが確認された.以上の結果より,VRPを利用した水中病原ウイルス除去技術の開発に成功し、本研究の目的がすべて達成されたと言える.
英文摘要
病原ウイルスに対する親和性の高いタンパク質(ウイルス吸着タンパク質:Virus-Binding Protein,VBP)を活性汚泥中から分離し,このVBPを用いた下水処理水からの病原ウイルス除去技術を開発することが本研究の目的である.平成14年度において,活性汚泥からポリオウイルス1型に対する親和性を有するVBPを分離し,さらに活性汚泥細菌からのVBP遺伝子の分離、およびVBPクローニングを行うことに成功した.本年度は,得られたVBPクローンの担体表面上への固定化及びVBPを用いたウイルス除去装置の構築を試み,以下に述べる成果を得た.まず,大腸菌を用いたVBPクローニングにより大量に得られたVBPを,担体として用いるガラスビーズ表面上に固定化することを試みた.その際には,まずガラスビーズ表面をアミノシランで修飾し,さらにグルタルアルデヒドを導入した.それに続いてVBPを導入することで,VBP間の架橋を最小限に抑えつつ,ガラスビーズ表面からVBPまでを共有結合により強く結合させた.本手法を用いることにより,VBPが確かにガラスビーズ表面上に固定化されていることをELISA法により確認した.次に,固定化されたVBPを用いたポリオウイルス1型(PV1)吸着実験を行った.2mlチューブにVBP固定化ガラスビーズ1gを投入し,そこへPV1懸濁液1mlを添加した.1時間撹拌後,静置した上清をサンプリングし,上清に残ったPV1を定量した.その結果,投入PV1のうち95%がガラスビーズ表面上のVBPによって吸着除去されたことが確認された.さらに,ガラス粒子表面上におけるVBPの配向固定化を実現するため,VBPのC末端にポリリジンタグを導入したLysTag-VBPの合成を試みた.ポリリジンタグ導入用のプライマーを設計し,PCR反応によりLysTag-VBP遺伝子を創出した.このLysTag-VBP遺伝子を組み込んだプラスミドpRSETを大腸菌に導入して培養したところ,LysTag-VBPを効率的に合成することに成功した.上述の固定化手法を用いてガラスビーズ表面上にLysTag-VBPを固定化し,固定化されたLysTag-VBPを用いてPV1吸着実験を行ったところ,固定化LysTag-VBPとPV1型間の結合が親和性の高いものであることが確認された.以上の結果より,VRPを利用した水中病原ウイルス除去技術の開発に成功し、本研究の目的がすべて達成されたと言える.
期刊论文(8)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
松尾崇宏, 佐野大輔, 大村達夫: "活性汚泥からのウイルス吸着タンパク質(Virus-Binding Protein : VBP)の分離およびその吸着能評価"第57回土木学会年次学術講演会講演集. 57. 335-336 (2002)
Takahiro Matsuo、Daisuke Sano、Tatsuo Omura:“从活性污泥中分离病毒结合蛋白(VBP)及其吸附能力的评估”日本土木工程师学会第 57 届学术年会论文集。 57. 335- 336( 2002)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
佐野大輔, 大村達夫: "活性汚泥細菌から分離されたウイルス吸着タンパク質とポリオウイルス粒子間の相互作用評価"平成14年度土木学会東北支部技術研究発表会. (発表予定). (2003)
Daisuke Sano、Tatsuo Omura:“从活性污泥细菌中分离出的病毒吸附蛋白与脊髓灰质炎病毒颗粒之间的相互作用的评估”2002年日本土木工程师学会东北分会技术研究报告(报告预定)(2003年)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Daisuke Sano, Takahiro Matsuo, Tatsuo Omura: "Virus-binding proteins recovered from bacterial culture derived from activated sludge by the affinity chromatography using a viral capsid peptide"Applied and Environmental Microbiology. (Accepted). (2004)
Daisuke Sano、Takahiro Matsuo、Tatsuo Omura:“使用病毒衣壳肽通过亲和层析从活性污泥的细菌培养物中回收病毒结合蛋白”应用和环境微生物学。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Daisuke Sano, Toru Watanabe, Takahiro Matsuo, Tatsuo Omura: "Detection of infectious pathogenic viruses in water and wastewater samples from urbanized areas"Water Science and Technology. (Accepted). (2004)
Daisuke Sano、Toru Watanabe、Takahiro Matsuo、Tatsuo Omura:“城市化地区水和废水样品中传染性致病病毒的检测”水科学与技术。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Daisuke Sano, Kensuke Fukushi, Yasuko Yoshida, Tatsuo Omura: "Detection of enteric viruses in municipal sewage sludge by a combination of the enzymatic virus elution method and RT-PCR"Water Research. 37(14). 3490-3498 (2003)
Daisuke Sano、Kensuke Fukushi、Yasuko Yoshida、Tatsuo Omura:“结合酶病毒洗脱法和 RT-PCR 检测城市污水污泥中的肠道病毒”水研究。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
共 8 条
水の消毒処理に対するウイルスの耐性―遺伝的要因の解明による安全な水利用の実現―
-
批准号:21H04570
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
-
资助金额:$20.8万
-
财政年份:2021
-
负责人:佐野 大輔
-
依托单位:
スリランカにおける下水水質情報に基づいた下水管路劣化予測システムの開発
-
批准号:21KK0069
-
项目类别:Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
-
资助金额:$12.23万
-
财政年份:2021
-
负责人:佐野 大輔
-
依托单位:
都市下水から薬を創り出す:棄てられたヒト免疫細胞由来遺伝子を活用した抗体医薬開発
-
批准号:21K18171
-
项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
-
资助金额:$16.64万
-
财政年份:2021
-
负责人:佐野 大輔
-
依托单位:
先進国社会における特異的な水系感染症ウイルス進化による塩素耐性獲得メカニズム解明
-
批准号:21860003
-
项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
-
资助金额:$1.71万
-
财政年份:2009
-
负责人:佐野 大輔
-
依托单位:
ウイルス吸着タンパク質と光触媒の複合化による水中病原ウイルス除去・不活化技術開発
-
批准号:04J03030
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$2.18万
-
财政年份:2004
-
负责人:佐野 大輔
-
依托单位:
海外基金