福建戯曲と沖縄組踊の比較研究:作劇法と音楽の用法をめぐって

福建戏剧与冲绳组舞的比较研究：论戏剧化方法和音乐的运用

基本信息

批准号：
04F04011
负责人：
金城厚
金额：
$ 1.02万
依托单位：
Okinawa Prefectural University of Arts
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2004
资助国家：
日本
起止时间：
2004 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

第一に、芸態そのものの比較観察を行った。組踊については、従来は日本の能との類似のみが研究されてきたが、本研究では、中国の戯曲のなかに「執心鐘入」「二童敵討」「銘苅子」などとよく似た演目を指摘できた。また、登場人物の役柄や時間進行との関係など作劇法の点でも、中国戯曲との共通点を指摘できた。さらに、音楽の用法では、能の小段構造および戯曲の曲牌体と、組踊の音楽をそれぞれ比較したうえで、曲牌体により近いことを指摘した。第二に、中国戯曲の影響の可能性についての歴史的研究を行った。とくに、中国から派遣された歴代の冊封使が書き残した「使録」等を調査した。これによって、十六世紀以降の冊封使来琉の際、中国人の役者による戯曲の上演があったことがわかった。また、十九世紀の史料では琉球人自身が戯曲を演じていることから、これらの時代を通じて琉球人が中国の戯曲を学び取り、やがては自ら演ずるようになったプロセスが浮かび上がる。本研究は、十八世紀初頭における組踊の創出も、この過程のなかに位置づけることが可能であると結論した。このほか、冊封における舞踊の記録についても検討し、従来の研究が見過ごしていた中国民間舞踊との関連の可能性をさまざまに指摘した。例えば、使録にある「籃舞」については現在の「柳」に比定する見解が主流だが、本研究は中国民間舞踊の「採茶」の可能性を指摘した。御冠船芸能の実像についての従来の理解(イメージ)は大きく改める必要がある。以上の成果は、主として沖縄芸能史研究会および東洋音楽学会沖縄支部の研究会において合計5回にわたる口頭発表を踏まえ、年度末までに2点の雑誌論文にまとめることができたが、今後も考察と整理を重ね、来年度には東洋音楽学会の機関誌『東洋音楽研究』に総括的な論文を投稿する予定である。

首先，我们对艺术本身进行了比较观察。过去，在Kumiodori时期仅研究了与日本NOH的相似之处，但是在这项研究中，我们能够指出与中国戏剧相似的表演，例如“结束钟声”，“两个人敌人”和“ Mekaruko”。他还指出了与中国戏剧性戏剧的相似之处，例如角色的角色和与时间发展的关系。此外，当将NOH的小结构和戏剧的音乐瓷砖与Kumidori的音乐进行比较时，有人指出，音乐瓷砖更靠近音乐瓷砖。其次，他对中国戏剧的可能影响进行了一项历史研究。特别是，我们调查了从中国发送的过去的使节撰写的“转移记录”。这表明，在16世纪以来的迷人龙岛时代，戏剧是由中国演员进行的。此外，在19世纪的历史文件中，龙京人本身进行了戏剧，当鲁基族人在这些时期学习中国戏剧并最终开始自己表演中时，这一过程就出现了。这项研究得出的结论是，十八世纪初期的Gumi-Odori也可以在此过程中定位。此外，他还研究了宴会中的舞蹈记录，指出了与中国国家舞蹈有关的各种可能性，这是先前研究所忽视的。例如，要将Genkiroku中“ Bai Dance”的主流视图与当前的“ Willow”进行比较，但是本研究指出了中国国家舞蹈中“挑选茶”的可能性。 Okunin Shoten Entertainment的真实本质的传统理解（图像）需要显着改变。在财政年度结束时，将上述结果汇编为两篇期刊论文，主要基于冲绳娱乐历史研究协会和东方音乐协会的冲绳分支机构的五个口头演讲，基于五个演讲。但是，我们计划将来继续讨论和组织它们，并明年向东方音乐协会的官方杂志“东方音乐研究”提交全面的论文。